- InDesign ユーザーガイド
- InDesign とは
- InDesign の概要
- ワークスペース
- 生成 AI(中国本土ではご利用いただけません)
- InDesign の概要
- ドキュメントの作成とレイアウト
- ドキュメントとページ
- グリッド
- レイアウト補助
- コンテンツの追加
- テキスト
- テキスト編集
- テキストの書式設定
- レビューテキスト
- スペルチェックと言語の辞書
- 参照を追加
- スタイル
- 表
- インタラクティブ機能
- グラフィック
- カラーと透明度
- 検索と置換
- 共有
- 書き出し、読み込み、および公開
- 配置、書き出しおよび公開
- プリント
- InDesign の拡張
- トラブルシューティング
テキストの揃えまたは均等配置
段落のテキストは、テキストフレームや段の片側、両端または内側に揃えることができます。テキストを両方の端に揃えることを、両端揃えと呼びます。段落内のテキストを、最終行を除いて均等に配置(「均等配置(最終行左 / 上揃え)」または「均等配置(最終行右 / 下揃え)」)したり、最終行も含めて均等に配置(「両端揃え」)したりすることができます。最終行の文字数が少ない場合は、ストーリーの特別な最終文字を使用してフラッシュスペースを作成します。
Adobe 段落コンポーザーを使用している場合、テキストを両端揃えにすると、段落内のテキストの密度が一定できれいに見えるように、テキストを行から行へ移動させます。ジャスティフィケーションされたテキストの間隔を微調整することができます。
フレームグリッドのテキストに中央揃えや両端揃えを設定すると、テキストはグリッドに正確に揃わなくなります。フレームグリッド内のすべての段落に対して行揃えを指定することもできます。
-
テキストを選択します。
-
段落パネルまたはコントロールパネルで、「左揃え」、「中央揃え」、「右揃え」、「均等配置(最終行左 / 上揃え)」、「均等配置(最終行中央揃え)」、「均等配置(最終行右 / 下揃え)」または「両端揃え」をクリックします。
-
(オプション手順)「ノド元に向かって整列」または「ノド元から整列」をクリックします。
段落に「ノド元に向かって整列」を適用すると、左側のページにあるテキストは右揃えになり、その同じテキストが右側のページに移動した場合(またはフレームが移動した場合)は左揃えになります。これと同様に、「ノド元から整列」を段落に適用すると、左側のページにあるテキストは左揃えになり、右側のページにあるテキストは右揃えになります。
テキストの整列はノド元の方向に対して平行に行われるので、縦組みフレームでは、ノド元を基準にした整列は意味がありません。
横組みテキストで行の左側を左揃え、右側を右揃えにするには、まず、「右 / 下揃え」をクリックして、テキストを右揃えに設定し、左揃えと右揃えにするテキストの間にテキスト挿入点を置いて、Tab キーを押してタブを挿入します。これでタブを入力したところから左側が行の左揃え、右側が右揃えになります。
段落をベースライングリッドに揃える
ベースライングリッドは、ドキュメント内のテキストの行送りを表しています。ページ上のすべての要素に対して行送り値の倍数を適用すると、段やページが異なっても、テキストを同じ行送りで整列させることができます。例えば、ドキュメントの欧文の本文テキストの行送りが 12 pt の場合、見出しテキストの行送りを 18 pt にすると、見出しの後の段落前のアキ量が 6 pt になります。
ベースライングリッドを使用すると、ページ内のテキスト要素の配置を統一することができます。段落の行送りを調整することで、ベースラインとページのグリッドを揃えます。これは複数の段組または隣接するテキストフレーム内のテキストのベースラインを揃えるのに便利です。ベースライングリッドの設定を変更するには、環境設定ダイアログボックスの「グリッド」セクションを使用します。
ベースライングリッドに段落の先頭行だけを整列させ、その後の行には指定した行送り値を指定することもできます。
ベースライングリッドを表示するには、表示/グリッドとガイド/ベースライングリッドを表示を選択します。
ドキュメントの表示倍率が、環境設定ダイアログボックスの「グリッド」セクションにある「ズーム度限界」で設定された値よりも大きい場合にだけ、ベースライングリッドがドキュメント上に表示されます。ベースライングリッドが表示されない場合は、ドキュメントの表示倍率を大きくしてください。
段落をベースライングリッドに揃える
-
テキストを選択します。
-
段落パネルまたはコントロールパネルで、ベースライングリッドに揃える をクリックします。
テキストの行送りが変更されないようにするには、ベースライングリッドをテキストと同じ行送り値または率に設定します。
ベースライングリッドに対する段落の先頭行のみの揃え
-
揃える段落を選択します。
-
段落メニューまたはコントロールパネルメニューから「一行目のみグリッドに揃える」を選択します。
-
段落パネルまたはコントロールパネルで、ベースライングリッドに揃える をクリックします。
複数行をバランスよく折り返す
複数行にわたる不揃いの行を行末で整列させることができます。この機能は、複数行の見出しや引用文、中央揃えされた段落などを作成する場合に使用すると有効です。
-
行末を揃える段落をクリックします。
-
段落パネルまたはコントロールパネルのメニューから、「行末を揃える」を選択します。
この機能は、Adobe 欧文段落コンポーザーが選択されている場合にのみ有効です。
列をまたぐ段落や列に分割する段落の作成
複数の列をまたぐ段落を作成できます。例えば、テキストフレーム内の複数の列をまたぐ見出しなどを作成することができます。すべての列または指定した数の列をまたぐ段落を指定できます。複数の列を含むテキストフレーム内で複数の列をまたぐ段落を設定すると、その段落に先行するテキストが揃えられます。
また、同じテキストフレーム内の 1 つの段落を複数の列に分割することもできます。
A. 列をまたぐ見出し B. 分割した列
段落が列をまたぐようにするには
-
段落内に挿入点を置きます。
この機能を、段落スタイルの一部(見出しスタイルなど)にすることもできます。
-
コントロールパネルメニューまたは段落パネルメニューから「段抜きと段分割」を選択します。
-
段落レイアウトメニューから「段抜き」を選択します。
-
段抜きする段数メニューから段落がまたぐ列数を選択します。段落がすべての列をまたぐ場合は、「すべて」を選択します。
-
列をまたぐ段落の前後にスペースを追加するには、「段落前のアキ」と「段落後のアキ」の値を指定し、「OK」をクリックします。
段落を列に分割
-
段落内に挿入点を置きます。
この機能を、段落スタイルの一部(見出しスタイルなど)にすることもできます。
-
コントロールパネルメニューまたは段落パネルメニューから「段抜きと段分割」を選択します。
-
段落レイアウトメニューから「段分割」を選択します。
-
次のオプションを指定して、「OK」をクリックします。
分割する段数
段落を分割する列数を選択します。
段落前のアキ / 段落後のアキ
分割した段落の前後にスペースを追加します。
段落間の間隔
分割した段落の間のスペースを決定します。
フレームとの間隔
分割した段落の外側とマージンの間のスペースを決定します。
テキストフレーム内のテキストのフレーム揃え
フレーム内のテキスト行を垂直軸に整列または分布させることで、フレームと段組内で縦にテキストを入力できます。
フレーム揃えでは、各段落の行送り値と段落のアキ値に基づいて、横組みフレームの上、中央、下または縦組みフレームの右、中央、左にテキストが揃えられます。また、行送りや段落のアキに関係なく、行を等間隔に配置して、フレームの先頭から最後までの間にテキストを均等に配置することもできます。
フレーム揃えは、テキストフレーム内のテキストのベースライン位置に基づいて適用されます。フレーム揃えでは、以下の点に注意してください。
フレームの上部は、上揃えテキストの先頭行のベースラインとして定義されます。テキストフレーム設定ダイアログボックスの「先頭ベースライン位置」セクションの「オフセット」オプションが、この値に影響します。
フレームの下部は、下揃えテキストの最終行のベースラインとして定義されます。脚注テキストは位置揃えされません。
「ベースライングリッドに揃える」オプションを「上揃え」、「中央揃え」、「下揃え」の段落に適用すると、すべての行がベースライングリッドに揃います。「均等配置」で揃えた場合は、先頭と最後の行のみがベースライングリッドに揃います。
テキストフレーム設定ダイアログボックスで、フレーム内マージンの「上」または「下」を調整すると、先頭または最後のベースライン位置が変化します。
-
次のいずれかの操作を行います。
選択ツールを使用してテキストフレームを選択します。
文字ツール を使用して、テキストフレームにテキスト挿入点を置きます。
-
オブジェクト/テキストフレーム設定を選択します。
-
テキストフレーム設定ダイアログボックスの「テキストの配置」セクションで、次のいずれかの整列メニューオプションを選択します。
フレームの上端から下にテキストを整列するには、「上」を選択します(これが初期設定値です)。
フレーム内のテキストを中央揃えにするには、「中央」を選択します。
フレームの下端から上にテキストを整列するには、「下」を選択します。
テキスト行をフレームの上端から下端まで均等に分布させるには、「均等配置」を選択します。
-
「均等配置」を選択した場合に、行送りが、設定されている段落間隔よりも、広くならないようにするには、「段落スペース最大値」で値を指定します。段落の間隔は、指定した値まで拡大されます。フレームの終端までテキストが配置されていない場合は、フレームの上から下、または左から右までいっぱいにテキストが広がり行の間隔が調整されます。段落スペース最大値は、段落パネルの「段落前のアキ」または「段落後のアキ」で指定されている値に追加されます。注意:
複数の段があるテキストフレームでの垂直方向の均等配置は慎重に行ってください。最後の段の行数が少ない場合、行と行の間のホワイトスペースが広くなりすぎることがあります。
-
「OK」をクリックします。
「段落スペース最大値」の調整を効率よく行うには、「プレビュー」を選択し、段落間隔が行送りとバランスよくなるまで「段落スペース最大値」の横にある上下矢印をクリックします。