プロジェクトのオーサリングウィンドウで、標準ツールバーの右上隅に表示されているクイック生成アイコン()をクリックします。
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ここでは、Word ドキュメント出力を RoboHelp で生成する方法について説明します。
Word ドキュメントの出力とは
Word ドキュメントの出力では、生成された RoboHelp プロジェクトを DOCX 形式でエクスポートする方法の詳細について説明します。
Adobe RoboHelp で Word ドキュメント出力を生成する場合、Microsoft Word をコンピューターにインストールしておく必要はありません。
Word ドキュメントプリセットの設定
RoboHelp プロジェクトの Word ドキュメント出力を生成するには、最初に出力プリセットを作成し、その出力プリセットの各種項目を設定する必要があります。Word ドキュメントプリセットを設定するには、以下のパラメーターを使用します。
全般
タイトル、出力パス、UI の文字列で使用する言語など、基本的な出力設定を指定するには、以下のオプションを使用します。
出力パス:出力の場所を指定します。場所を選択するには、をクリックします。
出力パスがプロジェクトフォルダーのパスに含まれていないことを確認します。出力パスがプロジェクトフォルダーのパスに含まれている場合、出力は生成されません。 また、必要なコンテンツが保管されていないフォルダーを選択してください。 RoboHelp はフォルダー内のコンテンツを削除した後、出力を生成します。
プロジェクトに対する相対パスとして出力パスを保存:有効にして出力パスを参照すると、出力へのパスは絶対パスではなく相対パスになります。
Word ファイル:生成される出力ファイルの名前を指定します。
言語:このドロップダウンリストを使用して、出力内の索引、用語集、目次のタイトルで使用する言語を指定します。プロジェクト設定で指定した言語を変更する場合に、この設定を指定します。
生成後スクリプト:出力生成後にカスタムスクリプトを実行するには、ドロップダウンリストからスクリプトの .js ファイルを選択します。リストに表示される .js ファイルは、RoboHelp アプリデータのスクリプトフォルダに格納されています。
コンテンツ
以下のオプションを使用して、目次、参照先トピック、条件式、変数セット、および展開テキストやドロップダウンテキストなど、コンテンツ関連の出力設定を指定します。
目次:出力に含める目次を選択する場合は、このドロップダウンリストを使用します。このドロップダウンリストには、プロジェクトで使用可能な目次が表示されます。 デフォルトでは、このドロップダウンリストの最初の目次が選択されます。
選択された目次にあるファイルとその参照のセットが、生成された出力に表示されます。
参照トピックをすべて含める:目次には含まれていないものの、目次のトピックで参照されているトピックを含めます。 このオプションの選択を解除すると、Word ドキュメント出力で参照されるトピックが除外されます。
条件式:出力の条件式を指定する場合は、このドロップダウンリストを使用します。この設定を使用すると、目的の出力タイプや対象ユーザーに応じて、出力内に表示するコンテンツと出力から除外するコンテンツを簡単に指定することができます。選択した条件式を編集するには、をクリックします。条件式を指定しない場合は、ドロップダウンリストで「なし」を選択します。
変数セット:このドロップダウンリストを使用して、該当する出力で使用する変数セットを指定します。プロジェクトのデフォルトの変数セットを使用する場合は、このドロップダウンリストで <デフォルトの変数セット> を選択します。変数セットにより、出力方法に応じて変数を使用することができます。 例えば、顧客と内部ユーザーとで異なる変数セットを使用して出力を生成できます。
展開テキストを含める:PDF 出力に展開テキストを含めるには、このオプションを選択します。このオプションを選択しないと、出力には展開タイトルのみが含められます。ただし、生成された PDF において、展開テキストは展開された形式で表示されます。
ドロップダウンテキストを含める:Word ドキュメント出力にドロップダウンテキストを含めるには、このオプションを選択します。このオプションを選択しないと、ドロップダウンタイトルのみが出力に含められます。ただし、生成された PDF には、ドロップダウンテキストが表示されます。
メタデータ
目次を作成する際に選択するタイトル、作成者、件名、キーワードなどのメタデータオプションを、Word 形式の最終的な出力に含めることができます。
タイトル:生成される出力のタイトルを指定します。
タイトルに変数を使用することができます。変数を使用するには、Ctrl + 1 を押してドロップダウンリストで変数を選択してから、Enter キーを押します。「コンテンツ」タブ/「変数セット」フィールドで設定された変数を選択すると、出力の生成時に、その変数の値が変数セットから取得されます。
作成者:トピックの作成者名を指定します。
件名:トピックの説明を指定します。
キーワード:トピックに関連するキーワードのリストを指定します。検索結果を絞り込む際に、このメタデータが役立ちます。
レイアウト
このオプションを使用して、出力の外観を設定します。
テンプレート:ドロップダウンリストから、プリセットに適用するテンプレートを選択します。
左側のパネルからテンプレートを選択して、テンプレートを選択します。 以下のオプションが表示されます。
全般
各トピックを新しいページで開始:このオプションを有効にすると、Word 出力ですべてのトピックが新しいページから開始します。
目次構造:このオプションを選択すると、生成される目次の構造が、見出しスタイルに基づくようになります。デフォルトでは見出しレベル 1 が適用されます。見出し 1 から見出し 6 までの見出しレベルを追加することで、生成される目次に表示されるレベル階層を制限できます。
ページレイアウト
Word 文書には、一般的に次のセクションが含まれています。
- 章とトピック
- 目次
- 索引
- 用語集
- 裏表紙と表紙
これらのセクションでは、情報を特定の形式で表示するため、対応するページレイアウトが必要です。 また、白紙ページを間に挟み込むことで、奇数または偶数ページから新たな章を開始することもできます。 その場合、デフォルトのページレイアウトを使用したり、白紙ページのページレイアウトを作成したりできます。
テンプレート/設定セクションのページレイアウト設定では、PDF のセクションに使用するページレイアウトを個別に指定できます。 さらに、各ページレイアウトには、最初、右または左といった異なるページバリアントを設定することが可能です。
Word
Word ドキュメント出力のスタイルマッピング機能を使用すると、ユーザーは選択した Word ドキュメントまたはテンプレートで使用できる形式をマッピングできます。
Word テンプレート:特定の Word ドキュメントまたはテンプレートを指定して、RoboHelp スタイルを Word のスタイルにマッピングします。マッピングするには、アイコンをクリックし、Word のドキュメントまたはテンプレートを選択します。
スタイルマッピング:デフォルトでは、選択された Word テンプレートで指定したスタイルが使用されます。このセクションでは、左側に CSS ファイルに組み込まれた文字スタイル、段落スタイル、および表スタイルの一覧(目次トピックで使用)が表示され、右側にはマップ先の Word テンプレートのスタイル一覧が表示されます。以下のいずれかのオプションを選択できます。
- 出力 Word ドキュメントで RoboHelp スタイルを使用する。
- RoboHelp スタイルを破棄して Word デフォルトのスタイルを使用する。
- マッピング対象として選択したテンプレートの任意の Word スタイルにマッピングする。
Word テンプレートが選択されていない場合、「RoboHelp スタイルを使用」と「スタイルを破棄」の 2 つのオプションしか表示されません。
Word ドキュメントまたはテンプレートを選択した場合、選択したテンプレートのヘッダーとフッターの設定が出力に適用されます。
プレビュー:プレビューセクションには、両方のスタイルのプレビューが表示され、コンテンツを事前に表示することができます。
スタイルマッピング
Microsoft Word 形式で出力する場合、段落、文字、表のスタイルが正しくマッピングされていることが重要です。
Microsoft Word 形式で出力すると、RoboHelp の表スタイルをマッピングできるようになっています。
Word 出力を生成する際に、表のスタイルを制御することができます。 スタイルマッピングダイアログの「表」タブで、RoboHelp の表のリストと、マッピングする Word テンプレートの表のリストを表示できます。RoboHelp では、すべての表のスタイルで、RoboHelp のスタイルを維持するか、Word にデフォルトで用意された表のスタイルを使用するか、または Word の表のスタイルにマッピングするかを選択できます。
RoboHelp の表のプレビューを表示することもできます。
公開
出力は、FTP、SFTP またはファイルシステムに公開できます。出力を公開できるようにするには、まず適切なサーバータイプ用の公開プロファイルを設定します。詳しくは、「FTP、SFTP またはファイルシステム用の公開プロファイルの設定」を参照してください。
公開プロファイルを保存すると、 RoboHelp の公開タブにプロファイルが表示されます。 出力を公開するには、該当する公開プロファイルを選択し、 をクリックします。
初期設定では、選択された公開プロファイルを使用して公開されるのは、前回の公開以降に変更されたファイルのみです。
すべてのファイルを公開するには、「すべてを再公開」を選択し、をクリックします。公開ログを表示するには、出力プリセットパネルで、該当する出力プリセットについて/「公開ログを表示する」を選択します。
Word 出力の生成
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クイック生成ダイアログボックスで、Word 出力プリセットを選択します。
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設定を構成するには、以下に示すいずれかの操作を実行します。
- クイック生成ダイアログボックスで、設定を編集アイコン()をクリックします。
- 標準ツールバーの左側に表示されている「出力」タブをクリックします。
出力ビューが表示されます。
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出力ツールバーで、「出力プリセット」をクリックします。 出力プリセットパネルで、以下に示すいずれかの操作を実行します。
- 目的の Word 出力プリセットをダブルクリックします。
- 目的の出力プリセットの横に表示されている アイコンをクリックして「編集」を選択します。
-
出力設定の構成方法については、「Word 出力プリセットの設定」を参照してください。
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出力ビューの標準ツールバーの左上隅に表示されている保存アイコン()をクリックして、設定を保存します。
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出力プリセットパネルのプリセットを生成アイコン()をクリックします。
次に、出力プリセットパネルで、選択した出力プリセットの横に表示されているプログレスバーを確認します。出力の生成が完了すると、画面の右下隅に成功ダイアログボックスが表示されます。
出力の生成が完了したら、出力プリセットパネルの をクリックして出力を表示します。
注意:オーサリングウィンドウで出力を生成することもできます。 その場合は、ツールバーでクイック生成アイコン()をクリックし、目的の出力プリセットを選択して「生成」をクリックします。
次に、クイック生成ダイアログボックスのプログレスバーを確認します。出力の生成が完了したら、出力プリセットの横に表示されている をクリックして出力を表示します。出力の生成が失敗した場合は、選択した出力プリセットの横に表示されている をクリックしてエラーログを確認します。