編集パネルで写真を読み込むか、開きます。
Lightroom モバイル版(バージョン 7.0)の 2021年10月リリースでは、整理されたマスクパネルが導入され、写真の特定の部分をより正確に編集し、さらにクリエイティブにコントロールできるようになりました。
「被写体を選択」や「空を選択」などの AI 技術を活用した機能により、写真の被写体や空を自動的に選択し、その選択範囲を素早く補正することができます。「ブラシ」、「線形グラデーション」、「円形グラデーション」、「色域指定」、「輝度範囲」、「奥行き範囲」などのマスクツールを使用して、想像力を発揮しましょう。
Lightroom モバイル版(iOS)バージョン 7.4 以降では、1 回のタップでマスクを反転できます。詳細については、「マスクの反転」を参照してください。
マスクの「被写体を選択」や「空を選択」などの機能は、一部のデバイスでは使用できません。完全なリストについては、「被写体を選択」や「空を選択」などの機能と互換性がないデバイスを参照してください。
新しいマスクを作成
-
「+」アイコンをタップし、目的のマスクツールを使用して「新規マスクを作成」します(詳細については、最初のセクションを参照してください)。初期設定の「マスク 1」が、マスクパネルに作成されます。このマスクの名前を変更するには 3 点メニューをクリックして、「名前変更」を選択します。
次のマスクツールを使用して選択します。
ブラシ
編集する領域上でブラシツールをタップしてドラッグします。
- サイズ - ブラシの先の径をピクセル単位で指定します。
- ぼかし - ブラシがあたった範囲とその周りのピクセルとの間に、エッジをぼかした移行部分を作成します。
- 流量 - 補正の適用率をコントロールします。
より正確な選択範囲を作成するには、画面の左側にある消しゴムツールを使用して、選択範囲から不要な領域を削除します。
線形グラデーション
編集する領域で青いピンをドラッグします。これは、徐々にフェードするパターンを使用してソフトな移行部分を作成し、写真の大部分を補正する場合に便利です。
- オーバーレイの中央にある青いピンをドラッグして選択します。
- 外側のグラデーションの中央の白い線にタップして回転させ、オーバーレイの傾き(角度)を調整します。
- 効果を対象範囲の端で最も強くするには、外側のグラデーションの白い線のいずれかを写真の縁の方へタップしてドラッグします。写真の中央に向けてドラッグすると、対象範囲の端で効果が弱くなります。
- 消しゴムツールを使用して、マスク領域の一部を消去します。
円形グラデーション
青いピンをドラッグして、編集する写真の領域を選択します。このツールは、楕円形の内側または外側で部分補正を行うのに便利です。ぼかしスライダーを使用して、補正の緩やかさを指定します。
- 写真のオーバーレイを移動して位置を決定するには、選択オーバーレイの中央にある青いピンをドラッグします。
- サイズとシェイプを調整するには、白いピンをドラッグします。
- 円形選択オーバーレイのぼかしを調整するには、画面の左側にあるぼかしコントロールをドラッグします。
- 円形選択オーバーレイの編集を適用するか、円形選択マスクを反転させるには、左側の反転アイコンをタップします。
色域指定
このツールを使用して、マスク領域内のカラーをサンプリングします。次のいずれかの操作を行います。
- 補正する写真のカラーの周りの領域を、タップしながらドラッグします。2 つのモードを使用して、この選択ができます。
- 「カラーを変更」オプションを使用すると、複数のカラーサンプルを追加できます。
- 調整スライダーを調整して、選択したカラーの範囲を狭くしたり広くしたりします。
- 選択した領域を反転するには、「反転」をタップします。
- 「削除」をタップして、色域指定マスクを削除します。
輝度範囲
このツールを使用して、写真内のポイントまたは領域を選択します。選択した明るさの範囲にあるすべての領域が選択範囲になります。この方法で、写真の明るさのレベルのみを正確に調整できます。マスク領域の輝度範囲を選択するには、次のいずれかの操作を行います。
- 輝度を選択スライダーを使用して、輝度範囲を定義します。2 つのモードを使用して、選択ができます。
- 輝度範囲を変更するには、左側の対応するコントロールで「輝度を変更」をタップします。
- 選択した領域を反転するには、「反転」をタップします。
- 輝度範囲マスクを削除するには、「削除」をタップします。
奥行き範囲
このツールは、深度情報を含む写真に対してのみ有効になります。
このツールを使用して、カメラからの距離に基づいて領域を選択します。奥行き範囲を選択して調整するには、次のいずれかの操作を行います。
- 写真をドラッグして領域ごとに深度を定義するか、深度を選択スライダーを使用して、深度を手動で調整します。
- 選択を調整するには、「深度を変更」をタップします。
- ツールを反転するには、「反転」をタップします。
- マスクを削除するには、「削除」をタップします。
「被写体を選択」では、写真の最も目立つ被写体(人物、動物、前景のオブジェクト)が自動的に検出され、これまで以上に正確に調整できます。写真の被写体を選択するには、次の手順に従います。
-
マスクを調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。 画面下部の編集スライダーを使用して、部分補正を行います。詳細については、部分補正を参照してください。
写真の空を自動的に選択して、特定の調整を行うには、「空を選択」をタップします。ここでは、「空を選択」を使用して、マスクを作成する方法を説明します。
-
マスクを微調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。 画面下部の編集スライダーを使用して、部分補正を行います。詳細については、部分補正を参照してください。
「背景を選択」により、写真の背景にある空、山、および他のオブジェクトなど、背景が自動的に検出されるので、被写体または前景を輝かせる調整を加えることができます。写真の背景を選択するには、次の手順に従います。
-
マスクを調整するには、「追加」または「削除」をクリックします。 画面下部の編集スライダーを使用して、部分補正を行います。詳細については、部分補正を参照してください。
マスクに追加
マスクを作成したら、マスクツールを使用してマスクに追加できます。既存のマスクを追加するには、次の手順を実行します。
マスクから削除
マスクを作成したら、マスクツールを使用してマスクから削除できます。既存のマスクから削除するには、次の手順を実行します。
マスクの名前を変更
マスクパネルでマスクの名前を変更するには、以下の手順に従います。
Lightroom モバイル版(iOS)でマスクを反転するには、次の手順に従います。
選択した領域を反転する
最初の選択範囲を除く、写真内のすべてを選択するには、その選択範囲をタップして、左側のパネルで反転アイコンをタップします。
マスクオーバーレイのカラーは、次の手順で簡単に編集できます。
写真に部分補正を行うには、画面下部の編集パネルから補正の種類を選択します。
ライト
- 露光量 - 全体的な画像の明るさを設定します。露光量を部分的に補正することで、従来の覆い焼きと焼き込みに似た効果が得られます。
- コントラスト - 画像のコントラストを調整します。主に中間調で効果が現れます。
- ハイライト - 画像内の露出過多のハイライト領域のディテールを再現します。
- シャドウ - 画像内の露出不足のシャドウ領域のディテールを再現します。
- 白レベル - 写真内の白い点を補正します。
- 黒レベル - 写真内の黒い点を補正します。
カラー
- 色温度 - 画像の一部の領域の色温度を上下させて調整します。段階フィルターの色温度効果を使用すると、混光照明の下で撮影した画像を改善することができます。
- 色かぶり補正 - グリーンまたはマゼンタの色合いを補正します。
- 彩度 - カラーの鮮やかさを調整します。
- 色相 - 写真の色相を調整します。「微調整を使用」をタップすると、正確な調整ができます。
- カラー - 部分的な補正の影響を受ける領域に濃淡を適用します。カラースウォッチをドラッグして色相を選択します。写真を白黒に変換した場合も、カラー効果は維持されます。
効果
- テクスチャ - 写真のテクスチャ加工されたディテールをスムーズにしたり、強調したりします。ディテールをスムージングするにはスライダーを左に動かし、強調するにはスライダーを右に動かします。テクスチャスライダーを調整しても、色や諧調は変更されません。
- 明瞭度 - 部分的なコントラストを増やして画像の奥行きを強調します。
- かすみの除去 - 写真の既存のかすみを増減します。
ディテール
- ノイズ - シャドウ領域に発生しやすい輝度ノイズを軽減します。
- シャープ - 写真のエッジの鮮明度を強調して細部を際立たせます。負の値を指定すると細部がぼやけます。
レンズ
- モアレ - モアレアーチファクト、つまりカラーエイリアシングを除去します。
- フリンジ軽減 - エッジのカラーフリンジが除去されます。
4 GB 以上の RAM 容量がある次の iOS デバイスで使用できます。
- iPhone XS/XS MAX 以降(iPhone XR および SE2 を除く)
- iPad 第 10 世代以降
- iPad Air 第 4 世代以降
- iPad Mini 第 6 世代以降
- iPad Pro 第 2 世代以降