「VR 環境を作成」を起動するには、コンポジション/VR/VR 環境を作成を選択します。
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After Effects は、VR 360 と VR 180 のビデオ編集をネイティブでサポートしています。様々なダイナミックトランジション、エフェクトおよびタイトルを使用して、イマーシブビデオエクスペリエンスを編集および強化できます。After Effects の様々な VR 360 と VR 180 のツールを試して、シームレスなポストプロダクションワークフローを実現できます。
After Effects での VR ツールの操作
VR を操作していると、メモリの制限に達して、GPU アクセラレーションが必要ですというバナーが示されることがあります。デフォルトでは、アドビビデオアプリケーションは、VR で作業する場合、水平解像度 1K あたり約 1 GB のメモリが必要です。After Effects 2018 では、アグレッシブメモリ管理と呼ばれる機能により、要件を減らすことができます。設定を有効にするには、環境設定/プレビュー/GPU 情報/GPU メモリをアグレッシブに使用 (VR 用) を選択します。
VR 環境の作成に使用できるツール
After Effects でVR 360 と VR 180 のビデオ編集に使用できるツールは次のとおりです。
After Effects のVR 360 と VR 180 のツールは、複雑なコンポジションおよびワークフローを自動化して、360 度のシームレスな制作を実現します。これらのツールを使用すると正確な結果が得られ、編集時間を短縮できます。
VR 環境を作成
「VR 環境を作成」は、コンポジション作成とカメラ関係付け設定のプロセスを自動化します。このツールを使用すると、VR オーサリング環境の機能を After Effects で自動的に実行できます。
「VR 環境を作成」の使用方法
「VR 環境を作成」を使用するには、次の手順に従います。
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VR マスターを最初から作成する場合は、VR 環境を作成ダイアログでマスターのサイズを選択します(1024x1024 でほとんどの VR コンポジションに対応できます)。VR マスターのフレームレートとデュレーションを設定し、「VR マスターを作成」をクリックします。
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コンポジションウィンドウでビューをカスタムビュー 1 に変更して没入型ビデオを作成します。様々な没入型ビデオとエフェクトをエフェクト&プリセットパネルで選択できます。
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コンポジションが完成したら、VR 環境を作成ダイアログを開き、「VR 出力を生成」をクリックします。After Effects ですべてのコンポジションとエクスプレッションが作成され、立方体マップの作成に必要なゆがみとカメラが追加されます。
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VR マスターを変更して VR コンポジションに変更を適用するには、VR 環境を作成ダイアログで「VR 出力を更新」をクリックします。すべてのコンポジションが削除された後、VR マスターに加えた変更に基づいてコンポジションが再作成されます。
- 2 ノードカメラを使用:2 ノードカメラを使用する場合は、このオプションを選択します。
- 3D ヌルカメラコントロールを使用:3D ヌルレイヤーを使用してスカイボックスカメラを制御する場合は、このオプションを選択します。
- カメラの中心:カメラを中央に配置する場合は、このオプションを選択します。
- 3D プラグインを使用:3D プラグインを使用する場合は、このオプションを選択します。
- エッジブレンディングを使用:3D プラグイン以外のプラグインを使用する場合は、このオプションを選択します。
キューブマップを抽出
「キューブマップを抽出」を使用すると、360 度フッテージから正距円筒のゆがみが除去され、6 個の独立したカメラビューが抽出されます。これら 6 個のカメラビューは立方体構造に配置されています。モーショントラッキングやオブジェクトの削除をおこなえるほか、コンポジションにモーショングラフィックスや VFX を追加できます。
「キューブマップを抽出」の使用方法
「キューブマップを抽出」を使用するには、次の手順に従います。
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「キューブマップを抽出」を起動するには、コンポジション/VR/キューブマップを抽出を選択します。
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VR キューブマップを抽出ダイアログで、ドロップダウンリストからコンポジションを選択し、「変換の解像度」を選択して、「キューブマップを抽出」をクリックします。
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VR コンポジションのキューブマップ出力が生成されます。「キューブマップを抽出」を実行すると、VR マスターカメラと共にマスターカメラに接続された 6 個のカメラビューが追加されます。また、最適な効果が得られるように立方体構造に配置された 6 個のカメラフェイスも生成されます。
Adobe イマーシブ環境
After Effects の Adobe イマーシブ環境を使用すると、360 度および 180 度フッテージが VR ヘッドマウントディスプレイ(HMD)でどのように見えるかをプレビューできます。
サポートされる VR ヘッドセット
After Effects では、次の VR ヘッドセットがサポートされます。
- Oculus Rift(Windows のみ)
- HTC Vive(Mac および Windows)
- Windows Mixed Reality(Windows のみ)
VR ヘッドセットを使用するには、システムが VR システムの要件を満たしていることを確認し、SteamVR アプリケーションをインストールします。SteamVR は、HTC Vive または Oculus Rift を使用する場合に必要なバーチャルリアリティシステムです。詳しくは、SteamVR サポートページおよびヘッドセットに付属のドキュメントを参照してください。
Steam のインストールと設定
Steam をインストールするには、次の手順に従います。
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store.steampowered.com/about に移動し、「Steam をインストール」をクリックします。インストールするには、インストーラーの手順に従います。
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Steam で、アカウントを作成するか、既存のアカウントにログインします。
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Steam 内から、SteamVR をダウンロードおよびインストールします。
注意:Windows Mixed Reality HMD を使用している場合は、Steam 内で、Windows Mixed Reality for SteamVR をダウンロードしてインストールします。
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Steam 内から、「Run Room Setup」をクリックしてルームを設定します。
詳しくは、Steam のドキュメントの「Room Setup and SteamVR Tutorial」を参照してください。
VR ヘッドセットのインストール
インストールするには:
- HTC Vive:HTC Vive ヘッドセットに付属の説明書に従います。
- Oculus Rift:Oculus Rift のダウンロードおよびインストールについて詳しくは、Oculus Rift のドキュメントを参照してください。
After Effects での Adobe イマーシブ環境の有効化
Adobe イマーシブ環境を有効にする前に、ヘッドセットおよびコントローラーが SteamVR で適切に機能することを確認してください。
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After Effects で、環境設定/ビデオプレビューを選択します。
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環境設定ダイアログで、「Mercury Transmit を有効にする」オプションを有効にします。「ビデオデバイス」セクションで、「Adobe イマーシブ環境」オプションを有効にします。
ヘッドセットでのフッテージのプレビュー
次のオプションから表示オプションを選択します。
- シアターモード(直線的):コンポジションを空の部屋でフラットな長方形としてプレビューし、ムービー画面を見るビューをシミュレートします。
- 360 平面視:コンポジションを平面視 360 度の視界イメージとしてプレビューします。
- 360 上/下:コンポジションを立体視 360 度の視界イメージとしてプレビューします。コンポジションの上/下レイアウトを指定します。
- 360 並列:コンポジションを 360 度の視界のイメージとしてプレビューします。コンポジション内の並列レイアウトを指定します。
- 180 上/下:コンポジションを立体視 180 度視界のイメージとしてプレビューします。コンポジションの上/下レイアウトを指定します。
- 180 並列:コンポジションを 180 度の視界のイメージとしてプレビューします。コンポジション内の並列レイアウトを指定します。
「ビデオプレビューの環境設定」オプションを使用すると、環境設定を変更できます。HMD へのプレビューをオフにするには、環境設定>ビデオプレビューで Adobe イマーシブ環境を無効にします。