新機能の概要

Adobe Audition CS6

高速で、より正確なオーディオ編集

マルチトラッククリップのグループ化

複数のクリップを選択し、クリップグループクリップのグループ化を選択します。グループ化されたクリップを一緒に移動したり編集したりでき、クリップのストレッチが有効になっている場合は、比例してストレッチすることもできます。ストレッチのグループ化、ゲイン、カラーおよびその他の設定は、プロパティパネル(ウィンドウプロパティ)で行えます。

グループ化されたすべてのクリップを一時的に個別に編集するには、クリップグループグループを一時解除を選択します。セッション全体でグループをすばやく再適用するには、グループを一時解除コマンドを選択解除します。

グループ内の 1 つのクリップを単独で編集するには、右クリックして、「グループからフォーカスクリップを削除」を選択します。

マルチトラッククリップを時間選択範囲にトリミング

時間選択範囲にトリミングコマンドは、クリップの使用されていない部分をトリミングします。これによって、この部分をセッション内のビデオや音楽に関する要素に割り当てることができます。

  1. 時間選択ツール で時間範囲および 1 つまたは複数のクリップを選択します。
  2. クリップ時間選択範囲にトリミングを選択します。

マルチトラッククリップのスポッティング

プロパティパネルの「情報」セクションで、特定のクリップの開始時間と選択したクリップの終了時間を入力し、正確に配置します。

「選択範囲をスキップ」で編集をプレビュー

エディターパネルの下部にあるトランスポートコントロールで、「選択範囲をスキップ」ボタン をクリックして、再生中に選択したオーディオをバイパスすると、編集を正確にプレビューできます。

注意:

再生ヘッドを選択範囲よりも前の位置に置いて、デフォルトのプリロールとポストロールの長さを設定します。次回「選択範囲をスキップ」でプレビューするときも、同じ設定が自動的に適用されます。

波形エディターの複数のクリップボード

編集現在のクリップボードを設定を選択して、最大 5 つの異なるクリップボードからオーディオをコピー&ペーストします。繰り返し使う特定のマテリアルをペーストする必要がある場合、すぐに使用できます。

マルチトラッククリップのストレッチ

再生中に結果をプレビューしながら、クリップを必要な長さにすばやくストレッチします。エディターパネルで、複数のクリップを選択して、比例してストレッチします。プロパティパネルで、異なるオーディオコンテンツ用に最適化された様々なストレッチタイプから選択します。

詳しくは、CS6 のマルチトラッククリップのストレッチを参照してください。

スピーチを自動で同調

オーバーダビングされた会話をオリジナルのプロダクションオーディオとすばやく同調するには、自動スピーチ同調を使用します。Audition はオリジナルのオーディオにノイズが多い場合や、全体の長さが異なる場合でも、各語句のタイミングを一致させます。

マルチトラックエディターで、同じダイアログを含む、長さがほぼ同じである 2 つのクリップを選択します。次に、クリップスピーチを自動で同調を選択します。

注意:

参照チャンネルメニューから、会話が最もクリアなチャンネルを選択します。さらに同調の効果を高めるには、クリップから先頭または末尾の静音部分をトリミングします。

パラメーターの自動化により、表面のサポートを制御

EUCON、Mackie MCU、または Logic Control プロトコル(Euphonix によって以前に作成された Avid Artist シリーズを含む)を使用した一般的なコントロールサーフェスでインタラクティブにオーディオをミキシングします。または、これらのプロトコルをサポートするサードパーティ製のタブレット型のコントローラーを使用できます。複数のデバイスを同時に使用することもできます。

お使いのコントローラーを Audition に接続するには、編集環境設定コントロールサーフェスを選択します。デバイスクラスメニューからコントローラープロトコルを選択します。次に、「設定」をクリックし、MIDI 入力と出力(Mackie および Logic コントローラーの場合)、または「ボタン割り当て」(Mackie および Red Rover コントローラーの場合)を指定します。

Audition CS6 では、すべてのトラックレベル、パンおよびエフェクトのパラメーターのすべてのオートメーションモード(読み取り、書き込み、ラッチおよびタッチ)がサポートされます。エディターパネルのトラックコントロールの下部、またはミキサー内のフェーダーの上にあるメニューからオートメーションモードを選択します。

注意:

各オートメーションモードについて詳しくは、トラックオートメーションモードのオプションを参照してください。

パワフルなピッチコントロール

自動および手動ピッチコントロールで正確にピッチを修正したり、革新的なサウンドデザインのためにオーディオをクリエイティブに操作したりできます。

注意:

最良の結果のために、個々のボーカルまたは楽器のトラックにピッチ修正を適用します。

手動ピッチ補正エフェクト(波形エディターのみ)

手動ピッチ補正エフェクトでは、「スペクトルピッチの表示」でピッチを視覚的に調整できます。「スペクトルピッチの表示」では、基本ピッチを明るい青の線で、倍音を黄色から赤の色相で示します。修正されたピッチは明るい緑色の線で表示されます。

エフェクトタイムとピッチ手動ピッチ補正を選択します。詳しい手順については、手動ピッチ補正エフェクトを参照してください。

注意:

手動ピッチ補正エフェクトを使用せずに、いつでもピッチを視覚的に監視できます。オプションバーの「スペクトルピッチを表示」アイコン をクリックします。

自動ピッチ補正エフェクトは、波形エディターとマルチトラックエディターの両方で使用できます。マルチトラックエディターでは、そのパラメーターをキーフレームおよび外部コントロールサーフェスを使用して時間の経過に従って自動化することができます。

エフェクトタイムとピッチ自動ピッチ補正を選択します。詳しい手順については、 自動ピッチ補正エフェクト.

効率的なファイル管理

メディアブラウザー

ウィンドウメディアブラウザーを選択すると、ローカルおよびネットワークのドライブのファイルをプレビューすることができ、役立つファイルメタデータや仕様も表示されます。パネルの下部にある再生ボタン をクリックするとオーディオが聞こえます。詳細を確認したいときはループ再生ボタン をクリックします。次に、ファイルを直接ファイルパネル、ボリュームを一致パネル、マルチトラックセッションまたは CD レイアウトにドラッグします。

注意:

よく使用するフォルダーをブックマークに登録するには、メディアブラウザーでそのフォルダーを選択してから、パネル右上の「ショートカットを追加」アイコン をクリックします。

ファイルパネル

ファイルパネルでは、検索ボックスにファイル名、チャンネル、メディアタイプなどのデータを入力して、ファイルをすぐに検索できます。パネルの下部にある再生ボタン をクリックし、ループ再生ボタン をクリックします。

注意:

メディアブラウザーとファイルパネルのスペースを広げるには、右上隅のパネルメニューボタンをクリックし、「プレビュートランスポートを表示」の選択を解除します。上部に小さな再生ボタンが表示され、パネルメニューで自動再生コマンドとループプレビューコマンドを引き続き使用できます。

マーカーパネル

マーカーパネルに、同様の検索ボックスや次のような機能が追加されました。

このパネルの右上隅にあるすべてのファイルのマーカーを表示アイコン をクリックして、開いているすべてのファイルとセッションのマーカーを表示します。このパネルの上部にあるアイコンを使用して、選択されたマーカー範囲をマルチトラックセッション、CDレイアウト、または再生リストに挿入します。


マルチトラックに挿入アイコン をクリックすると、マーカー範囲を既存のマルチトラックセッションに追加したり、完全に新しいセッションを作成したりすることができます。

新しいマーカータイプは次のとおりです。

  • ファイルの範囲のサブクリップ。Adobe Premiere Pro のプロジェクトパネルで別のクリップとして表示されます。
  • CD トラック。次を参照してください。 CD に書き込み
  • ラジオオートメーションシステム用の CART タイマー。次を参照してください。 ラジオオートメーションの統合

セッションテンプレート、アーカイブおよびミックスダウン

ファイル書き出しセッションをテンプレートとしてエクスポートを選択し、繰り返すプロジェクトにかかる時間を短縮し、必要な設定、タスクおよびソースファイルを少なくするためのマルチトラックテンプレートを作成します。テンプレートを新しいセッションに適用するには、ファイル新規マルチトラックセッションを選択し、「テンプレート」オプションを選択します。

セッション全体のアーカイブを作成する、またはマーカー、メタデータ、ソースファイルと一緒にセッションを別のシステムに移行する場合は、ファイル書き出しセッションを選択します。セッションを書き出しダイアログボックスで、「関連ファイルのコピーを保存」を選択し、「オプション」をクリックして、選択されたソースファイルをカスタマイズします。ファイル形式を変更するには、「ファイルを変換」を選択します。ソースファイル全体またはトリミングされたソースファイルを書き出すには、「メディアオプション」を選択します。

ファイル書き出しミックスダウンを選択し、「ミックスダウンオプション」セクションを確認します。「変更」をクリックし、トラックをそれぞれ別のファイルとして出力するか、モノラル、ステレオおよび 5.1 のマスターを同時に出力するかを指定します。

拡張されたオーディオ形式およびビデオ形式

幅広いフレームレート(23.976、59.94 ドロップフレーム、59.94 ノンドロップフレームなど)で HD ビデオの読み込みと再生を行うことができます。ルーラーおよびその他のタイムコードの表示が自動的に合わせられます。

サポートされる読み込み形式に、FLV、Shockwave、および RED R3D が含まれるようになりました。さらに libsndfile に準拠する Monkey's Audio や様々なオーディオ形式も含まれます。

書き出し形式にも Monkey's Audio 形式と libsndfile 形式が含まれ、さらに FLAC、OGG、MPEG-1 Audio Layer II(MP2)も使用できます。

注意:一部の形式を使用できるようにするには、「メディア&ディスクキャッシュ」環境設定の「DLMS 形式のサポートを有効にする」を選択する必要があります。

形式の一覧と関連する設定については、サポートされている読み込み形式および書き出し形式の設定を参照してください。

CD に書き込み

ファイル新規CD レイアウトを選択すると、Redbook 準拠のオーディオ CD に書き込むファイルを構成できます。ファイルパネルおよびマーカーパネルから直接トラックを追加するには、右クリックして「CD レイアウトに挿入」を選択します(マーカー範囲にこのオプションを使用できるようにするには、「種類」列の「CD トラック」で CD トラックを選択します)。

注意:

再生中に Shift + M キーを押すと、CD トラックの開始や終了のポイントを簡単に指定できます。次に、マーカーパネルで隣接するポイントを選択し、選択したマーカーを結合アイコン をクリックして、各トラックの時間範囲を作成します。

複数の CD レイアウトファイルを同時に構成するには、ファイルパネルで選択します。プロパティパネルで、「メディアカタログ番号(MCN)」、「タイトル」、および「作者名」などのディスクプロパティを指定します。

CD のレイアウトが完了したら、ファイル書き出しオーディオを CD に書き込みを選択します。(オーディオを CD に書き込みダイアログボックスで、書き込みモード/テストを選択して、データの転送速度が十分であり、エラーが発生しないことを確認してください)

注意:

トラックマーカーを含めてファイルを 1 つだけすばやく書き込むには、波形エディターでファイル/書き出し/オーディオを CD に書き込みを選択します(すべてのトラックマーカーが、ポイントではなく時間範囲である必要があります)。

より多くのエフェクト、柔軟性のあるルーティング、および VST3 のサポート

お気に入りのエフェクト

Audition CS6 では、いくつかの主要なエフェクトが再度組み込まれました。エフェクトメニューで、次のオプションを選択します。

柔軟なエフェクトのルーティングとサイドチェーン

ルーティング拡張はエフェクトの入力および出力を特定のチャンネルに割り当てることができる、5.1 サラウンドミックス用の柔軟なテクニックです(例えば、モノラルまたはステレオエフェクトを 5.1 ソースに適用できます)。エフェクトウィンドウの右上隅にあるチャンネルマップエディターアイコン をクリックします。

互換性のあるプラグインやビルトインのダイナミックス操作エフェクトに対してサイドチェーンを使用すると、外部信号に基づいて振幅を調整することができます。最も一般的なテクニックでは、アナウンサーが話しているときに音楽やバックグラウンドのレベルを自動的に下げます。

  1. マルチトラックセッションを開きます。

  2. 圧縮するバックグラウンドトラックで、振幅と圧縮ダイナミックス操作エフェクトを適用します。

  3. エフェクトラック」で、エフェクトをダブルクリックして設定を編集します。

  4. ダイナミックス操作ウィンドウの右上隅にあるサイドチェーン入力を設定アイコン をクリックします。次に、ソースオーディオのチャンネル設定を選択します:モノラル、ステレオ、5.1。

  5. ボイスオーバートラックに移動します。エディターパネルの送信セクション で、サイドチェーンダイナミックス操作 <宛先トラック名> を選択します。

VST3 サポートおよび非常に高い安定性

VST3 エフェクトのサポートにより、サードパーティ製エフェクトの新しい世界が開かれました。さらに、サードパーティ製エフェクトを別個にスキャンすることで、プラグインが不安定になった場合でも Audition を実行し続けることができます。

ラジオオートメーションの統合

Audition CS6 は、ラジオオートメーションシステムと完全に統合されます。

  1. オーディオ波形内の AES CART タイマーを視覚的に設定するには、エディターパネルで再生ヘッドの位置を設定してから C キーを押します(タイマーをすばやく、大まかな位置に配置するには、再生中に C キーを押します)。
  2. マーカーパネルで、「名前」列のポップアップメニューをクリックしてデフォルトの CART コードから選択します(独自にカスタマイズしたコードをキーボードから入力することもできますが、長さは 4 文字までです)。
注意:

CART システムによって読み取られるタイマーは、1 つのファイルにつき最初の 8 個までであり、それ以降のものは無視されます。

ウィンドウメタデータを選択すると、次に示すラジオ関連のオプションにアクセスできます。

  • 「CART」タブでは、ID、アウトキューフレーズ、開始日と終了日などを編集できます(同じメタデータが「XMP」タブの「AES CART」セクションにも表示されます)。
  • RIFF」タブで、表示形式ラジオ業界を選択し、RIFF メタデータの簡素化されたサブセットを表示します。

改良されたバッチ処理

バッチ処理パネルで、書き込み時だけではなく、いつでも複数のファイルにお気に入りを適用できます。バッチ処理パネルまたはボリュームを一致パネルからの書き出し時に共通ファイル命名規則をすばやく指定するには、「書き出し設定」をクリックし、「テンプレート」を選択します。

注意:

開いているすべてのファイルを処理するには、ファイル/すべてのオーディオをバッチ処理として保存を選択します。詳しくは、ファイルのバッチ処理を参照してください。

設定可能なメトロノーム

設定可能なメトロノームにより、様々なビートパターンやサウンドが実現します。編集メトロノームパターンを編集またはサウンドタイプを変更を選択します。

メトロノームを有効にするには、プロパティパネルまたはエディターパネルでメトロノームアイコン をクリックします。エディターパネルの上部に表示されるメトロノームトラックのボリュームとパンを調整します。

現在のセッションのテンポや拍子を変更するには、プロパティパネルの「時間表示」セクションで設定を調整します。

注意:

メトロノームトラックには、オーディオトラックと同様にエフェクトを適用し、送信およびハードウェア出力を割り当てて、ミックスのオートメーションを行うことができます。

拡張されたキーボードショートカット

編集キーボードショートカットを選択し、検索ボックスに簡単にアクセスするためのコマンドを入力するか、または「クリップボードにコピー」をクリックしてテキストエディターから印刷します。

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