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InDesign でのフォントの使用

  1. InDesign ユーザーガイド
  2. InDesign とは
    1. InDesign の概要
      1. InDesign の新機能
      2. 必要システム構成
      3. よくある質問
      4. Creative Cloud ライブラリの使用
    2. ワークスペース
      1. ワークスペースの基本
      2. コンテキストタスクバー
      3. InDesign でのワークスペースのカスタマイズ
      4. Toolbox
      5. 環境設定の指定
      6. プロパティパネル
      7. タッチワークスペース
      8. デフォルトのキーボードショートカット
      9. 編集の取り消しとヒストリーパネルの管理
      10. ドキュメントの復元と取り消し
    3. 生成 AI(中国本土ではご利用いただけません)
      1. テキストから画像生成
      2. 生成拡張
      3. InDesign の効果を生成(Beta)
      4. 生成 AI に関する FAQ
  3. ドキュメントの作成とレイアウト
    1. ドキュメントとページ
      1. ドキュメントの作成
      2. 親ページの使い方
      3. ドキュメントページで作業する
      4. ページサイズ、マージン、裁ち落としの設定
      5. ファイルとテンプレートを使用した作業
      6. InDesign(Beta)で PDF を InDesign ファイルに変換
      7. ブックファイルの作成
      8. 基本的なページ番号の追加
      9. ページ、章、セクションの番号の設定
      10. QuarkXPress および PageMaker ドキュメントの変換
      11. コンテンツの共有
      12. ファイル管理の基本ワークフロー
      13. ドキュメントの保存
    2. グリッド
      1. グリッド
      2. グリッドの書式設定
    3. レイアウト補助
      1. 定規
      2. 定規を使用したオブジェクトの整列と分布
      3. ものさしツールを使用したオブジェクトの測定
  4. コンテンツの追加
    1. テキスト
      1. テキストのフレームへの追加
      2. テキストの連結
      3. 東南アジア言語のスクリプト
      4. アラビア語版およびヘブライ語版の機能(InDesign)
      5. パステキストの作成
      6. 箇条書きと自動番号の使用
      7. MathML を挿入して数式を作成
      8. グリフと特殊文字
      9. テキスト組版
      10. テキスト変数
      11. QR コードの作成
      12. テキストの編集
      13. テキストの行揃え
      14. オブジェクトへのテキストの回り込み
      15. アンカー付きオブジェクト
      16. リンクコンテンツ
      17. 段落の書式設定
      18. 文字の書式設定
    2. テキスト編集
      1. InDesign でのフォントの使用
      2. カーニングと字送り
      3. 文字の拡大・縮小とゆがみ
      4. 文字へのカラー効果の適用
    3. テキストの書式設定
      1. テキストの書式設定
      2. テキストのスタイルの自動設定
      3. スタイルパックの操作
      4. タブおよびインデント
    4. レビューテキスト
      1. 変更のトラックとレビュー
      2. InDesign での注釈の追加
      3. PDF コメントの読み込み
    5. スペルチェックと言語の辞書
      1. スペルチェック、スペル自動修正、ダイナミックスペルチェック
      2. 辞書と単語を作成、追加、管理する
      3. 辞書の環境設定の変更
      4. Duden 辞書
    6. 参照を追加
      1. 目次の作成
      2. 脚注
      3. 索引の作成
      4. 後注
      5. キャプション
    7. スタイル
      1. 段落スタイルと文字スタイル
      2. スタイルのマッピング、書き出し、管理
      3. オブジェクトスタイル
      4. ドロップキャップと先頭文字スタイル
      5. スタイルの操作
      6. 行送り
      1. 表の書式設定
      2. 表の作成
      3. 表およびセルのスタイル
      4. 表の選択と編集
      5. 表の罫線および塗り
    8. インタラクティブ機能
      1. ハイパーリンク
      2. ダイナミック PDF ドキュメント
      3. ブックマーク
      4. ボタン
      5. フォーム
      6. アニメーション
      7. 相互参照
      8. PDF の構造化
      9. ページ効果
      10. ムービーとサウンド
    9. グラフィック
      1. パスとシェイプ
      2. 鉛筆ツールを使用した描画
      3. ペンツールを使用した描画
      4. 線の設定の適用 
      5. 複合パスと複合シェイプ
      6. パスの編集
      7. クリッピングパス
      8. 角の形状の変更
      9. フレームとオブジェクト
      10. オブジェクトの整列と分布
      11. リンクと埋め込み画像
      12. AEM Assets の統合
    10. カラーと透明度
      1. カラーの適用
      2. 配置したグラフィックのカラーの使用
      3. スウォッチを使用した作業
      4. インキの混合
      5. 濃淡
      6. 特色とプロセスカラー
      7. ブレンドカラー
      8. グラデーション
      9. 透明が使用されているアートワークの統合
      10. 透明効果の追加
  5. 検索と置換
    1. テキストの検索と置換
    2. フォントの検索と置換
    3. 字形の検索と置換
    4. 正規表現とクエリを使用した検索と置換
    5. オブジェクトの検索と置換
    6. カラーの検索と置換
    7. 検索および置換を行うための検索オプション
  6. 共有
    1. クラウドドキュメントの保存とアクセス
    2. クラウドドキュメントの整理、管理、共有
    3. クラウドドキュメントのバージョンの表示と管理
    4. InDesign クラウドドキュメントのよくある質問
    5. InCopy web 版(Beta)
    6. 共有とコラボレーション        
    7. レビュー用に共有
    8. 共有された InDesign ドキュメントをレビュー
    9. フィードバックの管理
    10. 編集に招待
  7. 書き出し、読み込み、および公開
    1. 配置、書き出しおよび公開
      1. Publish Online
      2. Publish Online ダッシュボード
      3. グラフィックのコピーと挿入
      4. Adobe Express に書き出し
      5. EPUB へのコンテンツの書き出し
      6. Adobe PDF オプション
      7. HTML5 への書き出し
      8. HTML(レガシー)へのコンテンツの書き出し
      9. Adobe PDF への書き出し
      10. JPEG または PNG 形式での書き出し
      11. SVG ファイルの読み込み
      12. サポートされるファイル形式
      13. ユーザー設定の書き出しと読み込み
    2. プリント
      1. ブックレットのプリント
      2. トンボと裁ち落とし
      3. 文書のプリント
      4. インキ、色分解、スクリーン線数
      5. オーバープリント
      6. PostScript ファイルと EPS ファイルの作成
      7. 入稿前のプリフライトファイル
      8. サムネールと用紙サイズより大きいドキュメントの印刷
      9. 印刷・出力会社用の PDF の準備
      10. 色分解出力の準備
  8. InDesign の拡張
    1. 自動化
      1. データ結合
      2. プラグイン
      3. InDesign の Capture 拡張機能
      4. スクリプト
  9. トラブルシューティング
    1. 修正された問題
    2. 既知の問題
    3. 起動時のクラッシュ
    4. 環境設定フォルダー読み取り専用エラー
    5. ファイルの問題のトラブルシューティング
    6. InDesign ファイルを PDF に書き出すことができません
    7. InDesign 文書復旧

フォントは、文字、数字、記号などのセットで、例えば、10-pt の Adobe Garamond Bold などのように、太さ(線幅)、平均的な字幅、スタイルといった属性を持っています。

書体フォントファミリまたはタイプフェイスとも呼びます)は、小塚明朝など、共通の体裁を持つフォントの集まりで、一緒に使用するように設計されています。

フォントスタイルは、フォントファミリーに含まれるフォントのバリエーションです。 欧文フォントでは、Roman または Plain(フォントファミリーごとに名称は異なります)は、フォントファミリーの中で基本となるフォントで、「regular」、「bold」、「semibold」、「italic」、「bold italic」などのフォントスタイルがあります。

フォントの種類

文字パネルまたはアプリケーションのフォントを選択できるその他の領域のフォントファミリーおよびフォントスタイルメニューで、フォントのサンプルを表示できます。 また、次のアイコンでフォントの種類が示されます。

  • OpenType 機能
  • OpenType SVG
  • バリアブルフォント
  • TrueType
  • Adobe フォント
  • マルチプルマスター
  • 合成フォント

テキスト環境設定でプレビュー機能をオフにしたり、フォント名またはフォントサンプルのポイントサイズを変更したりすることができます。

InDesign で使用できるフォントのリストを表示するには、次のいずれかの操作を行います。

  • 文字パネル(Ctrl+T)/フォントファミリーのドロップダウンの順に選択します
  • コントロールパネル/フォントファミリーのドロップダウンの順に選択します
  • プロパティパネル/フォントファミリーのドロップダウンの順に選択します

環境に無いフォントの処理

重要なお知らせ:

アドビでは、2023 年 1 月をもって Type 1 フォントを使用したオーサリングのサポートを終了します。詳しくは、Postscript Type 1 サポート終了に関するヘルプ記事を参照してください。

フォントのインストール

フォントをすべてのアプリケーションで使用できるように設定する場合は、使用しているシステムかフォントマネージャーの説明書を参照してください。

InDesign でフォントを使用するには、そのフォントのファイルをハードディスク上の InDesign アプリケーションフォルダーにある Fonts フォルダーにコピーします。 ただし、この Fonts フォルダーにインストールされたフォントは InDesign だけで使用できます。

同じファミリーの名前を使用している 2 つ以上のフォントが InDesign でアクティブにされている場合でも、PostScript 名が異なっていれば、InDesign で使用することができます。 重複したフォントは、括弧内にフォント形式を省略した用語が表記された名前でリストアップされます。 例えば、Helvetica TrueType フォントは「Helvetica(TT)」と表示され、Helvetica PostScript Type 1 フォントは「Helvetica(T1)」、Helvetica OpenType フォントは「Helvetica(OTF)」と表示されます。

環境に無いフォントを自動アクティベート

InDesign ドキュメントに環境に無いフォントが含まれている場合、そのフォントは環境に無いフォントダイアログボックスを表示させることなくバックグラウンドで Adobe Fonts により自動的に有効になります。 環境に無いフォントは、Adobe Fonts の対応するフォントに置き換えられます。

環境に無いフォントを自動アクティベート
Adobe Fonts を自動アクティベートが有効になっている場合

デフォルトでは、Adobe Fonts を自動アクティベートは InDesign で無効になっています。 有効にするには、編集/環境設定/ファイル管理から、Adobe Fonts を自動アクティベートを選択します。

Adobe Fonts を自動アクティベートが有効になっている場合

ドキュメントに環境に無いフォントがある場合、InDesign は Adobe Fonts サイトからのフォントを自動的に有効にします。 

環境に無いフォントを自動アクティベート
Adobe Fonts を自動アクティベートが有効

アクティベーションプロセスはバックグラウンドで処理されます。

  • 不足しているすべてのフォントが Adobe Fonts で利用可能な場合は、自動的にフォントがアクティベートされます。 ドキュメントの操作を続行できます。
  • 不足している一部のフォントのみが Adobe Fonts で利用可能な場合は、バックグラウンドでフォントがアクティベートされます。 環境に無いフォントダイアログボックスに、環境に無いフォントのリストが表示されます。 
    • フォントを置換」を選択して、他のソースから環境に無いフォントを取得するか、
    • ダイアログをスキップします。 環境に無いフォントは既定のフォントに置き換えられます。  
  • 環境に無いフォントがすべて Adobe Fonts にない場合は、環境に無いフォントのリストが示された環境に無いフォントダイアログが表示されます。
環境に無いフォントダイアログ
環境に無いフォントのすべてが、Adobe Fonts にない場合

また、バックグラウンドタスクパネルで、環境に無いフォントのアクティベーションの進行状況を確認することもできます。 バックグラウンドタスクを表示するには、次の 2 つのオプションのいずれかを使用できます。 

  • ウィンドウユーティリティバックグラウンドタスクをクリックします。
  • InDesign アプリケーションバーの右上にあるスピナーアイコンを選択します。

Adobe Fonts を自動アクティベートが無効になっている場合

環境設定ダイアログで Adobe Fonts を自動アクティベートを有効にしていない場合、ドキュメントで不足しているフォントがあると、環境に無いフォントダイアログが表示されます。 「アクティベート」を選択して、環境に無いフォントを Adobe Fonts から手動で有効にします。

OpenType フォント

OpenType フォントは、Windows® と Macintosh® で同じフォントファイルを使用するため、プラットフォーム間でファイルを移動する際に、フォントの代用などを意識せずに使用することができます。 OpenType 機能のフォントには、現在の PostScript や TrueType フォントでは実現されていないスワッシュ字形や任意の合字など、多くの機能を組み込むことができます。

注意:

OpenType 機能のフォントには アイコンが表示されます。

OpenType 機能のフォントの使用時は、テキスト内の欧文合字、スモールキャップス、分数、オールドスタイルのライニング数字のような異体字を自動的に置き換えることができます。

標準フォント字形(左)と OpenType フォント機能(右)

A. 上付き序数表記 B. 任意の合字 C. スワッシュ 

OpenType フォントには、より豊富な言語サポートと高度な文字制御を提供するために、拡張文字セットおよびレイアウト機能が含まれていることがあります。 中央ヨーロッパ(CE)言語をサポートするアドビの OpenType フォントには、アプリケーションのフォントメニューのフォント名に「Pro」という語が含まれています。 中央ヨーロッパ言語をサポートしない OpenType フォントには、「Standard」というラベルが付されており、「Std」という接尾辞が付いています。 また、すべての OpenType フォントは、TrueType フォントと一緒にインストールすることができます。

OpenType フォントについて詳しくは、http://www.adobe.com/go/opentype_jp を参照してください。

OpenType 機能のフォント属性の適用

文字パネルまたはコントロールパネルを使用した OpenType フォント属性の適用

文字パネルまたはコントロールパネルを使用して、分数やスワッシュ字形などの OpenType 機能のフォント属性をテキストに適用します。

OpenType フォントについて詳しくは、http://www.adobe.com/go/opentype_jp を参照してください。

  1. 文字パネルまたはコントロールパネルで、OpenType 機能のフォントが選択されていることを確認します。
  2. 文字パネルメニューから OpenType 機能を選択し、次に任意の合字や分数などの OpenType 機能の属性を選択します。

現在のフォントでサポートされていない機能は、[スワッシュ] などのように、括弧内に表示されます。

注意:

段落または文字スタイルを定義するときにも、OpenType フォント機能を選択できます。 スタイルの編集ダイアログボックスの OpenType 機能パネルを使用してください。

コンテキストメニューを使用した OpenType 機能のフォント属性の適用

コンテキストメニューを使用して、選択したテキストに適切な OpenType 機能のフォント属性を適用します。

  1. テキストまたはテキストフレームを選択します。

  2. ポップアップウィンドウから、「上付き序数表記」や「スラッシュを用いた分数」など、OpenType フォント機能を選択します。 テキストまたはテキストフレームの選択後にバッジが表示された場合、バッジをクリックすると OpenType フォント機能の一覧が表示されます。

注意:
  • OpenType 機能の属性を選択するためのバッジは、連結されたテキストフレームでは表示されません。
  • コンテキストメニューを使用して OpenType 機能のフォント属性を適用するオプションは、World-Ready コンポーザーには適用できません。

OpenType フォント機能

OpenType フォントを使用すると、テキストの書式を設定するときやスタイルを定義するときに、コントロールパネルメニューまたは文字パネルメニューから特殊な OpenType 機能を選択することができます。

注意:

OpenType フォントには、多くのフォントスタイルと機能があります。 OpenType 機能が使用できない場合、コントロールパネルメニューで、[スワッシュ] などのように括弧内に表示されます。

任意の合字

フォントによっては、任意の合字が含まれている場合があります。 このオプションを選択すると、追加されている合字が使用可能になります。 合字について詳しくは、「文字の組み合わせに対する合字の適用」を参照してください。

スラッシュを用いた分数

「1/2」のようにスラッシュで区切られた数字が 1 つの文字(1/2)として扱われます。

上付き序数表記

1st」、「2nd」のような序数が、「1st」、「2nd」のような上付き文字になります。 スペイン語の segunda(2)や segundo(2o)の a や o などの上付き文字も適切に表示されます。

スワッシュ字形

スワッシュ字形がフォントに含まれる場合、普通の字形と前後の文字に依存するスワッシュ字形(別種の字形の大文字、単語の末尾に用いる装飾字形などが含む)を使用することができます。

タイトル用字形

タイトル用字形がフォントに含まれる場合、タイトルに適した大文字の字形が有効になります。 これを大文字と小文字両方を用いて組んだテキストに対して適用すると、望ましくない結果を生むフォントもあります。

前後関係に依存する字形

前後関係に依存する字形と、連結用の異体字がアクティブになります。 いくつかの筆記体の書体に用意されている代替字形で、文字を美しく連結する場合に使用できます。 例えば、「bloom」という単語の文字の組み合わせ「bl」を、手書きのように連結することができます。 このオプションはデフォルトで選択されています。

すべてスモールキャップス

すべての文字がスモールキャップスになります。 詳しくは、「大文字と小文字の変更」を参照してください。

スラッシュ付きゼロ

このオプションを選択すると、数字のゼロ「0」に斜線(スラッシュ)が付加されます。 欧文書体で Condensed などのスタイルを持つフォントは、数字のゼロ「0」と大文字の英字「O」が区別しにくい場合があります。

デザインのセット

OpenType フォントには、装飾用に設計された代替字形が含まれているものがあります。 デザインのセットは、代替字形のグループであり、1 度に 1 文字ずつ適用したり、テキストの範囲を指定して適用したりすることができます。 別のデザインのセットを選択すると、そのセットで定義されている字形が、フォントのデフォルト字形の代わりに使用されます。 デザインのセットの字形文字と別の OpenType 設定を一緒に使用すると、個々の設定の字形が文字セットの字形より優先されます。 各セットの字形を確認するには、字形パネルを使用します。

位置依存形

いくつかの筆記体やアラビア語などの言語では、文字の外観は単語内の位置により異なります。 文字が単語の始め(最初の位置)、中央(中間位置)、終わり(最後の位置)に表示される場合は、形状を変更できます。また、単独(孤立位置)で表示される場合にも同様に形状を変更できます。 文字を選択し、「位置依存形」オプションを選択して、正しくフォーマットします。 「一般形」オプションでは、通常の文字を挿入し、「自動形」オプションでは、文字が単語内で配置される場所と文字が孤立して表示されるかどうかに応じて文字の形状を挿入します。

上付き文字、下付き文字

周囲の文字の大きさから正確に大きさを設定した上付き・下付き文字を有するフォントもあります。 OpenType フォントが標準的ではない分数用のこれらの字形を含まない場合には、「分子」か「分母」を用いることをご検討ください。

分子、分母

いくつかの OpenType フォントでは、1/2 や 1/4 のような基本的な分数だけを分数字形に変換し、4/13 や 99/100 などの分数は変換されません。 このような場合は、「分子」か「分母」を分数に適用してください。

等幅ライニング数字

文字幅が同じで高さも揃っている数字を提供します。 この機能は、表組みなど、数字の桁を揃えたい場合に効果的です。

オールドスタイル数字

字幅だけでなく高さにも変化のある数字字形を提供するものです。 このオプションは、オールキャップスを使用しない古典的で洗練された印象を与えるテキストに適しています。

ライニング数字

高さが揃っており、字幅には変化のある数字を提供します。 この機能は、大文字だけで組まれたテキストに対して効果的です。

等幅オールドスタイル数字

固定字幅でありながら、高さには変化のある数字を提供します。 この機能は、古典的な印象を与えるオールドスタイル数字を、年次報告書などで列内に整列させて使用する場合に適しています。

デフォルトの数字

フォントのデフォルトの数字スタイルに切り替えます。

OpenType SVG フォント

InDesign ではカラーフォントや絵文字フォントなどの OpenType SVG フォントをサポートしています。 OpenType SVG フォントでは、1 つの字形に様々なカラーとグラデーションを指定できます。

OpenType SVG フォント:複数のカラーとグラデーション

絵文字フォントを使用して、スマイリー、旗、道路標識、動物、人物、食品、場所といった様々なカラフルなグラフィカル文字をドキュメントに含めることができます。 EmojiOne フォントなどの OpenType SVG 絵文字フォントでは、1 つまたは複数の字形を使用して特定の合成字形を作成できます。 例えば、国旗を作成したり、人物やボディパーツ(手、鼻など)を表す特定の字形の肌の色を変更することができます。

OpenType SVG フォントを使用するには、次の手順に従います。

  1. 文字ツールを使用してテキストオブジェクトを作成します。

  2. フォントを OpenType SVG フォントに設定します。 フォントリストでは、これらのフォントは で示されています。

  3. 字形パネルを使用して特定の字形を選択します。 字形パネルを表示するには、書式字形を選択します。 または、ウィンドウ書式と表字形を選択して、字形パネルを開くことができます。

合成字形の作成

説明のために、OpenType SVG 絵文字フォントの 1 つである EmojiOne を考えてみましょう。 複数の EmojiOne OpenType SVG フォント文字を合成して、字形を作成できます。

例えば、国旗を作成したり、初期設定で通常は肌の色がイエロー、ブルー、またはグレーに設定されている 1 人の人物やボディパーツのキャラクターの皮膚色を変更したりすることができます。

注意:

EmojiOne などの絵文字フォントの字形は、キーボード上の文字とは異なります。 これらの字形は異なる文字として扱われ、キーボードではなく、字形パネルからのみ使用することができます。

国旗の作成

EmojiOne の「文字」(A、B、C、D など)は、キーボード上の対応するキーに対応していません。 字形パネルで国の ISO コードを構成する 2 つの文字を合成すると、その国の国旗が形成されます。 例えば、US を選択するとアメリカ国旗、GB を選択するとイギリス国旗、AR を選択するとアルゼンチンの国旗、IN を指定するインドの国旗になります。

字形を合成して、国旗を形成する

キャラクターのバリエーションの作成

初期設定のキャラクター(通常は肌の色がイエロー、ブルー、またはグレーに設定されています)やボディパーツと、使用可能な肌の色を合成します。 元の初期設定のキャラクターは、選択した肌の色にマッチするように塗り直されます。 現在、2 人以上の人物で構成された字形では、通常このような合成を行うことはできません。

皮膚色が設定されたキャラクター

1 人のキャラクターに様々な肌の色を合成する

注意:

  • 1 人のキャラクターやボディパーツの絵文字は、肌の色が設定されたキャラクターと一度だけマッチさせることができます。
  • 合成字形はフォント特性です。 すべての OpenType SVG フォントで、キャラクターを合成して、合成字形を作成できるわけではありません。
  • 一部の EmojiOne 合成字形を構成するキャラクターに分解することができます。

バリアブルフォント

InDesign は、バリアブルフォントをサポートしています。これは、線幅、幅、傾斜、オプティカルサイズなどのカスタム属性をサポートする新しい OpenType フォント形式です。 これらのカスタム属性は、コントロールパネル、文字パネル、プロパティパネル、文字スタイルパネル、段落スタイルパネルでクリックすると、使いやすいスライダーコントロールを使用して変更できます。

バリアブルフォントは、フォント名の横にあるアイコンを目印に見分けることができます。

文字パネルでバリアブルフォントにアクセス

文字パネル

文字スタイルにバリアブルフォントを追加

文字スタイルパネル

オプティカルサイズをバリアブルフォントのフォントサイズに自動的にマッピング

オプティカルサイズをバリアブルフォントのフォントサイズに自動的に一致させることができます。

オプティカルサイズのマッピング
オプティカルサイズのマッピングにアクセス

環境設定
環境設定/テキストでオプティカルサイズのマッピングを有効または無効にする

オプティカルサイズをバリアブルフォントのフォントサイズにマッピング」オプションを選択するには次の手順を実行します。

  • macOS の場合:InDesign環境設定書式に移動します。
  • Windows の場合:編集環境設定書式に移動します。
注意:

このオプションをオンにすると、オプティカルサイズがフォントサイズに合わせて変化します。オフにすると、フォントサイズが変化しても、オプティカルサイズには反映されません。

一致
オプティカルサイズをフォントサイズに一致させることができます。

Minion Variable Concept などのバリアブルフォントの場合は、スライダーコントロールを使用して、太さやオプティカルサイズなどを調整します。

フォントのライブプレビュー

ドキュメント内でテキストを選択してリアルタイムでフォントのプレビューを表示できます。 選択したテキストのプレビューを表示するには、コントロールパネル、文字パネル、またはプロパティパネルの利用可能なフォントリスト内で、フォント名の上にポインターを合わせます。

フォントスタイルのライブプレビュー

リアルタイムでフォントスタイルのプレビューを表示するには、フォントメニューでフォントファミリーを展開し、フォントスタイルの上にポインターを合わせます。

プレビューオプションをオフにするには、次のように操作します。

  • 編集環境設定を選択します。
  • 書式設定」で「メニュー内のフォントプレビューを有効化」オプションの選択を解除します。

選択したテキストまたはサンプルテキストのフォントサイズのプレビューを表示してリアルタイムで変更するには、「より小さいサンプルテキストサイズを表示」、「既定のサンプルテキストサイズを表示」、または「より大きいサンプルテキストサイズを表示」をクリックします。

フォントの整理、検索、フィルタリング

個別のフォントファミリーをお気に入りとしてマークするか、フォントリストの上位に表示される最近使用したフォントから選択することで、頻繁に使用するフォントを簡単に見つけることができます。 最近使用したフォントおよびお気に入りに指定したフォントは、InDesign のセッションが終了しても保持されます。

A. 最近使用したフォント B. 星印の付いたお気に入りのフォント 

フォントを検索する際、分類(セリフ、サンセリフ、手書き風など)によってフォントをフィルタリングして、検索結果を絞り込むことができます。 さらに、コンピューターにインストールされているフォントの中から検索したり、Adobe Fonts のフォントを有効化することもできます。

また、視覚的類似性に基づいてフォントを検索することもできます。 探しているフォントに最も見た目の近いフォントが検索結果の最上位に表示されます。 フォントメニューのステータスパネルには、適用されたフィルターに関する情報が表示されます。

フォントを検索するためのツール

A. 分類でフォントを表示 B. お気に入りのフォントを表示 C. 最近追加したフォントを表示 D. 有効化されたフォントを表示 

分類でフォントを表示

セリフ、スクリプト、手書き風などの分類によってフォントリストをフィルタリングします。

お気に入りのフォントを表示

以前にお気に入りとして指定した星印付きのフォントを表示します。

最近追加したフォントを表示

最近フォントリストに追加されたフォントを表示

有効化されたフォントを表示

フォントリストで Adobe Fonts から有効化にしたフォントのみを表示

フォントの追加

InDesign 内で数百種類のファウンダリが提供する数千のフォントを参照し、すぐに有効化してドキュメントで使用できます。 すべての Creative Cloud アプリケーションで有効化したフォントを使用できます。

  1. 文字パネルで「さらに検索」タブをクリックします。

  2. フォントリストを参照して、お好みのフォントを選択します。

    注意:

    選択したテキストでフォントをリアルタイムでプレビューするには、フォント名の上にカーソルを置きます。

  3. フォントの横に表示されているアクティベートアイコンを選択します。 フォントが有効化され使用可能になると、チェックマークがついた有効化アイコン が表示されます。

    A. 有効化されたフォントフィルター B. 使用可能になったフォントの有効化アイコン C. フォントの有効化を解除アイコン D. フォントの有効化中アイコン 

    Adobe Fonts について詳しくは、fonts.adobe.com を参照してください。

日本語フォントのプレビュー

さらに検索」タブから、fonts.adobe.com で利用可能なすべての日本語フォントのプレビューを表示したり、閲覧したりできます。 次の手順に従って、日本語フォントをプレビューします。

  1. 編集環境設定タイプを選択します。

  2. 「さらに検索」で日本語フォントのプレビューを有効化を選択します。

InDesign を再起動すると変更が適用されます。

テキストに対するフォントの適用

小塚明朝 Std OTF フォントや欧文フォント(Helvetica など)のような OpenType フォントを指定する場合、フォントファミリーとフォントスタイルを個々に選択することができます。 フォントファミリーを変更すると、InDesign では、現在のスタイルを新しいフォントファミリーで使用可能なスタイルに一致させようとします。 例えば、Arial から Times に変更すると、Arial Bold は Times Bold に変わります。

フォントに太字または斜体を適用すると、InDesign では、フォントで指定される字体を適用します。 多くの場合、指定した種類の太字または斜体が適用されます。 ただし、フォントの種類によっては、太字や斜体を指定しても思ったとおりの結果にならない場合があります。 例えば、フォントデザイナーがフォントごとにデザインしているため、太字を指定しても、セミボールド程度の太さしか表示されない場合もあります。

  1. 変更するテキストを選択します。
  2. 必要に応じて次の操作を行います。
    • 文字パネル、コントロールパネル、またはプロパティパネルで、フォントファミリーメニューからフォントを選択するか、書式スタイルメニューからスタイルを選択します。 (Mac OS では、フォントファミリーポップアップメニューのサブメニューからフォントスタイルを選択します)。

    • 文字パネル、コントロールパネル、またはプロパティパネルで、表示されているフォントファミリー名またはフォントスタイル名の先頭をクリック(または先頭の単語をダブルクリック)して、目的のフォントファミリー名またはフォントスタイル名の最初の数文字を入力します。 入力した文字に一致するフォントファミリーまたは書式スタイルの名前が InDesign に表示されます。

    • 書式フォントメニューでフォントを選択します。 このメニューを使用すると、フォントファミリーとフォントスタイルの両方を選択できます。

書体サイズの指定

デフォルトでは、書体サイズはポイントで指定します(ポイントは 1/72 インチに相当します)。 0.001 ポイントの増分値で 0.1 から 1296 pt の範囲でフォントサイズを指定できます。

注意:

Fireworks では、書体サイズはピクセル単位でデフォルトで測定されます。

  1. 変更する文字列またはテキストオブジェクトを選択します。 テキストを選択しなかった場合、書体サイズは新しく作成するテキストに適用されます。
  2. 次のいずれかの操作を行います。
    • 文字パネルまたはコントロールパネルで、「フォントサイズ」オプションを設定します。

    • 書式サイズメニューでサイズを選択します。 「その他」を選択すると、文字パネルで自由にサイズを入力できます。

    注意:

    文字サイズの単位は、環境設定ダイアログボックスで変更できます。 このオプションは Fireworks では使用できません。

環境にないフォントを使っているテキストを選択すると、文字パネルまたはコントロールパネルのフォントスタイルポップアップメニューでは、フォント名が角括弧([])で囲まれて表示されます。

InDesign は、利用可能な Adobe フォントを使って、ドキュメント内で環境に無いフォントを自動的に有効にします。 環境に無いフォントに使用できる適切なフォントが Adobe Fonts にない場合は、デフォルトのフォントが使用されます。 このような場合は、テキストを選択して他の使用可能なフォントを適用することもできます。 置換された環境にないフォントは、書式/フォントのサブメニュー最上部にある環境にないフォントに表示されます。 デフォルトでは、環境にないフォントはピンクでハイライト表示されます。

例えば、TrueType フォントがシステムにインストールされており、ドキュメント内に同じフォントの Type 1(T1)バージョンが使われている場合、そのフォントは環境にないと判断されます。

書式フォント検索を選択して、環境にないフォントを検索して変更できます。 環境にないフォントがスタイルの一部である場合は、スタイル定義を変更して、スタイル内のフォントを更新できます。

InDesign の環境に無いフォントダイアログは、Creative Cloud アプリケーションで Adobe Fonts の有効/無効を表示します。 無効になっている場合は、環境に無いフォントダイアログでも Adobe Fonts を有効にするオプションが表示されます。

環境にないフォントの使用可能化

必要に応じて次の操作を行います。
  • Adobe Fonts で環境に無いフォントを有効化します。 詳しくは、「Adobe Fonts からフォントを追加する」を参照してください。
  • 環境に無いフォントをシステムにインストールします。
  • 環境にないフォントを、InDesign アプリケーションフォルダー内の Fonts フォルダーに配置します。 このフォルダーにインストールされたフォントは、InDesign だけで使用できます。 「フォントのインストール」を参照してください。
  • フォント管理アプリケーションで、使用不可に設定されているフォントを使用可能にします。

ドキュメント上での代替フォントのハイライト表示

環境設定で「代替フォント」オプションを選択している場合、環境に無いフォントで書式が設定されているテキストはピンクでハイライト表示されており、簡単に区別することができます。

  1. 編集環境設定組版(Windows®)または InDesign環境設定組版(Mac OS®)を選択します。

  2. 代替フォント」を選択し、「OK」をクリックします。

ドキュメントにインストールされているフォント

ドキュメントを開くと、InDesign ドキュメントと同じ場所にある Document fonts フォルダーのフォントが一時的にインストールされます。 ドキュメントを共有する場合やドキュメントを別のコンピューターに移動する場合は、「パッケージ」コマンドで Document fonts フォルダーを作成できます (ドキュメントのフォントを共有する前に、フォントソフトウェアのライセンスで許諾されていることを確認してください)。 Adobe Fonts から有効化したフォントは、「パッケージ」コマンドではコピーされません。

Document fonts フォルダーのフォントは、オペレーティングシステムの標準のフォントの場所にあるフォントとは異なります。 これらのフォントは、ドキュメントを開いたときにドキュメントに組み込まれ、ドキュメント内の同じ名前の PostScript フォントと置き換わります。 ただし、ドキュメント内のフォントが置き換わるだけです。 特定のドキュメントにインストールされたフォントは他のドキュメントでは使用できません。 ドキュメントを閉じると、ドキュメントに組み込まれたフォントは無効になります。 ドキュメントに組み込まれたフォントは、フォントメニューのサブメニューに表示されます。

一部の Type1 フォントは、ドキュメントで使用できません。 また、Windows で InDesign を実行しているときには、一部の Mac OS のフォントは使用できません。


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