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平等な言葉遣い:アドビのコアとなる包括性の価値を反映するために、InDesign 2022(バージョン 17.0)以降の非包括的言語を置き換えます。英語、デンマーク語、ハンガリー語、スペイン語、イタリア語、ブラジル語、ポルトガル語、および日本語のロケールのヘルプ記事では、マスターページへの参照はすべて親ページに置き換えられます。
InDesign で QuarkXPress ファイルを開く
InDesign では、QuarkXPress 3.3 または 4.1x のドキュメントおよびテンプレートファイルを変換できます。 また、InDesign では多言語間の QuarkXPress Passport 4.1x ファイルからドキュメントファイルとテンプレートファイルを変換することもできます。そのため、これらのファイルを最初に単一言語ファイルとして保存する必要はなくなります (QuarkXPress 5.0 以降で作成されたドキュメントを変換するには、QuarkXPress でドキュメントを再度開き、4.0 形式で保存します)。
QuarkXPress ドキュメントまたはテンプレートを開く
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元のアプリケーションファイルが閉じていることを確認してください。
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すべてのリンクが保持されるように、リンクされたすべてのファイルを、同じ QuarkXPress ドキュメントフォルダーにコピーします。
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InDesign で、ファイル/開くを選択します。
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Windows の場合は、「ファイルの種類」から「QuarkXPress(3.3 ~ 4.1x)」または「QuarkXPress Passport(4.1x)」を選択します。
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ファイルを選択し、「開く」をクリックします。注意:
InDesign で、ファイルまたはファイルの特定部分を変換できない場合は、変換できない理由を示す警告メッセージと変換結果が表示されます。
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警告ダイアログボックスが表示された場合は、次のいずれかの操作を行います。
「保存」をクリックして警告をテキストファイルに保存し、InDesign で変換されたファイルを開きます。
「閉じる」をクリックしてダイアログボックスを閉じ、変換されたファイルを InDesign で開きます。
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QuarkXPress で適用されたテキストの回り込みをより正確に変換するには、InDesign で次の処理を行います。
環境設定ダイアログボックスの「組版」から「テキストの背面にあるオブジェクトを無視」を選択します。
段落パネルメニューの「Adobe 日本語単数行コンポーザー」を段落に割り当てます。
変換された QuarkXPress ドキュメントに問題がある場合は、書き出しダイアログボックスを使用して InDesign マークアップ(IDML)形式でドキュメントを保存してください。 次に、その IDML ファイルを開いて、InDesign ドキュメントとして保存します。
QuarkXPress のテンプレートを InDesign のテンプレートとして保存
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InDesign でテンプレートを開きます。
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ファイル/別名で保存を選択し、保存場所とファイル名を指定します。
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「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(macOS)から「InDesign テンプレート」を選択し、「保存」を選択します。
QuarkXPress から変換される内容
QuarkXPress のファイルを開くと、InDesign ではオリジナルのファイル情報を InDesign 用の情報に変換します。
- テキストボックスは、InDesign テキストフレームに変換されます。
QuarkXpress のテキスト回り込み設定を正確に変換するには、環境設定ダイアログボックスの「組版」で「テキストの背面にあるオブジェクトを無視」を選択してください。
- スタイルは、既存の InDesign のスタイルに変換または追加されます。
- QuarkXpress では異なるカラープロファイルを使用しているため、InDesign では無視されます。
- テキストとグラフィックのリンクは保持され、リンクパネルに表示されます。
埋め込みグラフィック(「ペースト」コマンドで元のドキュメントに追加される)は、変換されません。 埋め込みグラフィックについて詳しくは、リンクと埋め込み画像についてを参照してください。
InDesign は、OLE または Quark XTensions に対応していません。 そのため、OLE グラフィックまたは Quark XTensions グラフィックを含むファイルを開いたときに、これらのグラフィックは InDesign ドキュメントに表示されません。 QuarkXPress のファイルが変換されない場合、オリジナルのドキュメントを再度開いてチェックし、XTensions によって作成されたオブジェクトを削除して保存し直し、再度、変換してください。
すべての親ページとレイヤーは、InDesign の親ページとレイヤーに変換されます。
すべての親ページオブジェクトおよび QuarkXPress のガイドは、対応する InDesign の親ページに割り付けられます。
グループ化されているオブジェクトは、グループ内に印刷しないアイテムが含まれている場合を除き、グループ化されたままです。
すべての曲線と線(段落境界線を含む)は、最も近い線のスタイルに変換されます。 カスタムの線と点線は、InDesign でカスタムの線と点線に変換されます。
カラーは、正確に InDesign のカラーに変換されますが、次の場合を除きます。
QuarkXPress の Multi-Ink カラーは、InDesign の混合インキに変換されます。 ただし、特色が含まれていない Multi-Ink カラーは、プロセスカラーに変換されます。
QuarkXPress 4.1 のカラーライブラリのカラーはその CMYK 値に基づいて変換されます。
QuarkXPress 3.3 の HSB カラーは RGB カラーに変換され、カラーライブラリのカラーはその CMYK 値に基づいて変換されます。
QuarkXPress 4.1 の HSB と LAB カラーは RGB カラーに変換され、カラーライブラリのカラーはその RGB/CMYK 値に基づいて変換されます。
上記以外の変換に関連する情報については、アドビの web サイト(www.adobe.com/jp/support)にあるサポートドキュメントを参照してください。
PageMaker ドキュメントの変換
InDesign では、Adobe PageMaker 6.0 以降のドキュメントおよびテンプレートファイルを変換できます。 PageMaker のファイルを開くと、InDesign ではオリジナルのファイル情報を InDesign 用の情報に変換します。 InDesign ファイルは、ファイル拡張子 .indd で保存されます。
この機能は、InDesign CS6 以前のバージョンのみ対応しています。 InDesign CC 以降のバージョンでは、PageMakerファイルを開くことができません。
InDesign でドキュメントを開く前に、場合によっては次のことを行う必要があります。
PageMaker ファイルまたはそれにリンクされたグラフィックがネットワークサーバー、フロッピーディスク、リムーバブルディスク上にある場合、データ転送で割り込みが発生するとそのファイルを適切に開けない可能性があります。 データ転送での問題を防止するには、InDesign でドキュメントを開く前に、ドキュメントとそれに含まれるリンクをハードディスク(可能であれば、PageMaker パブリケーションの保存先と同じフォルダー)にコピーしておきます。
不要な非表示データを消去するには、PageMaker で「別名で保存」を使用します。
すべてのリンクが保持されるように、PageMaker パブリケーションが保存されているフォルダーと同じフォルダーに、リンクされたファイルをすべてコピーします。
必要なフォントがすべて InDesign で使用可能かどうかを確認します。
PageMaker パブリケーション内の切断されたグラフィックリンクを修復します。
サイズの大きい PageMaker ドキュメントの変換で問題が発生した場合は、問題を分離するために、その PageMaker ファイルを分割してから変換します。
破損した PageMaker ドキュメントを PageMaker で開けない場合は、InDesign で開けるかどうかを試します。 InDesign では通常、PageMaker で開けないドキュメントを修復できます。
PageMaker ドキュメントまたはテンプレートを開く
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元のアプリケーションファイルが閉じていることを確認してください。
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InDesign で、ファイル/開くを選択します。
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Windows では、「ファイルの種類」から「PageMaker(6.0-7.0)」を選択します。
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ファイルを選択し、「開く」をクリックします。
注意:InDesign で、ファイルまたはファイルの特定部分を変換できない場合は、変換できない理由を示す警告メッセージと、変換を試行した結果が表示されます。
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警告ダイアログボックスが表示された場合は、次のいずれかの操作を行います。
「保存」をクリックして警告をテキストファイルに保存し、InDesign で変換されたファイルを開きます。
テキストファイルを保存せずに InDesign でファイルを開くには、「閉じる」をクリックします。
変換された PageMaker ドキュメントに問題がある場合は、書き出しダイアログボックスを使用して InDesign マークアップ(IDML)形式でドキュメントを保存してください。 次に、その IDML ファイルを開いて、InDesign ドキュメントとして保存します。
PageMaker のテンプレートを InDesign のテンプレートとして保存するには
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InDesign でテンプレートを開きます。
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ファイル/別名で保存を選択し、保存場所とファイル名を指定します。
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「ファイルの種類」(Windows)または「フォーマット」(macOS)から「InDesign テンプレート」を選択し、「保存」を選択します。
PageMaker ファイルの変換に共通する問題
次の点に注意してください。
すべての親ページとレイヤーは、InDesign の親ページとレイヤーに変換されます。 PageMaker の親ページは InDesign の親ページに変換され、ページ番号やガイドを含むすべてのオブジェクトが保持されます。 アイテムのオーバーラップ順序を維持するため、InDesign では PageMaker パブリケーションの変換時に 2 つのレイヤーを作成します。デフォルトレイヤーと親デフォルトレイヤーです。 親デフォルトレイヤーには、親ページのアイテムが含まれます。
PageMaker のガイドは、InDesign のデフォルトレイヤーに置かれます。
PageMaker ペーストボード上のすべてのアイテムは、InDesign ドキュメントの先頭スプレッドのペーストボードに表示されます。
PageMaker で「印刷を許可しない」指定されたオブジェクトを変換すると、InDesign ではプリント属性パネルの「印刷しない」が選択されます。
グループ化されているオブジェクトは、グループ内に印刷しないアイテムが含まれている場合を除き、グループ化されたままです。
テキストと表の変換に関する問題
次の点に注意してください。
テキストは、InDesign テキストフレームに変換されます。
PageMaker ファイル内の表は、InDesign の表に変換されます。
スタイルは、既存の InDesign のスタイルに変換または追加されます。 PageMaker の [スタイルなし] は、InDesign の [段落スタイルなし] に相当します。 ただし、[段落スタイルなし] では、PageMaker パブリケーションでの入力前に選択された名前付きスタイルがあれば、そのスタイルの属性が選択されます。
InDesign では、すべてのパラグラフに Adobe 日本語段落コンポーザーを使用しています。そのため、一部のテキストが折り返される可能性があります。 PageMaker の組版により近い改行を作成するため、Adobe 日本語単数行コンポーザーをパラグラフに割り当てることができますが、テキストの改行が発生することがあります。
InDesign では、ベースライン行送りのみ使用します。 PageMaker での大文字の縦横上の行送りは、InDesign ではベースライン行送りに変換されます。そのため、テキストの位置が移動することがあります。
変換されたテキストの先頭ベースラインは、InDesign で作成されたテキストと異なって表示されます。 変換されたテキストの先頭ベースラインは「行送り」に設定されますが、InDesign で作成されたテキストの先頭ベースラインはデフォルトでは「アセント」に設定されます。
InDesign と PageMaker では、ハイフネーションが異なるため、改行が変わる可能性があります。
シャドウのかかったテキストは、書式なしのテキストになります。 袋文字のテキストは、0.25 インチのストローク、紙色の塗りのテキストになります。
ブック、索引および目次の変換に関連する問題
次の点に注意してください。
InDesign では、PageMaker パブリケーションを開くときにブックリストが無視されます。 ブックリスト上のパブリケーションもすべて同時に開きたい場合は、レイアウトに「なし」を選択した状態で、PageMaker でブックレット作成プラグインを実行します。これによって、ブックに保存されたパブリケーションが 1 つにまとめられます。 テキストブロックとフレームの連結は解除されるので注意してください。
PageMaker パブリケーションの索引エントリは、InDesign の索引パネルに表示されます。 「ここを参照」または「ここも参照」オプションを使用した相互参照のあるテキストは、「参照」または「も参照」にマップされます。
目次のテキストは、InDesign の目次ダイアログボックスのスタイルポップアップメニューで使用可能な、PageMaker の「目次スタイル」を使用して作成されます。
リンクと埋め込みの変換に関する問題
次の点に注意してください。
テキストとグラフィックのリンクは保持され、リンクパネルに表示されます。
InDesign でグラフィックへの元のリンクを特定できない場合、PageMaker のリンクを修復するかどうかを確認する警告メッセージが表示されます。
InDesign は、OLE(Object Linking and Embedding)に対応していません。 そのため、OLE グラフィックを含むファイルを開いたときに、これらのグラフィックは InDesign ドキュメントに表示されません。
カラーとトラップの変換に関する問題
次の点に注意してください。
カラーは、InDesign のカラーに正確に変換されます。 PageMaker の HLS カラーは RGB カラーに変換され、その他のカラーライブラリのカラーはその CMYK 値に基づいて変換されます。
濃淡は、親のカラーの割合として変換されます。 スウォッチパネルに親のカラーがない場合、変換中に追加されます。 濃淡のあるオブジェクトが選択された場合、親のカラーがスウォッチパネルで選択され、濃淡値がポップアップメニューに表示されます。
PageMaker のカラープロファイルは、直接変換されます。 Hexachrome カラーはすべて RGB 値に変換されます。 ICC に準拠していないプロファイルは、デフォルトの CMS 設定および InDesign で指定されたプロファイルに置換されます。
すべての曲線と線(段落境界線を含む)は、最も類似する線種に変換されます。 カスタムの線と点線は、InDesign でカスタムの線と点線に変換されます。
InDesign は、PageMaker の「画像」で TIFF 画像に適用されるスクリーンパターンや角度に対応していません。そのため、読み込まれた TIFF ファイルには取り込まれません。
PageMaker のトラッピング環境設定ダイアログボックスの「自動オーバープリント」の「線」または「塗り」またはその両方が選択されている場合、この設定は InDesign にも引き継がれますが、プリント属性パネルの「線オーバープリント」または「塗りオーバープリント」は選択解除されます。