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現在の時間、レイヤーのインポイントとアウトポイント、またはレイヤー、フッテージアイテム、コンポジションのデュレーションなど、After Effects の要素の多くは、時間上の点か時間の長さで示されます。
初期設定では、時間は Society of Motion Picture and Television Engineers(SMPTE)タイムコードに従って、時、分、秒、フレームで表示されます。フレーム、16mm または 35mm フィルムのフィートとフレームなど、別の表示単位に変更することもできます
例えば、フィルムに出力するムービーを準備する場合は、フィート + フレーム形式で表示します。一方、Flash などのアニメーションプログラムで使用する場合は、単純なフレーム番号で表示します。選択した表示形式は、現在のプロジェクトだけに適用されます。
時間の表示形式を変更しても、アセットや出力のフレームレートは変わりません。After Effects で表示するフレームの番号の付け方が変わるだけです。
ビデオ編集ワークステーションは、通常、参照用としてビデオテープに記録される SMPTE タイムコードを使用します。SMPTE タイムコードを使用するビデオと同期するビデオを作成する場合は、初期設定のタイムコード表示形式を使用します。
After Effects CS5.5 以降では、様々なファイル形式のソースファイルからのタイムコードを表示できます。ソースタイムコードは、プロジェクトパネル、プロジェクト設定ダイアログボックス、コンポジション設定ダイアログボックスおよび環境設定ダイアログボックスを含むインターフェイスの複数のエリアにあります。詳しくは、ソースタイムコードを参照してください。
時間の表示単位を変更する
「タイムコードベース」、「フレーム」、「フィート + フレーム」(プロジェクト設定ダイアログボックスの「フィート + フレームを使用」がオンの場合)を順に切り替えるには、現在の時間表示を、Ctrl キーを押しながらクリック(Windows)または Command キーを押しながらクリック(Mac OS)します。現在の時間表示は、タイムラインパネルの左上と、レイヤーパネル、コンポジションパネル、およびフッテージパネルの下部にあります(タイムラインパネルを参照)。
プロジェクト設定で選択されていないオプションは、下部に小さいテキストで表示されます。プロジェクト設定(タイムコードまたはフレーム)で選択したオプションのみを表示するには、次の操作を実行します。
- After Effects/環境設定/ディスプレイ設定(Mac OS)または編集/環境設定/ディスプレイ設定(Windows)を選択して、ディスプレイ設定を開きます。
- 「タイムラインパネルにタイムコードとフレームを表示」オプションの選択を解除します(このオプションはデフォルトで選択されています)。
- After Effects/環境設定/ディスプレイ設定(Mac OS)または編集/環境設定/ディスプレイ設定(Windows)を選択して、ディスプレイ設定を開きます。
時間の表示単位を変更するには、ファイル/プロジェクト設定を選択し、「時間の表示形式」でオプションを選択します。
時間表示単位のオプション
タイムコード
タイムライン、レイヤーおよびフッテージの各パネルの時間スケールに、時間をタイムコードで表示します。「メディアのデータを使用」(ソースタイムコードを使用)または「00:00:00:00」(ゼロから開始)を選択できます。フレームの代わりにタイムコードを使用するには、「タイムコード」オプションを選択します。ソースタイムコードが検出されて使用されるので、フレームレートやドロップフレーム/ノンドロップフレームを選択するオプションはありません。
プロジェクト内のあらゆるコンポジションでドロップフレームおよびノンドロップフレームタイムコードを使用することができます。
フレーム
時間ではなくフレーム番号を表示します。Flash や SWF などのフレーム基準のアプリケーションまたは形式に出力する場合に便利です。フレームを使用するには、「フレーム」を選択し、「フィート + フレーム」の選択を解除します。
フィート + フレーム
16mm または 35mm のフィルムのフィート数とフレームの端数を表示します。フィート + フレームを使用するには、「フレーム」を選択し、「フィート + フレーム」を選択します。
フレーム数
「フレーム」の時間の表示形式の開始番号を指定します。
タイムコード変換
アイテムのタイムコード値が開始番号として使用されます(アイテムにソースタイムコードがある場合)。タイムコード値がない場合は、値は 0 から開始します。タイムコード変換を行うと、After Effects が以前のバージョンのように機能し、すべてのアセットのフレームカウントおよびタイムコードカウントが数学的に同値になります。
0 から開始
フレームの値は 0 から開始します。
1 から開始
フレームの値は 1 から開始します。
新しいオプションの「0 から開始」および「1 から開始」を使用すると、「フレーム」と「タイムコード」で異なるフレームカウント方法を指定できます。例えば、フッテージアイテムでソースタイムコードを使用しつつ、カウントフレームを 0 または 1 から始めることも可能です。
ソースタイムコード
ソースタイムコードでサポートされているファイル形式After Effects では、ほとんどの形式(QuickTime、DV、AVI、P2、MPEG-2、MPEG-4、H.264、AVCHD、RED、XDCAM EX、XDCAM HD、WAV および DPX イメージシーケンスインポーターを含む)のタイムコードの読み込みおよび使用が可能です。
プロジェクトパネル
ソースタイムコードは、プロジェクトパネルの「メディア開始」、「メディア終了」、「メディアデュレーション」、「テープ名」の各列に表示されます。これらはソースの開始時間、終了時間、トータルデュレーションを表します。「イン」、「アウト」、「デュレーション」の列があり、フッテージパネルでフッテージアイテムに、ワークエリアでコンポジションに設定されたインポイントとアウトポイントが反映されます。
プロジェクト設定
プロジェクト設定ダイアログボックスには、ソースタイムコードの機能セットが含まれます。詳しくは、 時間表示 単位のオプションを参照してください。
コンポジション設定ダイアログボックス
コンポジション設定ダイアログボックスには、ソースタイムコードの機能セットが含まれます。詳しくは、フレームレートを参照してください。
環境設定ダイアログボックス
環境設定ダイアログボックスの読み込み設定パネルは、ソースタイムコード機能に対応しています。詳しくは、環境設定を読み込みを参照してください。
タイムコードに関するオンラインリソース
Trish と Chris Meyer が、ProVideo Coalition の Web サイトで、ドロップフレームタイムコードとノンドロップフレームタイムコードの違いについて説明している記事を公開しています。
Chris Pirazzi が、Lurker's Guide to Video の Web サイトで、タイムコードに関する技術的な詳細情報を公開しています。