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静止画ファイルを読み込む準備
個々のサポートされている静止画を After Effects に読み込んだり、一連の静止画をシーケンスとして読み込んだりすることができます。
After Effects 内では RGB カラースペースで作業しますが、CMYK 画像を読み込んで変換することができます。ただし、ビデオ、フィルムその他の非プリントメディアを作成する際は、可能であれば、Adobe Illustrator や Adobe Photoshop などのアプリケーションでは RGB カラースペースで作業してください。RGB で作業すると、色域が広がり最終出力がより正確に反映されたものになります。
After Effects でのレンダリング時間を短縮するために、静止画を読み込む前に、ファイルをできるだけ完全な状態にしておきます。通常は、静止画を After Effects で変更するよりも、作成元のアプリケーションでファイルを準備しておくほうが、すばやく簡単に処理できます。After Effects に画像を読み込む前に、以下を検討します。
- ファイル形式が、使用するオペレーティングシステムでサポートされていることを確認する。
- After Effects で表示する必要のない、画像の一部を切り抜きます。
Illustrator ファイルのサイズは小数(216.5 x 275.5 ピクセルなど)で指定できます。Illustrator ファイルを読み込むと、After Effects では小数のピクセル値を四捨五入して整数のピクセル値(例:217 x 278)に補正します。四捨五入されたピクセル値は、読み込んだイメージの右(幅)または下(高さ)に黒い線で表示されます。Illustrator でクロップする場合は、クロップした領域のサイズが整数のピクセル値であることを確認してください。
領域を透明にする場合は、アルファチャンネルを作成するか、Adobe Photoshop や Adobe Illustrator などのアプリケーションにある透明ツールを使用します。
最終出力が放送用ビデオの場合は、細い水平線は使用しないようにします。例えば、イメージやテキストに 1 ピクセルの線を使用すると、インターレースにより、ちらついて見える場合があります。細い線を使用する必要がある場合は、わずかなぼかしを加え、イメージやテキストが両方のビデオフィールドに表示されフィールド間でちらつかないようにします。詳しくは、インターレースビデオとフィールドの分割およびビデオでのテキストおよびベクトルグラフィック作成のベストプラクティスを参照してください。
最終出力が放送用ビデオの場合は、画像の重要な部分が確実にアクションセーフゾーンやタイトルセーフゾーンにくるようにします。Adobe Illustrator や Adobe Photoshop でフィルムやビデオのプリセットを使用して書類を作成する場合は、セーフゾーンがガイドラインとして表示されます。詳しくは、セーフゾーン、グリッド、ガイド、定規を参照してください。
最終出力が放送用ビデオの場合は、カラーがブロードキャストセーフの範囲内に収まるようにします詳しくは、ブロードキャストセーフカラーを参照してください。
命名規則に従った適切な名前でファイルを保存します。例えば、Windows 上で After Effects にファイルを読み込む場合は、半角英数 3 文字の拡張子を付けます。
ピクセルサイズを After Effects で使う解像度とフレーム縦横比に設定します。時間の経過に伴ってイメージを拡大または縮小する場合は、プロジェクトのイメージの最大サイズで細部が十分表示されるように設定します。After Effects は、ファイルの読み込みとレンダリングで、30000 x 30000 ピクセルの最大画像サイズをサポートしています。読み込みまたは書き出しのできる画像の大きさは、After Effects が使用可能な物理 RAM の容量によって影響を受けることがあります。コンポジションの最大サイズは 30000 x 30000 ピクセルです。
Photoshop(または、その他のイメージ編集アプリケーション)で設定したイメージサイズまたはピクセルサイズは、dpi(1 インチあたりのドット数)または ppi(1 インチあたりのピクセル数)ではなく、After Effects に読み込むイメージデータの形式に対応しています。イメージサイズによって、イメージの幅と高さを表すピクセル数、およびモバイルデバイスのモーションビルボードでイメージが小さいか大きいかが決まります。dpi または ppi 設定は、イメージの印刷やコピー&ペーストの倍率に対応します。
単一の静止画または静止画のシーケンスを読み込む
静止画のファイルを単一のフッテージアイテムとして読み込むことも、一連の静止画ファイルを静止画シーケンスとして読み込むこともできます。静止画シーケンス内では各静止画が 1 フレームとして扱われ、全体として単一のフッテージアイテムになります。
複数の画像ファイルを 1 つの静止画シーケンスとして読み込むには、それらのファイルが同じフォルダーにあり、同じパターンの英数字のファイル名である必要があります(Seq1、Seq2、Seq3 など)。
静止画シーケンスの中の 1 ファイルと見なされるファイルを読み込む場合は、初期設定では、同じシーケンスを構成すると考えられる、同一フォルダーにある他のすべてのファイルが読み込みまれます。同様に、1 つのシーケンスであると見なされる複数のファイルを選択する場合は、初期設定では 1 シーケンスとして読み込まれます。読み込みダイアログボックスの下部で、読み込もうとしているアイテムを確認することができます(ファイルやフォルダーをプロジェクトパネルにドラッグすることでも、画像やシーケンスを読み込むことができます)。
ファイルを 1 つだけ読み込みたい場合に他のファイルが読み込まれてしまうのを防いだり、複数のファイルがシーケンスと解釈されて読み込まれるようになるのを防ぐには、読み込みダイアログボックスで「シーケンス」オプションの選択を解除します。この設定は記憶され、それ以降はデフォルトとなります。
同じフォルダーから複数のシーケンスを同時に読み込むには、各シーケンスからファイルを選択し、読み込みダイアログボックスの下にある「複数のシーケンス」を選択します。
静止画シーケンスを読み込む場合に、非連続の番号フレーム(例:Seq1、Seq2、Seq3、Seq5)を 1 つのシーケンスとして読み込むには、読み込みダイアログボックスで「アルファベット順にする」オプションを選択します。このオプションを選択しないで非連続の番号フレームを 1 つのシーケンスとして読み込む場合、After Effects は、見つからないフレームを警告し、それらをプレースホルダーで置き換えます(After Effects/設定/読み込み設定で「不明なフレームをレポート」オプションを選択している場合)。
シーケンスの最初の画像の設定を使って、シーケンス全体の画像の変換方法が決定されます。
シーケンス内の画像ファイルが Adobe Photoshop や Adobe Illustrator のようなレイヤーのあるファイル形式である場合、そのシーケンスを一般的なフッテージアイテムとして読み込むことができます。または、コンポジションとして読み込み、各ファイルの各レイヤーを個別のシーケンスとして読み込んで、タイムラインパネルに個別のレイヤーとして表示されるようにすることもできます。
番号付きのシーケンスがあるコンポジションをレンダリングする場合、出力モジュールは開始フレームの番号を最初のフレーム番号として使用します。 例えば、フレーム 25 からレンダリングを開始する場合、ファイル名は 00025 になります
個々の画像シーケンスファイルを確認する
After Effects で画像シーケンスファイルを読み込んでも、シーケンス内のすべてのファイルは個々に確認されません。これにより、特にネットワークストレージから読み込む場合に、画像シーケンスの読み込みプロセスを高速化できます。一方、シーケンスに解決できないエイリアスやショートカットのファイルが含まれていても(例えば、ドライブがオフラインの場合など)、After Effects はそれらのファイルが見つからないことを報告しません。
画像シーケンスの読み込み中に、予期しない不明なフレームが発生したとします。この場合は、「個々のファイルを確認」オプションを有効にすることができます。これは比較的時間がかかりますが、シーケンス内のすべてのファイルを確認します(「After Effects/設定/読み込み設定」を選択し、「シーケンスフッテージ」と「個々のファイルを確認(スロー)」オプションを有効にします)。
1 つのフッテージアイテムとして静止画のシーケンスを読み込む
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シーケンスのいずれかのファイルを選択します。シーケンス内の一部のファイルを読み込むには、読み込むファイルのうちの最初のファイルを選択し、Shift キーを押したまま最後のファイルを選択します。
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読み込みの種類ドロップダウンメニューから「フッテージ」を選択します。
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「開く」を選択します。
後でフッテージアイテムの個別の要素にアクセスする場合は、いつでもフッテージをコンポジションに変換することができます。
静止画シーケンスをコンポジションとして読み込む
Adobe Photoshop または Adobe Illustrator のファイルをコンポジションとして読み込むと、個別のレイヤー、描画モード、調整レイヤー、レイヤースタイル、マスク、ガイドおよび Adobe Photoshop や Adobe Illustrator で作成された他の機能を使用することができます。読み込んだコンポジションと、各レイヤーがフッテージアイテムとして含まれているフォルダーが、プロジェクトパネルに表示されます。
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ファイル/読み込み/ファイルを選択します。
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シーケンスのいずれかのファイルを選択します。シーケンス内の一部のファイルを読み込むには、読み込むファイルのうちの最初のファイルを選択してから、Shift キーを押しながら最後のファイルを選択します。
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読み込みの種類ドロップダウンメニューから、次のいずれかのオプションを選択します。
コンポジション - レイヤーサイズを維持
元のサイズで各レイヤーを読み込みます。
コンポジションフレームサイズで各レイヤーを読み込む代わりに、元のサイズのレイヤーのコンポジションを読み込む理由の一つは、そうすることで、コンポジションフレームの中央ではなく、クロップされたグラフィックの中央に各レイヤーのアンカーポイントが設定されるためです。これにより、読み込んだグラフィックアイテムの個別レイヤーをアニメートする際に、期待どおりにトランスフォームを行うことができます。例えば、自動車の各タイヤに個別のレイヤーを設定したとします。この場合、元のサイズのレイヤーのコンポジションとして読み込むと、各タイヤの中央にアンカーポイントが設定され、タイヤが回転します。
コンポジション
レイヤーを読み込んで、それぞれのレイヤーの寸法をコンポジションフレームの寸法に合わせます。
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「開く」を選択します。
統合したフッテージアイテムをコンポジションに変換する
Adobe Photoshop または Adobe Illustrator などのレイヤーのあるファイルをフッテージとして読み込むと、そのすべてのレイヤーが統合されます。 後でフッテージアイテムの個別の要素にアクセスする場合は、いつでもフッテージをコンポジションに変換することができます。
- フッテージのすべてのインスタンスを変換するには、プロジェクトパネルでファイルを選択し、ファイル/フッテージの置き換え/レイヤーのあるコンポジションを選択します。
- フッテージのインスタンスを 1 つだけ変換するには、タイムラインパネルでレイヤーを選択し、レイヤー/レイヤーのあるコンポジションに変換を選択します。
統合されたフッテージアイテムからレイヤーコンポジションへの変換には、数分かかる場合があります。
シーケンスのフレームレートを変更する
静止画のシーケンスを読み込むときは、環境設定ダイアログボックスの「読み込み設定」にある「シーケンスフッテージ」で指定したフレームレートが使用されます。デフォルトのフレームレートは 30フレーム/秒(fps)です。読み込んだ後に、「フッテージを変換」ダイアログでフレームレートを変更することができます。
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プロジェクトパネルでシーケンスを選択し、ファイル/フッテージを変換/メインを選択し、「予測フレームレート」に新しい数値を入力します。
Adobe Photoshop ファイルの準備と読み込み
- すべての種類の静止画ファイルに該当する情報および指示については、静止画ファイルを読み込む準備と単一の静止画または静止画のシーケンスを読み込むを参照してください。
- After Effects では、Photoshop .psd ドキュメントのビデオレイヤーはサポートされていません。
After Effects には Photoshop レンダリングエンジンが組み込まれているので、位置、描画モード、不透明度、可視、透明度(アルファチャンネル)、レイヤーマスク、レイヤーグループ(ネスト化したコンポジションとして読み込み)、調整レイヤー、レイヤースタイル、レイヤークリッピングパス、ベクトルマスク、イメージガイド、クリッピンググループなど、Adobe Photoshop ファイルのすべての属性を読み込むことができます。
レイヤーのある Adobe Photoshop ファイルを After Effects に読み込む前に十分に準備しておくと、プレビューとレンダリングの時間を短縮できます。また、次の作業を行って、読み込みや更新で問題が発生しないようにしてください。
レイヤーを整理して名前を付けます。After Effects に読み込んだ後で、Adobe Photoshop ファイルのレイヤー名を変更しても、After Effects で元のレイヤーへのリンクが維持されます。ただし、レイヤーを削除すると、After Effects は元のレイヤーを見つけることができず、プロジェクトパネルにそのレイヤーが「不明」と表示されます。
各レイヤーに一意の名前が付けられていることを確認してください。これは操作を行う上での必要条件ではありませんが、混乱を避けるために行っておくことをお勧めします。
Photoshop のファイルを After Effects に読み込んでから Photoshop でレイヤーを追加する場合は、プレースホルダーレイヤーをいくつか追加してから、After Effects にファイルを読み込んでみてください。After Effects でファイルを更新すると、ファイルを読み込んだ後で追加されたレイヤーは反映されません。
After Effects に読み込む前に、Photoshop でレイヤーをロック解除してください。ロック解除は、ほとんどの種類のレイヤーで必要ありませんが、一部のレイヤーでは必要です。例えば、RGB に変換する必要がある背景レイヤーは、ロック解除しないと正しく読み込まれません。
After Effects には、レイヤー/新規/Adobe Photoshop ファイルという便利なコマンドがあります。これは、コンポジションにレイヤーを追加して、そのレイヤーのソースを Adobe Photoshop で開き、ムービーの背景レイヤーなど、ビジュアル要素の作成を行うことができるものです。Photoshop のレイヤーは、After Effects コンポジションでの設定に基づいて作成されます。多くの Creative Suite アプリケーションと同様に、After Effects の「オリジナルを編集」コマンドを使って Photoshop で PSD ファイルを開き、変更を行って保存し、この変更を PSD ソースファイルを参照するムービーに直ちに反映することができます。「オリジナルを編集」を使わない場合でも、「フッテージを再読み込み」コマンドで After Effects のレイヤーを更新し、最新の状態の PSD ファイルを使うことができます。詳しくは、レイヤーと新しい Photoshop フッテージアイテムを作成すると作成元のアプリケーションでフッテージを編集するを参照してください。
静止画の細い水平線からのインターレースのちらつきを防止するには、静止画を After Effects に読み込む前に Photoshop でインターレースのちらつき除去を実行します。Photoshop には、このようなユーティリティ目的のいくつかのビデオアクションが含まれています。
カラーモード
After Effects でレイヤー化された Photoshop(PSD)ファイルをコンポジションとして読み込んでレイヤーを分割するには、それらのファイルを RGB またはグレースケールカラーモードで保存する必要があります。CMYK、LAB、デュオトーン、モノトーン、トライトーンカラーモードは、レイヤーファイルではサポートされていません。After Effects は、これらのいずれかのカラーモードを使用するファイルを 1 つの統合されたイメージとして読み込みます。Photoshop は、ビットマップやインデックスなど、Photoshop で使用可能なその他のカラーモードでのレイヤーをサポートしていません。
Photoshop でドキュメントのカラーモードを確認または変更するには、イメージ/モードを選択します(カラーモードは、ドキュメントウィンドウのタイトルバーにも表示されます)。
マスクとアルファチャンネル
Adobe Photoshop では、各レイヤーに対して、透明部分およびオプションとして 1 つのレイヤーマスク(アルファチャンネル)がサポートされます。これらのレイヤーマスクを使用すると、表示または非表示にするレイヤー内の領域を指定できます。レイヤーを 1 つ読み込むと、レイヤーマスク(ある場合)と透明部分が統合され、レイヤーマスクがストレートアルファチャンネルとして読み込まれます。
レイヤー化された Adobe Photoshop ファイルを 1 つの統合されたレイヤーとして読み込むと、すべてのレイヤーの透明部分とレイヤーマスクが、白で合成される 1 つのアルファチャンネルに統合されます。
Adobe Photoshop ファイルをコンポジションとして読み込むと、ベクトルマスクは After Effects のマスクに変換されます。After Effects 内で、これらのマスクを変更したりアニメートしたりできます。
Photoshop のクリップグループ、レイヤーグループおよびスマートオブジェクト
レイヤーのある Adobe Photoshop ファイルにクリップグループが含まれている場合は、各クリップグループが、メインコンポジションにネストされたプリコンポジションとして読み込みまれます。クリップグループコンポジションの各レイヤーに「下の透明部分を維持」オプションが自動的に適用され、透明度の設定が維持されます。ネストされたプリコンポジションのサイズは、メインコンポジションのサイズと同じです。
Adobe Photoshop レイヤーグループは、個別のコンポジションとして読み込まれます。
レイヤーを Adobe Photoshop でグループ化してスマートオブジェクトにすると、一連の Adobe Photoshop レイヤーのグループを個別のレイヤーとして After Effects に読み込むことができ、大変便利です。例えば、Adobe Photoshop で、前景にあるオブジェクトを作成するのに 20 レイヤー、背景にあるオブジェクトに 30 レイヤーを使った場合、背景オブジェクトの前で飛んでいる前景のオブジェクトを動かしたいだけであれば、おそらくそれらのレイヤーのすべてを After Effects に読み込む必要はありません。PSD ファイルを After Effects に読み込む前に、これらのレイヤーを前景スマートオブジェクト 1 つ、背景スマートオブジェクト 1 つにグループ化することを考慮してください。
Photoshop のレイヤースタイルとブレンドモード
また After Effects は、描画モードとこのファイルに適用するレイヤースタイルをサポートしています。レイヤースタイルが設定された Photoshop ファイルを読み込む場合は、「編集可能なレイヤースタイル」オプションまたは「レイヤースタイルをフッテージに統合」オプションを選択できます。
編集可能なレイヤースタイル
Photoshop での外観に一致させ、サポートされているレイヤースタイルのプロパティを編集可能なプロパティとして保持します。
レイヤースタイルの設定されているレイヤーは、3D レイヤーの交差や、シャドウの投影と干渉します。
レイヤースタイルをフッテージに統合
レンダリングを高速化するため、レイヤースタイルはレイヤーに結合されますが、アピアランスが Photoshop の画像と一致しない場合があります。 このオプションは、3D レイヤーの交差や、シャドウの投影とは干渉しません。
Illustrator ファイルの準備と読み込み
すべての種類の静止画ファイルに該当する情報および指示については、静止画ファイルを読み込む準備と単一の静止画または静止画のシーケンスを読み込むを参照してください。
After Effects に読み込む Adobe Illustrator ファイルを保存する前に、次のことを行います。
ビデオとフィルムドキュメントプロファイルのいずれかの設定を使用して、Illustrator でドキュメントを作成します。これにより、ビデオまたはフィルム作業に適切なサイズでドキュメントが作成されるとともに、適切なフレームサイズと大きなフレームサイズの 2 つのアートボードでドキュメントが作成されます。そのようなドキュメントを After Effects に読み込むと、小さいアートボードの外側の領域がクリップされることはなく、コンポジションフレームの外側に保持されます。これは、コンポジションとして読み込まれた複数レイヤーのある Illustrator ドキュメントにのみ機能します。
Adobe Illustrator ファイルが After Effects で正しく表示されるように、Adobe Illustrator 形式オプションダイアログボックスで「PDF 互換ファイルを作成」オプションを選択します。
Illustrator から After Effects にパスをコピーするには、Illustrator の環境設定ダイアログボックスの「クリップボード処理」セクションで、「パスを保持」オプションを選択します。
After Effects でファイルを最も忠実にラスタライズするには、Adobe Illustrator 8.x EPS や 9.x EPS 形式ではなく、AI 形式で保存します。
Illustrator ファイル内のオブジェクトを個別のレイヤーに分割するには、Illustrator で「レイヤーに分配」コマンドを使用します。その後、レイヤーファイルを After Effects に読み込んで、レイヤーを個別にアニメートすることができます。
オリジナルを編集を使用して、Illustrator 内のオブジェクトとレイヤーを移動する場合は、Illustrator ドキュメントをドキュメントサイズのレイヤーのコンポジションとして After Effects に読み込みます(「レイヤーサイズを維持」オプションは使用しません)。
Adobe Illustrator ファイルを読み込むと、すべての空白部分がアルファチャンネルに変換されて透明になります。
After Effects では、Illustrator ファイルに埋め込まれているカラープロファイルを読み込みません。 色を忠実に再現するには、Illustrator ファイルを作成したときに使用したカラープロファイルに一致する入力カラープロファイルを Illustrator のフッテージアイテムに割り当てます。
- Adobe Illustrator ファイルを既に読み込んである場合は、アンチエイリアシングで画質と処理速度のどちらを優先させるかを指定できます。プロジェクトパネルでフッテージアイテムを選び、ファイル/フッテージを変換/メインを選択し、ダイアログボックス下部の「詳細オプション」ボタンを選択します。
- After Effects では、Illustrator CS2 より後のバージョンとして保存された AI ドキュメントの描画モードを読み取れません。Illustrator から After Effects にファイルを読み込む際に描画モード情報を保持する必要がある場合は、ドキュメントを Illustrator CS2 ドキュメントとして保存してください。
詳しくは、ベクトルグラフィックを含むレイヤーを連続ラスタライズするを参照し、ベクトルグラフィックのシャープネスを維持してください(ピクセル化の回避)。
Camera Raw を使用した Camera Raw ファイルの読み込み
Camera Raw ファイルのシーケンスは、種類の違う静止画ファイルのシーケンスを読み込む場合と同様に読み込むことができます。
After Effects は、シーケンス最初の Camera Raw 画像の設定を、自らの XMP サイドカーファイルのないシーケンスにあるすべての画像に適用します。 After Effects は画像設定について、Camera Raw データベースを確認しません。
Camera Raw ファイルは圧縮されていません。サイズが大きいので、レンダリング時間が必要以上に長くなることがあります。
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ファイル/読み込み/ファイルを選択します。
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Camera Raw ファイルを選択して「開く」を選択します。
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Camera Raw ダイアログボックスで必要な調整を行い、「OK」を選択します。
Camera Raw 画像を読み込んだら、調整できます。Camera Raw ダイアログボックスにある画像を開くには、プロジェクトパネルからフッテージアイテムを選び、ファイル/フッテージを変換/メインを選択し、「詳細オプション」を選択します。
入力カラープロファイルを Camera Raw 画像に割り当てて、カラーマネジメントされたプロジェクトで使用することはできません。カラーの自動的な変換方法について詳しくは、入力カラープロファイルの割り当てによるフッテージアイテムの変換を参照してください。
Cineon および DPX フッテージアイテム
映画フィルム作成ワークフローで共通しているのは、フィルムをスキャンしてフレームを Cineon または DPX ファイル形式にエンコードする点です。DPX(Digital Picture Exchange)形式は、Cineon 形式と密接に関連している標準形式です。
Cineon 4.5 または Digital Picture Exchange(DPX)ファイルを、個別のフレームまたは番号付きの静止画シーケンスとして、直接 After Effects プロジェクトに読み込むことができます。Cineon または DPX ファイルを読み込むと、コンポジション内でファイルが使用可能になり、コンポジションを画像シーケンスとしてレンダリングできるようになります
映画フィルムのフルダイナミックレンジを保持するために、対数 10 bpc で格納されます。ただし、After Effects 内部では、プロジェクトの色深度に応じて 8 bpc、16 bpc または 32 bpc カラーが使われます。16 または 32 bpc のプロジェクトで Cineon ファイルを処理するときは、初期設定では、対数値がフルレンジに拡張されます。
Cineon データには、685 個の 10 bit ホワイトポイント、95 個の 10 bit ブラックポイントがあります。685 を超える値は維持されますが、ハイライトとして処理されます。ハイライトを急激に白にクリップする代わりに、After Effects ではハイライトロールオフ値で定義した傾斜を使用してハイライトを変換します。10 bit ホワイトポイントおよび 10 bit ブラックポイントの入力レベルと、変換後の出力ホワイトポイントおよびブラックポイントのレベルを、特定のフッテージアイテムまたは作成条件に合うように変更できます。
Cineon フッテージアイテムを使用するときにプロジェクトの色深度を 32 bpc に設定して、ハイライトが保持されるようにします。この場合、ハイライトをロールオフする必要はありません。
出力モジュール設定ダイアログボックスの形式メニューで DPX/Cineon シーケンスを選択して、Cineon 設定ダイアログボックスを開いて、出力オプションを設定できます。Cineon 設定ダイアログボックスのファイル形式セクションで、DPX(.dpx)ファイルまたは FIDO/Cineon 4.5(.cin)ファイルのどちらを出力するかを選択します。
After Effects では、3 つの基本的な方法で Cineon フッテージアイテムのカラーを操作できます。
最も簡単でお勧めする方法は、カラーマネジメントを有効にし、フッテージを変換ダイアログボックスの「カラーマネジメント」タブで、フッテージが記録されたフィルムストックに対応するように、入力カラープロファイルを Cineon フッテージに割り当てる方法です。フィルムへの出力を作成する場合は、出力ファイルがフィルムストックと一致するように、出力カラープロファイルと同じプロファイルを使用します。Cineon フッテージアイテムでカラーマネジメント機能を使用する利点の 1 つは、他のフッテージタイプからのイメージを使用したコンポジションの作成が容易になることでます入力カラープロファイルの割り当てによるフッテージアイテムの変換を参照してください。
Cineon フッテージアイテムの変換が時間の経過に応じて変化するように設定する必要がある場合は、Cineon フッテージアイテムをソースとして使用するレイヤーに Cineon コンバーターエフェクトを適用します。Cineon コンバーターエフェクトを参照してください。
Cineon フッテージアイテムの設定を手動で変更する必要がある場合、またはカラーマネジメントを使用しない場合は、Cineon 設定ダイアログボックスを使用します。このダイアログボックスを開くには、フッテージを変換ダイアログボックスの「カラーマネジメント」タブにある「Cineon 設定」ボタンを選択します。
Cineon 設定ダイアログボックスの手動設定:
変換済みブラックポイント
After Effects で、レイヤーに使用するブラックポイントを指定します。
変換済みホワイトポイント
After Effects で、レイヤーに使用するホワイトポイントを指定します。
10 bit ブラックポイント
10 bit Cineon レイヤーを変換するためのブラックレベル(最小密度)を指定します。
10 bit ホワイトポイント
10 bit Cineon レイヤーを変換するためのホワイトレベル(最大密度)を指定します。
現在のガンマ
ターゲットガンマ値を指定します。
ハイライトロールオフ
明るいハイライトを修正するために使用するロールオフ値を指定します。 32 bpc で作業しているときに範囲の値より大きくするには、値を「0」に設定します。
対数変換
Cineon シーケンスを対数カラースペースから「現在のガンマ」で指定したガンマに変換します。 Cineon ファイルから出力する準備ができたら、必ず変換を元に戻します (対数からリニアに変換するには、「現在のガンマ」を「1」に設定します)。
単位
ダイアログボックスの値を表示するときに After Effects で使用する単位を指定します。