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Photomerge Panorama の作成
「Photomerge パノラマ」コマンドは、複数の写真を 1 枚の画像に結合します。例えば、一部を重ね合わせながら 5 枚に分けて撮影した高層建築物の写真を 1 枚のパノラマ写真に結合することができます。「Photomerge Panorama」コマンドを使用して、写真を水平方向にも垂直方向にも並べることができます。
Photomerge Panorama コンポジションを設定する際に、結合したい写真(ソースファイル)を指定すると、それらのファイルが自動的に 1 枚のパノラマに結合されます。結合が完了した後も、必要に応じて、個々の写真の配置を変更できます。
パノラマ写真の構成では、ソース写真が重要な役割を果たします。問題を避けるため、Photomerge パノラマに使用する写真を撮影する際は、次の指針に従ってください。
十分に画像を重ね合わせる
画像には、およそ 15 % ~ 40 % の重複部分が必要です。重複部分が十分でない場合、Photomerge パノラマで自動的にパノラマを合成できない場合があります。重複部分が 50 % 以上ある場合、写真の処理が困難になり、効果的な合成が実行できない場合があります。
同じレンズ焦点距離を使用する
写真を撮影している間に、カメラのズーム機能を使用しないでください。
カメラの高さを固定する
Photomerge パノラマでは、わずかな角度のズレは回転させて修正できますが、一定の角度を超えて写真が傾いていると、パノラマ写真の自動合成中にエラーが発生する場合があります。回転ヘッド付きの三脚を使用すると、カメラの位置決めと視点の固定に便利です。
ヒント:高所からパノラマ風景の写真を撮影する場合、たいていの人は、ファインダーを覗いて水平レベルを合わせる傾向があります。しかし、この方法を使用すると、画像間での角度のズレが顕著に現れます。このような状況で写真を撮影する場合は、三脚を使用してカメラの高さを固定するようにしてください。
同じ位置から撮影する
一連の写真を撮影する際、写真の視点を同じにするため、撮影する場所を変更しないようにしてください。光学ファインダーを使用してカメラに目を近づけると、視点が固定されます。または、三脚を使用してカメラを同じ位置に固定するようにしてください。
歪曲効果を持つレンズは使用しない
魚眼レンズなど、画像を著しくゆがめるレンズを使用すると、Photomerge パノラマが正常に機能しない場合があります。
露光量を一定にする
一部の写真だけにフラッシュを使用することは避けてください。Photomerge パノラマの高度な合成機能によって、露光量が異なる場合でも均一化することができますが、露光量が大きく異なる場合は調整が困難になります。一部のデジタルカメラでは、写真を撮影するときに露光量の設定が自動的に変化する場合があります。すべての写真を同じ露光量で撮影できるように、カメラの設定を確認してください。
Photomerge パノラマ
「Photomerge パノラマ」ガイド付き編集により、複数の写真を簡単につなぎ合わせてパノラマ写真を作成できるようになりました。順を追ったワークフローに従って一連の操作をするだけで、パノラマの作成に必要な作業が済むようになっています。作業が終われば、共有またはプリントできるパノラマ写真ができあがっています。
「Photomerge パノラマ」について詳しくは、Photomerge パノラマを参照してください。
Photomerge パノラマコンポジションの作成
この機能の動作やインターフェイスは、Photoshop Elements 14 で強化されています。Photoshop Elements 14 以降の対応する記事については、こちらのリンクを参照してください。
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次のいずれかの操作を行います。
- 編集ワークスペースの標準編集モードで、ファイル/新規/Photomerge Panorama を選択します。
- Elements Organizer で、ファイル/新規/Photomerge Panorama を選択します。
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Photomerge ダイアログボックスで、使用ポップアップメニューから、次のいずれかのオプションを選択します。
ファイル
個々の画像ファイルを使用して Photomerge コンポジションを生成します。
フォルダー
フォルダーに保存されているすべての画像を使用して Photomerge コンポジションを作成します。フォルダー内のファイルがダイアログボックスに表示されます。
または、「開いているファイルを追加」をクリックして、編集ワークスペースで開いている画像を使用します。
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次のいずれかの操作を行って、使用する写真を選択します。
- 「開いているファイルを追加」をクリックして、編集ワークスペースで開いている画像を使用します。
- 「参照」ボタンをクリックして、ソースファイルまたはフォルダーに移動します。
注意:ファイルを追加したい場合は、「参照」ボタンをもう一度クリックし、ソースファイルの場所に移動します。ファイルを削除したい場合は、ファイルを選択して「削除」ボタンをクリックすることで、「ソースファイル」リストからいつでもファイルを削除できます。
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レイアウトオプションを選択します。
自動設定
ソース画像が分析され、遠近法または円筒法のうち、パノラマの生成に適した方のレイアウトが適用されます。
遠近法
複数の元画像から 1 つを参照画像として指定し(デフォルトでは中央の画像)、一貫したコンポジションを作成します。次に、複数のレイヤーで重なり合うコンテンツが符合するように、その他の画像が変形されます(必要に応じて、再配置、拡張またはゆがみが行われます)。
円筒法
折り畳まれた円柱上に個別の画像を表示することで、遠近法レイアウトで発生する可能性がある蝶ネクタイ状のゆがみを軽減できます。このオプションを使用しても、重なり合うコンテンツは符合します。参照画像は、中心に配置されます。このオプションは広域パノラマの作成に最適です。
球面法
球面内部にマッピングするように画像を整列および変換します。360 度をカバーする画像セットがある場合は、それを使用して 360 度パノラマを作成できます。「球面法」を使用すると、他のファイルセットでもパノラマのような結果が得られます。
コラージュ
複数のレイヤーを整列させ、重なり合うコンテンツを一致させ、元のレイヤーを一致(回転または拡大・縮小)させます。
位置の変更
複数のレイヤーを整列させ、重なり合うコンテンツを符合させます。ただし、元の画像の変形(拡張やゆがみ)は実行されません。
(Photoshop Elements 10 および 11 のみ)手動設定
このオプションを選択すると、元の画像がダイアログボックスで開き、手動で画像を配置できます。
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(オプション)次のオプションを選択します。
画像を合成
画像間の最適な境界線を探し、その境界線に基づいて継ぎ目を作成して、画像のカラーを一致させます。「画像を合成」をオフにすると、単純な長方形の合成が行われます。この設定は、合成マスクを手動でレタッチする場合に適しています。
周辺光量補正
レンズの特性や不適切な陰影でエッジが暗くなった画像の露光量を補正します。
幾何学ゆがみの補正
樽型収差、糸巻き型収差、または魚眼型収差を補正します。
コンテンツに応じた透明な部分の塗りつぶし 透明な部分を近隣の類似画像コンテンツで滑らかに塗りつぶします。
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「OK」をクリックして、新しいファイルにパノラマを生成します。
透明のままになっているパノラマの縁を塗りつぶすかどうかを確認するメッセージが表示されます。「はい」をクリックすると、コンテンツに応じた修復機能でエッジが塗りつぶされます。
Photomerge パノラマの手動作成(Photoshop Elements 10 および 11 のみ)
通常、Photomerge ダイアログボックスの自動オプションを使用すると、十分に高い画質のパノラマが作成されます。このオプションで作成されたパノラマの画質が低い場合は、「手動設定」オプションを選択します。手動設定の Photomerge ダイアログボックスで、元の画像を手動で再配置できます。
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Photomerge のメインダイアログボックスで「手動設定」オプションを選択して、Photomerge 手動設定ダイアログボックスを開きます。
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次のいずれかの操作を行います。
- 「位置の変更のみ」と「画像にスナップ」を選択して、重なり合う画像領域の位置を保持します。Photoshop Elements は合成を適用して、元の画像間の露光量の差を平均します。
- 「遠近法」を選択すると、Photoshop Element は元の画像の 1 つを選択して視点位置とします。その他の画像を拡大またはゆがませて、ラップアラウンドエフェクトを作成します。視点を変更して、遠近法の向きを変えるには、視点変更ツールを使用します。
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画像を作業領域にドラッグして、手動で配置します。
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コンポジションを並べ替えたら、「OK」をクリックして、パノラマを新しいファイルとして生成します。これでコンポジションが Photoshop Elements で開きます。
手動設定の Photomerge ダイアログボックス
Photomerge ダイアログボックスには、コンポジションを編集するためのツール、使用されていないソース画像を保存するためのライトボックス、コンポジションを結合するためのワークエリア、およびコンポジションを表示および編集するためのオプションが含まれています。ファイルの配置を見やすくするため、ズームインおよびズームアウトすることもできます。
A. ライトボックス B. ツール C. ワークエリア D. 選択された画像 E. ステータスバー
- 移動するには、手のひらツール を選択し、ワークエリアにドラッグします。または、ビューボックス(赤で囲んだ部分)またはナビゲーター内のスクロールバーをドラッグします。
- ズームするには、ズームインアイコン とズームアウトアイコン をクリックするか、ズームツール を使用します。ズームツールでズームアウトするには、Alt キー(Mac OS の場合は Option キー)を押しながら操作します。
- 画像を回転するには、選択ツール を選択し、回転させる画像をクリックして、次に回転ツール を選択し、円を描くように画像をドラッグします。
- ライトボックスの画像を並べ替えるには、選択ツールを選択し、ライトボックス内で画像をドラッグします。
- コンポジションに画像を追加するには、選択ツールを選択し、ライトボックスからワークエリアに画像をドラッグします。
- コンポジションから画像を削除するには、選択ツールを選択し、ワークエリアからライトボックスに画像をドラッグします。
共通部分が検出されたときに、重複部分を持つ画像が自動的に配置されるようにするには、「画像にスナップ」を選択します。
視点の位置の変更(Photomerge パノラマ)
視点変更ツールは、視点を置く画像を選択することによって、Photomerge パノラマコンポジションの遠近感を変更します。
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Photomerge ダイアログボックスの「設定」領域で「遠近法」を選択します。初期設定では、中央の画像に視点が設定されます(選択されると青色の境界が表示されます)。
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視点変更ツール を選択し、ワークエリアで画像をクリックすると、その画像に視点が移動します。1 つのコンポジションに設定できる視点は 1 つだけです。注意:
Alt キー(Mac OS の場合は Option キー)を押しながら画像の上にポインターを移動させると、写真の選択範囲の境界線を表示することができます。
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必要に応じて、選択ツール を使用し、視点が設定されていない画像の位置を調整します。視点が設定されていない画像を選択すると、赤色の境界線が表示されます。
コンポジションに遠近法の補正を適用すると、視点が設定されていない画像は、視点が設定された画像にリンクされます。このリンクを解除するには、「位置の変更のみ」をクリックするか、ワークエリアで画像を分離するか、視点が設定された画像をライトボックスにドラッグします。リンクが解除されると、画像は元の形状に戻ります。
遠近法の補正は、視角の範囲がおよそ 120°以内の場合に適用できます。コンポジションの視角が 120° よりも大きい場合は、「遠近法」オプションの選択を解除してください。