Azure DevOps Services 上にプロジェクトを作成し(または Azure DevOps Server にチームプロジェクトを作成し)、チームによる計画の立案、進行状況の追跡、および共同作業が可能な、ソースコンテンツのリポジトリーを確立します。
- RoboHelp ユーザーガイド
- 概要
- プロジェクト
- 作成者との共同作業
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- 付録
Azure DevOps(以前は Team Foundation Server / Visual Studio Team Services と呼ばれていた)を使用して RoboHelp から共同作業を行う方法について説明します。
Azure DevOps に接続するための前提条件
Azure DevOps 接続プロファイルを作成する前に、次の操作を行います。
- コンピューターに Azure DevOps バージョン管理を設定します。詳しくは、Microsoft ヘルプを参照してください。
- RoboHelp で、編集/環境設定を選択します。アプリケーション設定ダイアログボックスで「バージョンコントロール」をクリックして、「Team Foundation クライアント」フィールドで tf.exe バイナリの完全パスを指定します。tf.exe バイナリは、お使いのコンピューターの Visual Studio または Team Explorer インストールディレクトリにあります。パスの例を以下に示します。
C:/Program Files (x86)/Microsoft Visual Studio/2017/Enterprise/Common7/IDE/CommonExtensions/Microsoft/
TeamFoundation/Team Explorer/TF.exe
RoboHelp では、バージョン 14.102 以降の tf.exe ファイルがサポートされています。
英語以外のシステム言語を使用している場合、Azure DevOps への接続をサポートするには回避策が必要になります。tf.exe を含むフォルダーには、様々な言語のサブフォルダーも含まれています。tf.exe がデフォルトで英語バージョンになるように、システム言語に対応するサブフォルダーを削除するか、名前を変更してください。例えば、お使いのシステム言語がフランス語の場合は、「fr」サブフォルダーを削除するか、名前を変更します。
Azure DevOps 接続プロファイルの作成
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注意:
ユーザーアカウントに、作成したチームプロジェクトにアクセスする適切な権限があることを確認します。Azure DevOps Server に接続している場合、このアカウントはシステムアカウント(RoboHelp を実行中のアカウント)と同じです。ユーザー権限の変更について詳しくは、Microsoft ヘルプを参照してください。
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RoboHelp で、共同作業/新規接続を選択します。
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接続プロファイルダイアログボックスで、接続プロファイルの名前を指定します。
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バージョンコントロールドロップダウンリストで、Azure DevOps(Team Foundation Server)を選択します。
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「プロジェクトコレクション URL」フィールドで、プロジェクトのサービス接続の定義と管理を行います。
- 「Azure DevOps Server」に、https://dev.azure.com/myorganization
としてプロジェクトコレクション URL としてを指定します - 「Azure DevOps Services」に、http://myserver:8080/tfs/DefaultCollection
として組織 URL を指定します
- 「Azure DevOps Server」に、https://dev.azure.com/myorganization
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Azure DevOps Server の URL を指定している場合、パーソナルアクセストークンによる認証を有効にするためのチェックボックスが表示されます。
Azure DevOps Server 接続のデフォルトの認証は NTLM ベースです。この「認証にパーソナルアクセストークンを使用する」のチェックボックスを有効にすると、生成された PAT による認証を求められます。
詳しくは、AzureDevOps PAT を参照してください。
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「プロジェクト」フィールドに、Azure DevOps プロジェクトの名前を指定します。ここでは、プロジェクトリポジトリー内の任意のフォルダーのパスを指定することもできます。パスは、次の形式で指定します。
$/<project name>/<nested path>
$/<project name> はデフォルトのリポジトリーパスです。
注意:プロジェクト名と大文字小文字の区別は、 Azure DevOps 上のチームプロジェクト名と大文字小文字の区別に準じる必要があります。
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「ワークスペース」フィールドで、ワークスペース名を指定します。このワークスペースは、「ローカルパス」フィールドで指定されたパスに作成されます。
ワークスペースは、プロジェクトのローカルコピーです。RoboHelp では、コンテンツをローカルに作成してから、Azure DevOps にチェックインすることができます。ワークスペースについて詳しくは、Microsoft ヘルプを参照してください。
注意:ユーザーアカウントに、プロジェクト用のワークスペースを作成する適切な権限があることを確認します。
RoboHelp は、ローカルワークスペースでのみ動作します。ローカルワークスペースを使用して、プロジェクトコレクションのデフォルトのワークスペースタイプを設定する方法について詳しくは、Microsoft ヘルプを参照してください。
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「ローカルパス」フィールドで、プロジェクトにマッピングするコンピューター上のパスを指定します。
接続プロファイルを使用して Azure DevOps に現在開いている RoboHelp プロジェクトをアップロードする場合は、プロジェクトを含むフォルダーまたはその親フォルダーを指定してください。このフォルダーは、サーバー上のプロジェクトコンテンツにマッピングされます。
また、接続プロファイルを使用してプロジェクトコンテンツをダウンロードする場合、プロジェクトのダウンロード先とする空のローカルフォルダーのパスを指定します。
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「保存」をクリックします。
RoboHelp プロジェクトの Azure DevOps からのダウンロード
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RoboHelp で共同作業/接続を開くを選択して、Azure DevOps 接続プロファイルを選択します。
注意:プロジェクトコレクション URL に初めて接続する場合、資格情報の入力を要求するプロンプトが表示されます。資格情報は、今後の使用のためシステムの Credential Manager に保存されます。
Azure DevOps Server に接続する場合、資格情報はユーザーアカウントのパスワードです。Azure DevOps サービスに接続する場合、資格情報は適切なアクセス権限を持つ個人アクセストークンになります。個人アクセストークンについて詳しくは、Microsoft ヘルプを参照してください。
注意:資格情報を最近変更した場合は、認証エラーのプロンプトが表示されないよう、Credential Manager から対応するレコードを削除または更新してください。レコードは、次の形式で保存されています。
team:<server>|<user>
システムの Credential Manager に一致するレコードが見つからない場合は、資格情報の再入力を要求するプロンプトが表示されます。システムの Credential Manager(Windows)について詳しくは、Microsoft ヘルプを参照してください。接続プロファイルで指定したローカルパスに、プロジェクトのクローンが作成されます。
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開くダイアログボックスで、RoboHelp プロジェクトファイル(.rhpj)を選択して、「開く」をクリックします。
プロジェクトファイルが表示されます。
注意:これらの手順を使用して RoboHelp プロジェクトを最初に起動するとき、接続情報は継続して使用するためにプロジェクトに保存されます。「プロジェクトを開く」に記載されたいずれかの方法でプロジェクトを直接開きます。
バージョン管理されたファイルの操作
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トピックにコンテンツを追加するか、トピックを編集します。ネットワーク接続が使用できない場合、または信頼性が低い場合でも、ファイルをすばやく編集できるようになります。RoboHelp はローカルワークスペースのみを使用するため、編集する前にファイルを明示的にチェックアウトする必要はありません。
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変更内容をサーバーにチェックインするには、「共同作業/チェックイン」を選択します。
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チェックインダイアログボックスで、変更したファイル、新しく追加したファイル、削除したファイルのリストからチェックインするファイルを選択します。
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オプションでチェックインの説明を指定することもできます。
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「チェックイン」をクリックします。
チェックインが正常に完了すると、成功メッセージが表示されます。
注意:チェックインしようとしているファイルがサーバー上で別のユーザーによって変更されている場合、チェックインは失敗します。ローカルバージョンとサーバーバージョン間の競合を解決するように促すメッセージが表示されます。すべての競合が解決したら、ファイルをもう一度チェックインします。
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ローカルファイルを Azure DevOps の最新バージョンと同期するには、共同作業/最新バージョンを取得を選択します。
ワークスペース内のファイルは、編集が含まれているものを除き、更新されます。チェックイン時に、ローカルで編集されたバージョンをサーバーから更新されたバージョンにマージできます。
ファイルのロック
コンテンツパネルでファイルをロックして、サーバー上で他のユーザーによる変更を一時的に防ぐことができます。これは、ワークスペースのファイルを変更して、マージの競合を解決する必要なくそのファイルをチェックインする場合に便利です。ファイルをロックできるのは、一度に 1 人のユーザーに限られます。
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ファイルのロックステータスを更新するには、目的のファイルを右クリックして、「ロックのステータスを更新」を選択します。
ロックステータスは、ファイルが他のユーザーによってロックされている場合は アイコン、自分でロックしている場合は アイコンで表示されます。
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ファイルをロックしたユーザーの名前を確認するには、ポインターを アイコンの上に置きます。
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ファイルをロックするには、コンテンツパネルで目的のファイルを右クリックして、「ロックする」を選択します。「ロックする」オプションは、ファイルが別のユーザーによってロックされていない場合にのみ表示されます。ファイルをロックしても、他のユーザーはファイルを編集できます。ただし、ロックが解除されるまでは変更内容をサーバーにチェックインすることはできません。
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ファイルのロックを解除するには、目的のファイルを右クリックして、「ロックを解除する」を選択します。 ファイルのロックを解除すると、他のユーザーはサーバーに変更内容をチェックインできるようになります。自分自身でロックしていたファイルをチェックインすると、自動的にロックが解除されます。
RoboHelp プロジェクトの Azure DevOps への追加
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プロジェクトを追加するには、共同作業/プロジェクトを追加を選択して、Azure DevOps 接続プロファイルを選択します。
プロファイルのローカルパスには、現在のプロジェクトが含まれている必要があります。詳しくは、「Azure DevOps 接続プロファイルの作成」の手順 8 を参照してください。
チェックインダイアログボックスが表示されます。
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「バージョン管理されたファイルの操作」を参照して、必要なファイルを確認してください。
Azure DevOps 接続の削除
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現在の RoboHelp プロジェクトから Azure DevOps 接続を削除するには、「共同作業/接続を削除」を選択します。
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また、ローカルワークスペースも併せて削除する場合は、確認ダイアログボックスで「あらゆるソース管理情報をローカルフォルダーから削除します。」フィールドを選択します。
警告:ワークスペースを削除する前にすべての変更をチェックインして、チェックインされないロックされたファイルのロックを解除します。
注意:現在のユーザーに削除権限がない場合は、ワークスペースを削除する操作は失敗します。
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「OK」をクリックします。
接続が削除されるとすぐにプロジェクトが再度開き、共同作業メニューで、「プロジェクトを追加」オプションが使用可能になります。 プロジェクトをもう一度追加するには、「Azure DevOps にプロジェクトを追加する」を参照してください。