1. AUSST の概要
- アドビエンタープライズ版とグループ版:管理ガイド
- デプロイメントの計画
- 基本概念
- デプロイメントガイド
- Creative Cloud 教育機関向けのデプロイ
- 組織の設定
- ID タイプ | 概要
- ID の設定 | 概要
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- Azure AD フェデレーションと同期の設定
- Google Federation と Google Sync の設定
- Microsoft ADFS を使用した組織の設定
- 組織の教育委員会ポータルと LMS の設定
- 他の ID プロバイダーを使用した組織の設定
- SSO に関するよくある質問とトラブルシューティング
- 組織の設定の管理
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- 製品および製品プロファイルの管理
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- 製品および製品プロファイルの管理
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- ストレージとアセットの管理
- ストレージ
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- ユーザーのアセットの再利用
- 学生アセットの移行 | 教育機関のみ
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- カスタムフォント
- Adobe Asset Link
- Adobe Acrobat Sign
- Creative Cloud エンタープライズ版 – 無料メンバーシップ
- アプリおよびアップデートのデプロイ
- 概要
- パッケージの作成
- パッケージのカスタマイズ
- パッケージのデプロイ
- アップデートの管理
- Adobe Update Server Setup Tool(AUSST)
- Adobe Remote Update Manager(RUM)
- トラブルシューティング
- グループ版アカウントの管理
- 更新
- 契約の管理
- レポートとログ
- ヘルプを表示
内部サーバーのセットアップをトラブルシューティングし、メンテナンスの問題を解決する方法について説明します。
Adobe Update Server Setup Tool(AUSST)を使用すると、アドビアプリケーションとアップデートをサーバー上の 1 つの場所に一元的にダウンロードすることができます。
サーバーのセットアップ中やアップデートのダウンロード中に報告されたエラーは、エラーログやエラーコードで確認できます。
また、内部アップデートサーバーを使用したアプリケーションやアップデートのデプロイ中に問題が発生した場合は、用意されたトラブルシューティングの説明に従ってください。
エラーログ
エラー、警告、およびトラブルシューティング情報がログファイルに記録されます。
以下のログファイルは、Windows の場合 %temp% フォルダー内、macOS の場合 ~/Library/Logs フォルダー内にあります。
- AdobeUpdateServerSetupTool.log
- AdobeAcrobatUpdateServerSetupTool.log
DLM.log は次の場所にあります。
- Windows:
- %Temp%¥CreativeCloud¥ACC¥AdobeDownload
- %Temp%¥AdobeDownload¥
- Mac:
- ~/Library/Logs/CreativeCloud/ACC/AdobeDownload
- ~/Library/Logs/AdobeDownload/
エラーコード
以下は、内部アップデートサーバーが失敗した場合にレポートされるエラーコードです。
エラーコード |
エラーメッセージ |
2 |
内部エラーが発生しました |
3 |
指定されたパスにアクセスできませんでした |
4 |
ネットワークエラー |
5 |
サーバーが応答しません |
6 |
プロキシ認証に失敗しました |
7 |
出力ディスクの空き容量が不足しています |
8 |
書き込み権限がありません |
9 |
サーバーでファイルが見つかりませんでした |
基本的なトラブルシューティング
アプリケーションおよびアップデートの配布に使用する web サーバーが正しくセットアップされていない場合、アプリケーションおよびアップデートが Adobe Update Server からダウンロードされても(Adobe Update Server Setup Tool によって自動的にダウンロードされる)、クライアントには配布されません。
web サーバーが正しく実行されていることをテストする手順については、内部アップデートサーバーの確認を参照してください。
ネットワーク接続に問題がなく、内部アップデートサーバーが Adobe Update Server に接続できることを確認します。
例えば、内部アップデートサーバーのデフォルトの Welcome ページにアクセスできることを確認します。
Creative Cloud デスクトップアプリケーションが内部アップデートサーバー(AUSST)に接続できない場合、エンドユーザーは以下のエラーを確認してください。
内部アップデートサーバーのセットアップおよび同期に関する問題のトラブルシューティング
AdobeUpdateServerSetupTool コマンドを実行する際には、次の位置にスペースがないことを確認します。
- パラメーターと = 記号の間
- = 記号と引数の間
例えば次のコマンドの場合、--root と = 記号の間に不適切な余分なスペースがあります。
- パス内
例えば次のコマンドの場合、引用符(")とスラッシュ(/)の間に不適切な余分なスペースがあります。
サーバーの URL には、プロトコル(http:// など)を含める必要があります。ポート番号が初期設定値の 80 ではない場合は、ポート番号も指定します。
例えば、AdobeUpdater.Overrides ファイル内の次のセクションは正しくありません。http:// プロトコルが指定されていないためです。
<URL>/Adobe/CS/webfeed/oobe/aam20/win/</URL>
<Port>1234</Port>
この例では、ポート番号(1234)が指定されています。ポート番号が初期設定値の 80 ではない場合は必ず指定してください。
サーバー上のアプリケーションおよびアップデートの格納場所に適切な書き込み権限があることを確認します。書き込み権限がない場合、内部アップデートサーバーでのアプリケーションおよびアップデートの同期またはダウンロードはできません。すべてのアプリケーションおよびアップデートが内部アップデートサーバーで同期またはダウンロードされない限り、サーバーのセットアッププロセスは完了しません。
コマンドラインオプションに指定されているパスが、すべて絶対パスであることを確認してください。AUSST は相対パスをサポートしていません。
クライアントのセットアップに関するトラブルシューティング
クライアント構成ファイルは、AdobeUpdateServerSetupTool コマンドの --genclientconf パラメーターによって指定した場所に生成されます。詳しくは、クライアント構成ファイルの生成を参照してください。ファイルは Windows クライアントと macOS クライアント用に 1 つずつ、合計 2 つ生成されます。これらのファイルが内部アップデートサーバーのそれぞれの場所で使用可能になっていることを確認してください。
内部アップデートサーバーで生成されたクライアント構成ファイルは、エンドユーザーの各コンピューターにデプロイされます。ファイルは Windows プラットフォームと macOS プラットフォームとで異なります。
エンドユーザーの各コンピューターでのファイルの格納場所は、プラットフォームによって異なります。エンドユーザーのコンピューターの適切な場所に、クライアント構成ファイルをデプロイしてください。詳しくは、クライアント構成ファイルのデプロイメントを参照してください。
新規同期を使用したトラブルシューティング
増分アップデートの同期オプションが指定されている場合、例外的に、同じパッケージの複数のアプリケーションおよびアップデートが内部アップデートサーバーに格納されることがあります。その後、アップデートがエンドユーザーのコンピューターにデプロイされ、ユーザーのコンピューターに同じパッケージの複数のコピーが存在することになります。このような状態になった場合、次のコマンドを実行してアップデートの新規同期(1 回限り)を実行してください。
AdobeUpdateServerSetupTool --root="<アップデートフォルダー>" --fresh
これにより、適切なパッケージのコピーが 1 つだけ内部アップデートサーバーにダウンロードされ、エンドユーザーのコンピューターにデプロイされます。
増分同期オプションを使用していて、前のすべての手順を試してもエラーが発生する場合は、次のコマンドを実行してアップデートの新規同期(1 回限り)を実行します。
AdobeUpdateServerSetupTool --root="<アップデートフォルダー>" --fresh
これにより、すべてのアップデートが Adobe Update Server から内部アップデートサーバーにダウンロードされます。