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線の設定
線の設定をパス、シェイプ、テキストフレームおよびテキストアウトラインに適用することができます。線パネルでは、線の幅や外観だけではなく、セグメントの連結方法、端点の形状、角の形状なども設定することができます。パスまたはフレームが選択されているときには、コントロールパネルで線の設定を選択することもできます。
同じ線の設定を頻繁に使用する場合、設定をオブジェクトスタイルに保存しておくと、その設定を他のオブジェクトにすばやく適用することができます。詳しくは、オブジェクトスタイルを参照してください。
A. 線をテキストフレームに適用 B. 線をテキストアウトラインに適用 C. 線を円に適用
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線の属性を変更するパスを選択します。注意:
選択ツール を使用してパスを選択すると、オブジェクト全体を囲む境界線ボックスが有効になります。パスを選択するには、ダイレクト選択ツール を使用します。
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ウィンドウ/線を選択して、線パネルを表示します。
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「線幅」で、ポップアップメニューから線幅を選択するか、テキストボックスに値を入力して Enter キーまたは Return キーを押します。注意:
幅が 0.25 ポイントより狭い線は、イメージセッタなどの高解像度出力装置で出力した場合、細すぎて出力できないことがあります。線を削除するには、「線幅」を 0 に設定します。
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他のオプションが表示されていない場合は、パネルメニューから「オプションを表示」を選択して、線の他の属性を表示します。
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必要に応じて、線の他の属性を変更します。
線のカラーを変更する場合は、ツールパネルおよびスウォッチパネルを使用します。詳しくは、カラーの適用を参照してください。
線パネルのオプション
線幅
線の幅を指定します。
線端
オープンパスの線端の形状を指定します。
先太:端点で終る、直角の線端を作成します。
丸形先端:線幅の半分の幅を半径とする半円を端点に追加する線端を作成します。
突出線端: 線幅の半分の幅を端点に追加する、直角の線端を作成します。このオプションでは、線端で線カラーの領域がパスよりも突き出ます。
クローズパスにも線端の形状を指定することはできますが、パスをオープンにしなければ表示されません(例えば、はさみツールで切断する)。また、線端の形状は、線幅を太くすると確認しやすくなります。
角の比率
マイター結合の尖った角の長さが、線幅にここで指定した倍数をかけた長さに達すると、マイター結合からベベル結合に切り替わります。例えば、「角の比率」を 9 に設定した場合、マイター結合の尖った角の長さが線幅の 9 倍の長さに達すると、マイター結合はベベル結合に切り替わります。1 ~ 500 の値を入力して、Enter キーまたは Return キーを押します。この設定は、角の形状に「ラウンド結合」が設定されている場合は適用されません。
角の比率と線の位置の設定を段落スタイルまたは文字スタイルに含めることができます。段落スタイルを作成または編集するダイアログボックスで「文字カラー」をクリックし、次に線アイコンをクリックしてそのオプションを使用可能にします。
結合形式
角(コーナーポイントで連結している部分)の形状を指定します。
マイター結合:先端が尖った角を作成します。角の長さが、線幅と角の比率をかけた長さを超えると、ベベル結合に切り替わります。
ラウンド結合:先端が丸い角を作成します。
ベベル結合:先端が面取りされた角を作成します。
コーナーポイントを使用していないパスにも角の形状を指定できますが、コーナーポイントを追加するか、スムースポイントを変換してコーナーポイントを作成しないと、指定した形状は表示されません。また、角の形状は線幅を太くすると確認しやすくなります。
線の位置
ボタンをクリックして、パスに対する線の位置を指定します。
種類
ポップアップメニューから線の種類を選択します。「点線」を選択すると、新たにオプションが表示されます。
始点/終点
パスの始点と終点の矢印を選択します。
始点と終点の矢印を入れ替えアイコンをクリックして始点と終点の矢印を入れ替えます。
倍率
矢印の始点と終点それぞれのサイズを変更します。矢印の始点と終点をリンクするには、「倍率」オプションに隣接する矢印の始点と終点の拡大・縮小をリンクアイコンをクリックします。
先端位置
矢印の始点と終点をパスに整合するように調整します。オプションは次のとおりです。
- 矢の先端をパスの終点から配置
- 矢の先端をパスの終点に配置
間隔カラー
線分、点、ストライプ(複数行の線)などの間に表示されるカラーを指定します。
間隔の濃淡
カラーの濃淡を指定します(間隔のカラーが設定されている場合)。
線パネルでも点線を定義できますが、カスタム線種を使用すると、点線をより簡単に作成できます。
端点形状の設定
パスの端点の形状には、次のような特性があります。
端点の形状を編集することはできませんが、プラグインソフトウェアを使うことで、線パネルの始点および終点ポップアップメニューに形状を追加することができます。
端点の形状は、線幅に比例した大きさになります。しかし、端点の形状を設定してもパスの長さは変わりません。
端点の形状は、端点の方向線の角度に合うように自動的に回転します。
端点の形状はオープンパスの端点のみに表示されます。点線の個々の点には表示されません。
端点の形状をオープンサブパスを含む複合パスに適用した場合、各オープンサブパスは同じ端点の形状を使用します。
端点の形状をクローズパスに使用することはできますが、パスをオープンにしないと端点の形状は表示されません。
始点と終点の形状を使用した矢印の作成
線パネルで、始点および終点ポップアップメニューを使用して、オープンパスの端点に矢印や他の形状を設定できます。
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線ツールを使用して線を描画するか、オープンパスを作成します。
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線またはパスを選択して、線パネルを開き、始点および終点ポップアップメニューでスタイルを選択します。始点ポップアップメニューの形状はパスの最初のエンドポイント(描画時に最初に作成したアンカーポイント)に適用され、終点ポップアップメニューの形状は最後のエンドポイントに適用されます。
パスの端点の形状の切り替え
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ダイレクト選択ツール を使用して、パスを選択します。
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オブジェクト/パス/パスの反転を選択するか、パスファインダーパネルのパスの反転ボタンをクリックします。
カスタム線種の定義
線パネルを使用して、カスタム線種を作成できます。カスタム線種では、線分、点またはストライプを作成でき、線のパターン、線端の形状、角の属性を定義できます。カスタム線種をオブジェクトに適用した後で、線幅、間隔のカラー、端点の形状など他の属性を指定します。
A. 線分 B. 点 C. ストライプ
カスタム線種は、保存して、他の InDesign ドキュメントで読み込むことができます。
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ウィンドウ/線を選択して、線パネルを表示します。
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線パネルメニューから「線種」を選択します。
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「新規」をクリックします。
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「名前」に、線種の名前を入力します。
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「種類」で、定義する線のタイプとして、次のいずれかを選択します。
「線分」は、一定周期の間隔で繰り返す線分による点線を定義します。
「ストライプ」は、2 本以上の平行する線を定義します。
「点」は、一定周期の間隔で繰り返す点による点線を定義します。
選択したタイプに合わせて、ダイアログボックスのオプションが変化します。
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「パターンの長さ」で、繰り返しパターンの長さを指定します。このオプションは「線分」または「点」のタイプの場合のみ指定できます。定規ボックスにある定規は、指定した長さに合うように変化します。
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線のパターンを定義するには、次のいずれかの操作を行います。
定規をクリックして、新しい線分、点またはストライプを追加します。
線分、点またはストライプをドラッグして移動します。
線分の幅を調整するには、定規のマーカー を移動します。また、線分を選択してから、「始点」(定規上で線分が開始する場所)および「長さ」の値を入力して指定することもできます。
点の位置を調整するには、定規のマーカー を移動します。また、点を選択してから、「中央」(点が置かれる位置の真ん中)の値を入力して指定することもできます。
ストライプの太さを調整するには、定規のマーカー を移動します。また、ストライプを選択してから、「始点」および「幅」(どちらも線幅に対するパーセント値で表されます)の値を入力して指定することもできます。
線分、点またはストライプを削除するには、定規ボックスの外にドラッグします。ただし、カスタム線種の場合は、少なくとも 1 つの線分、点またはストライプが含まれている必要があります。
A. クリックして線分をパターンに追加 B. マーカーをドラッグして線分を拡張 C. 線分をドラッグして線分間のスペースを調整
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異なる線幅でプレビューするには、「プレビュー」の「線幅」を使用して、線幅を指定します。
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線の種類が「線分」または「点」の場合に、線分や点が線の角でどのようなパターンで配置されるかを、「角」で指定します。
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線の種類が「線分」の場合に、「線端」で線分両端の形状を選択して、点線の形状を指定します。この設定は、線パネルの「線端の形状」の設定を上書きします。
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次のいずれかの操作を行います。
「追加」ボタンをクリックして線種を保存してから、別の線種を定義します。「終了」をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
「OK」をクリックして線種を保存し、ダイアログボックスを閉じます。
カスタム線種の保存
カスタム線種を保存して、別の InDesign ドキュメントで使用できます。
カスタム線種の保存
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線パネルメニューから「線種」を選択します。
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カスタム線種を選択して、「保存」ボタンをクリックします。注意:
デフォルトの線種(名前が括弧で囲まれている)を保存または編集することはできません。
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線種ファイル(拡張子 .lnst)の名前と保存場所を指定し、「OK」をクリックします。
カスタム線種を読み込むには
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線パネルメニューから「線種」を選択します。
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「読み込み」ボタンをクリックします。
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読み込むカスタム線種を含む線種(.lnst)ファイルを選択して、「OK」をクリックします。
カスタム線種を適用するには
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パスまたはフレームを選択して、線パネルの種類ポップアップメニューからカスタム線種を選択します。