Microsoft Dynamics 365 向け Adobe Acrobat Sign パッケージの Microsoft AppSource ページに移動し、「今すぐ入手」を選択します。
- Adobe Acrobat Sign の統合
- 新機能
- 製品バージョンとライフサイクル
- Salesforce 向け Acrobat Sign
- Microsoft 向け Acrobat Sign
- Microsoft 365 向け Acrobat Sign
- Outlook 向け Acrobat Sign
- Word/PowerPoint 向け Acrobat Sign
- Teams 向け Acrobat Sign
- Microsoft PowerApps および Power Automate 向け Acrobat Sign
- Acrobat Sign Connector for Microsoft Search
- Microsoft Dynamics 向け Acrobat Sign
- Microsoft SharePoint 向け Acrobat Sign
- Microsoft 365 向け Acrobat Sign
- ServiceNow 向け Acrobat Sign
- HR ServiceNow 向け Acrobat Sign
- SAP SuccessFactors 向け Acrobat Sign
- Acrobat Sign for Workday
- NetSuite 向け Acrobat Sign
- SugarCRM 向け Acrobat Sign
- VeevaVault 向け Acrobat Sign
- Coupa BSM Suite 向け Acrobat Sign
- Zapier 向け Acrobat Sign
- Acrobat Sign 開発者向けドキュメント
概要
Acrobat Sign は、Microsoft Dynamics CRM とのプラグアンドプレイ統合ソリューションを提供しています。このソリューションには、次のような利点があります。
- 契約書や販売用ドキュメントなど、顧客との契約に使用する文書を送信できるので、見積から現金化までのプロセス全体を高速化できます。
- 取引先企業や取引先担当者などの Dynamics のエンティティからのデータを自動的に契約書に結合し、署名プロセス中に署名者から収集したデータを Dynamics に自動的に返送できます。
- Sales Hub 経由でモバイル機能が有効になります。この機能は、Dynamics 365 9.x 以降のインストールでのみ使用できます。
- 受信者は、いつでもどこでも、どのデバイスからでも簡単に署名できます。
- 送信者は、Dynamics 内から、署名用に送信された文書をトラックできます。
- プロセス全体を通して、手作業が必要なくなります。
『Microsoft Dynamics 365 オンライン向け Adobe Acrobat Sign:インストールガイド』では、次の手順について説明します。
- Microsoft Dynamics 365 向け Acrobat Sign のインストール
- Microsoft Dynamics 365 向け Acrobat Sign の設定
- オプション設定の実装
- Acrobat Sign へのカスタム CRM エンティティの追加
その他の参考資料
既にインストールされている Microsoft Dynamics 365 向け Adobe Acrobat Sign パッケージを最新バージョンにアップグレードするには、アップグレードガイドを参照してください。
- Microsoft Dynamics 365 オンプレミスを使用している場合は、v9 オンプレミスインストールガイドを参照してください。
- 最新のリリースアップデートについては、リリースノートを参照してください。
- Microsoft 365 オンライン向け Acrobat Sign の使用方法については、ユーザーガイドを参照してください。
- 署名ワークフローをカスタマイズおよび自動化する方法については、プロセス/ワークフローガイドを参照してください。
インストールプロセスに関してご質問やご懸念がある場合は、カスタマーサポートにお問い合わせください。
前提条件
Microsoft Dynamics 365 向け Acrobat Sign を正しくインストールして使用できるようにするには、次のことを確認する必要があります。
- 必要な言語パックが Dynamics 365 にインストールされていること。
- ライセンス許可されたエンタープライズレベルの Acrobat Sign アカウントまたはエンタープライズレベルの体験版アカウントをユーザーが所有していること。
Acrobat Sign 管理者の電子メールアドレスは、Dynamics CRM 管理者をインストールする電子メールアドレスと同じである必要があります。グループレベルの管理者が統合キーを作成した場合、ユーザーはその管理者のプライマリグループにメンバーシップを持っていなければ、アプリケーションにアクセスできません。
- 可能なすべてのユーザードメインが含まれていること。gmail.com、yahoo.com などの一般的なドメインは含めないでください。
- 所有しているドメインを使用して Acrobat Sign システムのすべてのユーザーのリストを取得し、CRM にリンクされた Acrobat Sign アカウントに有効なユーザーを移動するように要求する必要があります。
注意:すべてのユーザーの電子メールアドレスは、CRM ユーザーの主な電子メールと一致する必要があります。一致しない場合は、Acrobat Sign の電子メールの設定値を変更する必要があります。 - Acrobat Sign のユーザーと管理者に、Dynamics 環境内の読み取り/書き込み CRM CAL ライセンスが割り当てられていること。
- ファイルのアップロードサイズの制限は、CRM で設定できます(デフォルト値は 5 MB です)。設定されたサイズよりも大きいファイルを添付しようとすると、エラーが表示されます。署名された PDF ファイルが設定されたサイズよりも大きい場合、Dynamics では、親(またはマッピングされた)エンティティにファイルを添付できません。
サポートされているブラウザー
- Chrome - 最新バージョン
- Firefox - 最新バージョン
- Safari - 最新バージョン
- Edge- 最新バージョン
Edge ブラウザー
Microsoft Dynamics を Microsoft Edge ブラウザーでシームレスに動作させるには、ブラウザーのセキュリティ設定で以下のサイトを信頼する必要があります。
- https://*.adobesigncdn.com
- https://*.adobesign.com
- https://*.echocdn.com
- https://*.echosign.com
- https://cc-api-data.adobe.io
- サードパーティの ID 管理システムを使用している場合は、その URL も追加する必要があります。
-
表示される「詳細の確認」ダイアログで、ユーザーの詳細と権限の詳細を確認します。完了したら、「今すぐ入手」を選択します。
-
開いた「Microsoft Dynamics 365 向け Adobe Acrobat Sign のインストール」ダイアログで、次の操作を行います。
- 「環境の選択」ドロップダウンから、Acrobat Sign をインストールする適切な環境を選択します。
- 「マイクロソフトの法律条項およびプライバシーに関する声明に同意します」チェックボックスをオンにします。
- 「パッケージを Dynamics 365 に読み込むためのプライバシーに関する声明および法律条項に同意します」を選択します。
- 「インストール」を選択します。
注意:以前に Dynamics 向け Adobe Acrobat Sign パッケージをインストールした場合は、そのパッケージが新しいバージョンにアップグレードされます。
-
表示される Power Platform 管理センターページで、インストールの進行状況を確認します。約 30 分かかる場合があります。ページを更新して、ステータスを更新します。
Microsoft Dynamics 365 向け Acrobat Sign パッケージをインストールしたら、次の設定を実装する必要があります。
Microsoft Dynamics 365 オンライン向け Acrobat Sign を初めてインストールする場合は、Acrobat Sign で統合キーを生成し、Dynamics 365 オンライン環境に入力する必要があります。統合キーは、Acrobat Sign 環境と Dynamics 環境が認証を行い、相互に信頼してコンテンツを共有するためのアクセストークンです。
Acrobat Sign で統合キーを生成するには:
-
管理者アカウントの資格情報を使用して Microsoft Dynamics 365 にログインします。
Acrobat Sign の管理者アカウントが統合キーを保持しています。 -
アカウント/Acrobat Sign API/API 情報に移動します。次に、「統合キー」を選択します。
注意:API 情報ページに統合キーリンクが表示されない場合は、カスタマーサポートに連絡し、アカウント設定を変更して、この必須機能を表示します。
-
「統合キーを作成」インターフェイスで次のように操作します。
- キーに対してわかりやすい名前を指定します(Dynamics CRM など)。
- 次の要素を有効にします。
- user_read
- user_write
- user_login
- agreement_read
- agreement_write
- agreement_send
- library_read
- library_write
- 「保存」を選択します。
-
表示されるアクセストークンページで、次の操作を行います。
- 作成したキーを選択します。次に示すように、統合キーリンクが表示されます。
- 「統合キー」を選択します。
- このキーをコピーして、次のステップ用に保存します。
- 「OK」を選択します。
-
Dynamics CRM 環境に戻り、次の手順を実行します。
- Adobe Acrobat Sign/ホームに移動します。
- 「統合キー」フィールドに、前にコピーしたキーを貼り付け、「検証」を選択します。
-
表示される Acrobat Sign のホームページで、次のように操作します。
- 「統合キー」フィールドに統合キーを貼り付けます。
- 「検証」を選択します。
ページが更新されると、統合キーがロックされ(インストールが完了したことを示す緑のチェックマークが付いています)、「検証」ボタンが「Adobe Acrobat Sign の起動」に変わります。 -
表示される Adobe Acrobat Sign アクティビティフィードを有効にするダイアログで、「有効にする」を選択して Adobe Acrobat Sign アクティビティフィードを有効にすることができます。
アクティビティフィードは、管理者設定/構成ページで手動で有効/無効にできます。
Acrobat Sign を使用するには、従来のフォームレンダリングを無効にする必要があります。これを行うには、次の手順に従います。
-
Dynamics 365 CRM ページで、設定/管理(「システム」)を選択します。
-
「システム設定」ダイアログで、「従来のフォームレンダリングを使用」設定が「いいえ」に設定されていることを確認します。「OK」を選択します。
Acrobat Sign アプリケーションを使用するすべての Dynamics ユーザーは、Dynamics 環境で次のセキュリティロールのいずれかを設定する必要があります。
- Acrobat Sign リーダー - ユーザーは、契約レコードへの読み取り専用アクセスを許可されます。
- Acrobat Sign ユーザー - ユーザーは、契約書およびその他のアプリケーションのエンティティを操作できます。このロールを設定すると、ユーザーは自身のレコードのみを確認でき、取引先担当者、取引先企業、潜在顧客、商談、受注、請求書、見積もりなどの組み込みの CRM レコードにユーザーレベルでアクセスできます。
- Acrobat Sign 管理者 - このロールには、Acrobat Sign ユーザーロールに加えて、グローバル設定の調整、データ移行、アプリケーション全体のすべての契約書の表示などの権限が追加されます。
セキュリティロールを設定するには、次の手順に従います。
-
Dynamics 365 CRM ページで、設定/セキュリティ(「システム」)を選択します。
-
表示されるセキュリティページで、「ユーザー」を選択します。
-
開いたユーザーページで、次の手順を実行します。
- いずれかのセキュリティロールに昇格させるユーザーをすべて選択します。
- 上部のメニューから「ロールの管理」を選択します。
- 表示される「ユーザーロールの管理」ダイアログで、目的のセキュリティロールのチェックボックスをオンにします。
- 「OK」を選択します。
契約書のステータスが変更されるたびに Acrobat Sign Web フックを使用して Power Automate フローを起動する、「リアルタイム自動ステータス更新機能」を有効にすることができます。
契約書のステータスのリアルタイムの更新を有効にするには、次の手順に従います。
-
Dynamics 365 ページで、右上隅にあるアプリランチャーを選択し、「Power Automate」を選択します。
-
表示される Power Automate ページで、次の手順を実行します。
- 左パネルから「コネクタ」を選択します。
- コネクタ検索バーで Adobe Acrobat Sign を検索し、選択可能なオプションのリストから「Adobe Acrobat Sign」を選択します。
Adobe Acrobat Sign コネクタが Power Automate のコネクタリストに追加されます。
-
左パネルから「テンプレート」を選択し、検索バーを使用して、「Adobe Acrobat Sign の契約状態変更に関する動的契約更新レコード」を検索して追加します。
-
次のテンプレートサービスを認証します。
- Common Data Service - これは、Dynamics の共通データサービスです。管理者は、サービス名の横にある + アイコンを選択して認証できます。
自動的に認証されない場合は、Dynamics 管理者ユーザー ID で認証する必要があります。 - Adobe Acrobat Sign - Acrobat Sign サービスで OAuth 認証が開きます。統合キーの作成時に使用した同じアカウントレベルの管理者電子メールアドレスを使用して、必ず認証してください。
サービスの認証に成功すると、認証されたサービスの横に緑色のチェックマークが表示されます。完了したら、「続行」を選択します。
- Common Data Service - これは、Dynamics の共通データサービスです。管理者は、サービス名の横にある + アイコンを選択して認証できます。
-
開いたテンプレートの詳細ページで、次の手順を実行します。
- 「契約書のステータスが変更されたとき」セクションの「名前」フィールドに、トリガーの名前を入力します。
- 「レコードの更新」セクションで、Acrobat Sign がインストールされている正しい環境を選択します。
- 「保存」を選択します。
Acrobat Sign の管理者設定ページで使用できる管理ツールや設定を使用して、テンプレートの作成、データのマッピング、カスタムワークフローの作成を行うことができます。
設定にアクセスして変更するには:
-
Adobe Acrobat Sign/管理者設定に移動します。
-
管理者設定ページで、以下の手順で説明するように、各タブのツールにアクセスします。
-
「アカウントとセットアップ」では、次の操作を実行できます。
- 最初のアカウント設定用の統合キーにアクセスする。
- アカウントのセットアップステータスを確認する。
- 次のアカウント設定チェックリストを表示する。
- Adobe Sign を Dynamics 365 にリンク – 統合キーのインストールが完了すると、緑のチェックマークがつきます。
- Dynamics 365 で従来のフォームレンダリングを表示 – 従来のフォームレンダリングが無効になると、緑のチェックマークがつきます。
- Power Automate を使用したリアルタイムの自動ステータス更新 – リアルタイム更新を設定すると、緑色のチェックマークが表示されます。
-
「設定」では、管理者は次の設定を有効または無効にできます。
- ユーザーの自動プロビジョニングを有効にする – Adobe Acrobat Sign エンティティへのアクセス権を与えられたすべての新規ユーザーは、初めて使用するときに自動的にプロビジョニングされます。プロビジョニングは、ユーザー名ではなくユーザーの主な電子メールアドレスに基づいて行われます。この処理はバックグラウンドで実行されるので、ユーザーやアカウント管理者が行う作業はありません。
Acrobat Sign で自動的にプロビジョニングされる新規ユーザーには、ランダムなパスワードが設定されます。この統合は認証されたアプリケーションとして API を介して動作するので、Dynamics 環境内での機能的な問題は生じません。ただし、ユーザーが Acrobat Sign に直接ログインする場合は、Acrobat Sign ホームページの「パスワードを忘れた場合」リンクからパスワードをリセットする必要があります。 - 署名済み文書を契約書に添付エンティティ – 完成した文書の PDF コピーが Dynamics に返送され、契約書レコード(「メモ」セクション)に添付されます。信頼できる元の文書は、Acrobat Sign サーバー上で維持されます。
- 署名済み契約書への監査追跡の添付 – 契約書が署名されて完成したときに、Acrobat Sign の監査追跡 PDF が契約書レコード(「メモ」セクション)に添付されます。監査証跡には、契約書のイベント(表示、署名、委任)、それらのイベントのタイムライン、イベントが実行された IP アドレスが明示的に列挙されます。
- 監査追跡を添付 - 監査レポートが個別のファイルとして契約書レコード(「メモ」セクション)に添付されます。
- 文書のプレビュー画像を表示 – レコードに署名済みの完成した文書の画像が添付されるので、PDF ファイルをダウンロードして開かなくても文書を簡単に閲覧できます。添付された画像は、契約書レコードの一番下に表示されます。
- adobe_agreement エンティティに対するアクティビティフィードを有効にする - 契約エンティティのアクティビティフィードが有効になります。
- 契約書へのアクセスをブロック - 有効にすると、署名済み文書のコピーの Microsoft Dynamics への保存が禁止され、ユーザーは Dynamics 環境でコピーをプレビューまたはダウンロードできなくなります。
注意:「契約書へのアクセスをブロック」設定を有効にすると、次のようになります。
- 次の設定が自動的に無効になります。
- 契約書エンティティに署名済み文書を添付
- 署名済み契約書に監査証跡を添付
- 文書のプレビュー画像を表示
- 既存の契約書のステータスは変更されません。この設定は、設定を有効にした後に署名された契約書にのみ適用されます。
- Microsoft Dynamics 環境から既存の契約書が削除されることはありません。
- ユーザーの自動プロビジョニングを有効にする – Adobe Acrobat Sign エンティティへのアクセス権を与えられたすべての新規ユーザーは、初めて使用するときに自動的にプロビジョニングされます。プロビジョニングは、ユーザー名ではなくユーザーの主な電子メールアドレスに基づいて行われます。この処理はバックグラウンドで実行されるので、ユーザーやアカウント管理者が行う作業はありません。
Acrobat Sign アカウントで必要なユーザー ID 認証方法を有効にするには:
- 管理者資格情報を使用して Acrobat Sign アカウントにログインします。
- アカウント/アカウント設定/送信設定に移動します。
- 表示される送信設定ページで、「署名者 ID オプション」セクションまで下にスクロールし、有効にする ID 認証方式のチェックボックスをオンにします。
- 「保存」を選択します。
Acrobat Sign 認証方法についての詳細情報。
作業プロセスで CFR 21 パート 11 に準拠した署名が必要な場合は、Adobe Acrobat Sign アカウントで医薬業界標準対応の設定を行う必要があります。次の手順を実行します。
- 管理者資格情報を使用して Acrobat Sign アカウントにログインします。
- アカウント/アカウント設定/バイオ医薬業界標準対応に移動します。
- バイオ医薬業界標準対応ページで、有効にする設定のチェックボックスをオンにします。
- 「保存」を選択します。
バイオ医薬業界標準対応について詳しくは、「バイオ医薬業界標準対応の設定」を参照してください。
Dynamics 環境から現在の統合キーを削除して、Dynamics CRM と Adobe Acrobat Sign の間の信頼関係を解除することができます。これにより、すべての新しいトランザクションおよび既存のトランザクションの更新が停止されます。キーが削除された後、いつでもキーを再適用して、2 つのシステム間のやり取りを再開できます。
キーを削除するには、次の手順に従います。
- Adobe Acrobat Sign/管理者設定に移動します。
- トップバーから、「キーを削除」を選択します。
Acrobat Sign アカウントから統合キーを取り消すこともできます。キーを取り消すと、Acrobat Sign でのキーの使用が永久に無効になります。
キーを取り消すには、次の手順に従います。
- Adobe Acrobat Sign アカウントの管理ユーザーにログインします。
- アカウント/個人環境設定/アクセストークンに移動します。
- 取り消す統合キーのキー定義を選択します。「失効」リンクが表示されます。
- 「失効」を選択します。
- プロンプトが表示されたら、「はい」を選択します。
データマッピングを使用すると、次のことができます。
- Dynamics CRM からフィールド値を直接取得することで、契約書生成プロセスを改善し、文書のフィールドに正しいコンテンツが含まれるようにします。
- 完成した契約書から新しいコンテンツを Dynamics に書き戻します。これにより、手作業でデータを操作しなくても、CRM に有用な情報を入力できます。
データマッピングを適切に行うには、CRM フィールドと Adobe Acrobat Sign フォームフィールドを論理的に関連付けられるように、フィールド名が定義されたフォームをあらかじめ作成しておく必要があります。
シンプルなフォームを以下に示します。 フィールドは、ある程度の空間をあけて配置された中括弧のペア(フィールド幅を定義)と、フィールド名(中括弧の間の文字列)によって定義されます。
テキストタグには、名前の値のほかに、検証、計算、正規表現などの追加の引数を含めることができます。
署名プロセス中にフォームを作成し、取得したデータの品質を向上させる方法を確認してください。
フォームを PDF 形式で作成する方法を確認してください。
テキストタグの短縮機能は、フォームのデザインやフィールドマッピングに役立つ便利な機能で、各文書で繰り返し使用されるフィールド名の短縮表記を可能にします(正式なタグを繰り返し作成する必要がなくなるので、時間の節約につながります)。これは複数のフォーム間でのデータマッピングを効率化し、今後作成するフォームのアンカーとなります。
データマッピングテンプレートを定義するには、次の 2 つの方法のいずれかを使用できます。
- データマッピングページから
- Adobe Acrobat Sign/データマッピングに移動します。
- データマッピングページでは、既存のデータマップを確認、編集、削除できます。
- 右上隅の「+ 新規」を選択し、新しいデータマッピングページにアクセスします。
- 管理者設定ページから
- 管理者設定ページで、「新規データマッピングの作成」を選択します。
- データマップにわかりやすい名前を入力します。
- このデータマッピングをデフォルトとして設定できます。
- 「エンティティ」ドロップダウンメニューから、CRMエンティティを選択します。
これにより、マッピングに使用できるフィールドは定義済みエンティティのみとなります。1 つのエンティティに複数のデータマップを設定できます。エンティティの値を設定すると、その後変更することはできません。エンティティの値を設定すると、「データマッピング」タブが表示されます。 - フィールドマッピングツールにアクセスするには、データマッピングを選択します。
Acrobat Sign フィールド名への Dynamics CRM データフィールドの関連付け
Dynamics CRM フィールド名と、先ほど定義した Acrobat Sign フォームフィールド名との間の関連付けを作成できます。データマッピングは、データの流れに基づいて設定します。
- CRM データの Adobe Acrobat Sign 契約書へのマッピング - 定義されている Dynamics エンティティに関連付けられているフィールド値を使用して、フォームのフィールドにあらかじめ値が入力されます。
Acrobat Sign フォームフィールドに入力する代替 CRM フィールド値の「ハントグループ」を作成することができます。非 Null 値が見つかって挿入されるまで、各グループメンバーが順番に試されます。(以下を参照)。 - Adobe Acrobat Sign 契約書データの CRM データへのマッピング -(契約書が完成した後)署名プロセスを通して取得したフォームフィールド値を使用して、Dynamics エンティティの空のフィールドに値を入力します。
デフォルトでは、値が設定されている CRM フィールドには新しい値がプッシュされません。
この内容保護機能を上書きし、既存のフィールド値を署名済みフォームの新しい内容で置き換えるような関連付けをデータマップに定義することも可能です。
サポート対象データタイプ
- Adobe Acrobat Sign データマッピングでは、以下のデータタイプがサポートされています。
- テキスト – テキストのフォームフィールドは、CRM の 1 行テキストとしてサポートされます。
- ブール値(2 オプション) - CRM のブール値フィールドでは、チェックボックスがサポートされています。
ブール値の CRM フィールドでドロップダウンまたはラジオボタンフォームフィールドが使用されている場合、CRM から Acrobat Sign へのマッピングに失敗することがあります。ただし、Acrobat Sign から CRM へのマッピングは動作します。 - オプションセット - CRM のオプションセットフィールドでは、ドロップダウンリストおよびラジオボタンフォームフィールドがサポートされています。
CRM データフィールドを Acrobat Sign の契約書フィールドに関連付けるには:
- 「属性」ドロップダウンメニューから、CRM フィールドを選択します。
- 「契約書フィールド」ボックスに、Adobe Acrobat Sign のフォームフィールド名を入力します。
- (オプション)これらのフィールドマッピングを Acrobat Sign から CRM の方向にも関連付ける場合は、「逆方向のマッピングを追加」チェックボックスをオンにします。
- (オプション)CRM フィールドの既存の内容を無視して、Acrobat Sign フィールドの新しい内容をフィールドに強制的に入力する場合は、「上書き」チェックボックスをオンにします。
- 「追加」を選択します。
新しいフィールド関係が処理されると、設定の下に表示されます。
逆方向のマッピングを追加した場合は、Acrobat Sign から CRM 設定フィールドの下に、新しい関連付けが表示されます。
内容保護の「上書き」を選択した場合は、関連付けレコードに上書きすることが示されます。
Acrobat Sign の契約書フィールドを CRM データフィールドに関連付けるには:
Adobe から CRM に個別にマッピングを作成する方法は上記と同じですが、逆方向のマッピングを追加するオプションはありません。
マッピングされた関連付けの削除
次の方法に従って、1 つ以上のマッピングされた関連付けを削除できます。
- レコードの近くにあるチェックマークを選択して、削除するレコードを選択します。
- トップバーから「詳細コマンド」アイコンを選択し、「削除」を選択します。
代替フィールドマッピング関係(ハントグループ)の作成
複数の CRM フィールドのいずれかから値を入力するフィールドを Adobe Acrobat Sign フォームに定義する場合は、CRM 属性の順序付きリスト(ハントグループ)を作成して、Adobe Acrobat Sign フィールドに入力する値を順番に探すことができます。
例えば、CRM フィールド「名」と CRM フィールド「フリガナ(名)」を FName というフォームフィールドにマッピングすることができます。アプリケーションは、最初に「名」フィールドの内容をフィールドに入力しようと試みます。内容が見つからない場合、Adobe Acrobat Sign は「フリガナ(名)」フィールドの内容を使用します。 ハントグループ内のどの要素にも内容が見つからない場合、フィールドは空のままになります。
ハントグループを定義するには、次の手順に従います。
- 優先順位が最も高い CRM 属性と Acrobat Sign フォームフィールド名との間に CRM から Adobe Acrobat Sign への関連付けを作成します。
- 最初のレコードを作成したら、CRM 属性を 2 番目の CRM 属性に変えてその関連付けを追加します。
- プロンプトが表示されたら、「OK」を選択します。
システムでレコードが更新されたら、レコードのエンティティ属性の前に接頭辞が追加されます。
主な属性/デフォルト属性の前には、# が追加されます。このフィールドは、内容が最初に確認されるフィールドです。その後の関連付けには、1 ~ N の番号が振られます。最初の代替フィールド関連付けは「(1)」と表示され、常に最初に確認される代替フィールドとなります。 「(2)」は 2 番目の代替フィールドとなります。3 番目以降も同様です。
関係するエンティティへの添付ファイルの追加
契約書への署名が終わり、契約書が完成したら、Adobe Acrobat Sign は文書および署名プロセスの監査追跡の PDF コピーを生成します。 これらの文書を、テンプレートの親エンティティに関連する他の任意の CRM エンティティに PDF で添付することができます。
テンプレートページの「署名済みの契約書と監査追跡を CRM エンティティにマッピング」セクションでは、ドロップダウンから 3 つの文書タイプを使用できます。
- 「署名済み PDF」 - 署名済み文書のテキスト全体です。これは、Acrobat Sign サーバーに保持される正本のコピーです。
- 「監査追跡」 - すべての主なイベント(署名や委任など)と関連するメタデータ(日時や IP アドレスなど)をすべて列挙したものです。
- 結合 PDF - 両方の文書が 1 つの PDF に結合されて添付されます。
1 つ以上のファイルを任意の関連エンティティに添付できますが、これらは個別に明示的にマッピングする必要があります。
添付ファイルをマッピングするには、次の手順に従います。
- ドキュメントの種類ドロップダウンから必要な種類を選択します。
- 「CRM レコードに添付」ドロップダウンリストを使用して、文書をプッシュするエンティティを選択します。親エンティティに対して関連付けが定義されているエンティティのみが一覧表示されます。
- 「追加」を選択します。
添付関係が設定の下に一覧表示されます。
添付ファイルの削除
- 削除するレコードのチェックマークを選択します。
- 詳細コマンドアイコンを選択し、「削除」を選択します。
Dynamics 環境内の Acrobat Sign 管理者は、契約テンプレートを作成し、そのテンプレートの中で大部分の契約書フィールドを事前設定したり、ファイルを添付したり、その契約書を関連するデータマッピングに結び付けたりできます。
契約テンプレートは Dynamics のエンティティに結び付けられ、「アクティブ」というフラグが付けられると、そのエンティティから送信される契約書で利用できるようになります。
データマップは契約書テンプレートの中核をなすものなので、契約書テンプレートを設定する前に定義しておく必要があります。
新しい契約書テンプレートを設定するには、次のいずれかの方法を使用します。
契約書テンプレートから
- Adobe Acrobat Sign/契約書テンプレートに移動します。
- 契約書テンプレートページが読み込まれます。このページには、既存のすべてのテンプレートのリストが表示され、レビュー、編集または削除ができます。
- 右上隅から、+ 新規を選択して新しいテンプレートを開始します。
管理者設定から
- 左パネルから、「管理者設定」を選択します。
- 「構成」タブを選択し、「新規契約書テンプレートを作成」を選択します。
- 新規契約書テンプレートページで、テンプレートに対してわかりやすい名前を入力し、テンプレートを関連付けるエンティティを選択します。
メモ:エンティティは後から変更できません。エンティティを選択すると、テンプレートが保存され、完全な契約書テンプレートが読み込まれます。
契約書テンプレートを設定するには、次の 4 つのタブに必要な情報を入力します。
- テンプレートの詳細 – 主要なオブジェクト間の関係と、テンプレートがアクティブかどうかを定義します。
- 受信者 – テンプレートに対して事前設定された署名パスを許可します。
- 契約書の詳細 - 個々の契約書の要素が含まれます。
- 関連 – 関連するオブジェクトのリスト.
テンプレートの詳細
テンプレートの詳細には、このテンプレートのテンプレート、エンティティ、データマップの関係が表示されます。次のフィールドがあります。
- テンプレート名:テンプレートの名前です。これは、ページ上部に表示される名前と同じです。
- 主エンティティ:テンプレートは、Dynamics 内の単一のエンティティに結び付けられます。宣言されたエンティティのみが、このテンプレートを表示します。契約書を作成すると、この値はロックされます。
- データマッピング:このフィールドは、テンプレートにバインドされているデータマップの名前を示します。
- アクティブ:ユーザーが主エンティティから送信する場合にテンプレートを選択できるかどうかを指定します。
- ワンクリック送信:この設定を有効にした場合、テンプレートを選択すると、自動的に契約書が送信されます。
連絡先が主エンティティとして指定された NDA テンプレートがあり、「受信者」セクションが連絡先の電子メールを読み込むように設定されているとします。この場合必要なのは、送信先の取引先担当者から NDA テンプレートを選択することだけです。設定フェーズはスキップされ、テンプレートの選択以外の操作をおこなうことなく契約書が送信されます。
ただし、受信者が設定されていない場合ワンクリックは無視され、契約書を手動で設定する必要があります。
受信者
「受信者」セクションには、テンプレートに対して事前設定する受信者のリストと署名の順序が表示されます。
テンプレート内の受信者リストを修正するには、「+ 新しい受信者」オプションを使用します。デフォルトでは受信者リストは空になっており、送信者が契約書を設定する際に手動で入力します。
デフォルトの受信者は「+ 新しい受信者」オプションを使用して明示的に追加し、「主エンティティから作成」が有効になっている状態で表示されたデフォルト値を保存する必要があります。
「デフォルトの確認を上書き」オプションを選択すると、(「セキュリティ」セクションで設定される)デフォルトの確認方法を回避して、この受信者に対してのみ別の確認方法を適用できます。
追加の受信者(内部の副署プロセスなど)や、署名プロセスに関与しない受信者を追加する場合は、「主エンティティから作成」チェックボックスをオフにして受信者を定義します。最終版の文書の管理のみを行う CC 送信先のチームに適したオプションです。
契約書の詳細
「契約書の詳細」セクションには、次の 4 つのセクションが含まれています。
- メッセージの詳細:各受信者に対して「署名してください」電子メールに表示される契約書名とグローバルメッセージ。
- 添付ファイル:署名用に送信されるファイル。
- 契約オプション:契約書を設定するためのオプション。
- セキュリティ:パスワードで PDF をセキュリティ保護するオプション。
契約書は、Adobe Acrobat Sign パッケージに含まれている次の組み込みの CRM エンティティに関連付けることができます。
- 取引先担当者
- 取引先企業
- 潜在顧客
- 営業案件
- 見積もり
- 請求書
- 受注
- 契約
カスタムエンティティは、「署名を依頼」メニュー項目からのみ契約書を開始できます。クイック作成システムを使用して、カスタムエンティティから契約書を開始することはできません。
以下に説明する簡単な手順に従って、これらにカスタムの CRM エンティティ(またはその他の組み込みの CRM エンティティ)を追加できます。
この設定例では、「Customer」というカスタム CRM エンティティを追加する方法について説明します。
-
設定/カスタマイズに移動します。
-
カスタマイズページで、「システムをカスタマイズ」を選択します。
-
表示されるデフォルトのソリューションページで、次の操作を行います。
- 左パネルの「コンポーネント」で、「エンティティ」リストを展開します。
- カスタムエンティティ(この場合は「Customer)」を見つけて展開します。
- エンティティの名前を選択すると、フィールドおよびコントロールが表示されます。
- 「名前」フィールドの値をコピーします。これは、カスタムエンティティの内部システム名です。
-
左パネルの「カスタムエンティティ」で、「1:N の関連付け」を選択し、「新しい一対多関連付け」を選択します。
-
表示される新しい関連付けウィンドウで、次の操作を行います。
- 「関連エンティティ」フィールドで、「契約」を選択します。
「名前」フィールドの表示が、{entityName}_adobe_agreement に変わります。 - 「表示名」フィールドに、カスタムエンティティの名前(この例では「new_customer」)を貼り付けます。
「名前」フィールドの値が、「new_」 + {entityName} + 「Id」に変わります。(new_new_customerID)。 - 「保存して閉じる」をクリックします。
- 「関連エンティティ」フィールドで、「契約」を選択します。
-
表示される 1:N の関連付けページで、「すべてのカスタマイズを公開」を選択します。