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Adobe Captivate Classic でアクセシビリティプロジェクトを作成する

  1. Captivate Classic ユーザーガイド
  2. Captivate の紹介
    1. Adobe Captivate の新機能
    2. Adobe Captivate の必要システム構成
    3. Adobe Captivate でのレスポンシブプロジェクトのデザイン
  3. Captivate Classic リリースノート
    1. Adobe Captivate Classic 11.8.3 リリースノート
    2. Adobe Captivate Classic 11.8.2 リリースノート
    3. Adobe Captivate 11.8.1 リリースノート
    4. Adobe Captivate 11.8 リリースノート
    5. Adobe Captivate (2019 release) アップデート 5 の新機能
    6. Adobe Captivate (2019 release) アップデート 2 の新機能
    7. Adobe Captivate リリースノート
  4. プロジェクトの作成
    1. Adobe Captivate での各種プロジェクトの作成
    2. Adobe Captivate のプロジェクトのサイズをカスタマイズする方法
    3. Adobe Captivate でのレスポンシブプロジェクトのデザイン
    4. バーチャルリアリティ(VR)プロジェクトの作成
    5. Adobe Captivate のレスポンシブテキストを操作する
    6. Adobe Captivate におけるテーマの操作
    7. レスポンシブプロジェクトでビュー固有のプロパティを適用する方法
    8. Adobe Captivate プロジェクトのバックアップファイルを作成する方法
    9. アセットパネル
    10. Captivate での分岐および強制ナビゲーションの作成
    11. ステージ上の画像の置き換え
  5. オブジェクトの追加と管理
    1. Adobe Captivate におけるマルチステートのオブジェクトの使用
    2. オブジェクトエフェクト
    3. Adobe Captivate プロジェクトへの Web オブジェクトの挿入
    4. Adobe Captivate におけるオブジェクトスタイルを操作する
    5. Adobe Captivate でオブジェクトを回転させる方法
    6. メインオプションツールバーを使用してオブジェクトを管理する方法
    7. スライド内のオブジェクトをマージする方法
    8. ライブラリ内のオブジェクトを管理する方法
    9. Adobe Captivate でオブジェクトをグループ化する方法
    10. 詳細なインタラクションパネルを使用したオブジェクト情報の編集
    11. Adobe Captivate でオブジェクトをコピー、貼り付け、複製する方法
    12. オブジェクトの表示を制御する
    13. Adobe Captivate でオブジェクトの表示順序を変更する方法
    14. オブジェクトへのシャドウの適用
    15. Adobe Captivate でオブジェクトを整列させる方法
    16. Adobe Captivate のオブジェクトにリフレクションを追加する方法
    17. Captivate プロジェクトにアセットをインポートする
  6. スライド
    1. Adobe Captivate プロジェクトにスライドを追加する
    2. Adobe Captivate プロジェクトにおけるスライドの編集
    3. Adobe Captivate プロジェクトのスライドを削除する方法
    4. Adobe Captivate でスライドの順序を変更する方法
    5. Adobe Captivate でスライドプロパティを設定する
    6. Adobe Captivate でスライドメモを音声ファイルに追加および変換する
    7. Adobe Captivate でナレッジチェックスライドを設定する
    8. Adobe Captivate でスライドトランジションを追加する方法
    9. Adobe Captivate でマスタースライドを使用する方法
    10. Adobe Captivate のスライドをロックする方法
    11. Adobe Captivate のプロジェクトでスライドを非表示にする方法とスライドを除外する方法
    12. Adobe Captivate でスライドのグループ化とグループ化の解除を行う方法
  7. タイムラインとグリッド
    1. ルーラーとガイドを使用する
    2. Adobe Captivate でのグリッドを操作する
    3. タイムラインの操作
    4. Adobe Captivate におけるショートカットキー
    5. フィルムストリップの操作
    6. Adobe Captivate のワークスペースをカスタマイズする方法
    7. Adobe Captivate ライブラリの使用方法
    8. Adobe Captivate で「分岐」パネルを使用する方法
  8. クイズを作成
    1. Adobe Captivateプロジェクトに質問スライドを挿入する
    2. Adobe Captivate でのクイズ環境設定の設定
    3. 学習者がすべてのクイズ応答を同時に提出する方法
    4. Adobe Captivate を使った質問スライドの設定方法
    5. Adobe Captivate でランダム質問スライドを使用する
    6. ユーザーがクイズに戻ることができるようにする方法
    7. CSV 形式ファイルから質問を読み込む
    8. GIFT 形式ファイルから質問をインポート
    9. Adobe Captivate 内にプレテストを挿入する方法
  9. オーディオ
    1. Adobe Captivate プロジェクトへの音声の挿入方法
    2. Adobe Captivate で音声をプレビューする方法
    3. Adobe Captivate での音声ファイルの編集方法
    4. Adobe Captivate でオーディオの詳細を表示する
    5. オーディオ録音環境設定の設定とオーディオの録音
    6. Adobe Captivate から音声を書き出す方法
  10. ビデオ
    1. スライドビデオ
    2. Adobe Captivate でイベントビデオを操作する
    3. Adobe Captivate におけるイベントと同期ビデオの違い
  11. インタラクティブなオブジェクト
    1. Adobe Captivate プロジェクトへのインタラクティブボタンの追加
    2. Adobe Captivate でクリックボックスを作成する
    3. Adobe Captivate でテキスト入力ボックスを追加する
    4. ボックスとボタンに音声を追加する方法
    5. Adobe Captivate のボックスとボタンに JavaScript を追加する方法
  12. インタラクション
    1. Adobe Captivate でのドラッグ&ドロップインタラクションの作成
    2. ウィジェットで Adobe Captivate の変数を使用する
    3. Adobe Captivate でのウィジェットのプロパティの設定
    4. Adobe Captivate で静的ウィジェット、インタラクティブウィジェット、および質問ウィジェットを作成する方法
    5. Adobe Captivate プロジェクトにウィジェットを追加する方法
  13. 非インタラクティブなオブジェクト
    1. スマートシェイプの作成と編集
    2. Captivate でのテキストキャプションの編集と作成
    3. Captivate での画像およびロールオーバー画像の使用方法
    4. Adobe Captivate でスマートシェイプをカスタマイズする方法
    5. Adobe Captivate でズーム領域を作成する方法
    6. 非インタラクティブなオブジェクトに音声を設定する方法
    7. Adobe Captivate でロールオーバースライドレットを作成する方法
    8. Adobe Captivate でロールオーバーキャプションを作成する方法
    9. Adobe Captivate でマウスのプロパティを変更する
    10. Adobe Captivate でのハイライトボックスの使用
    11. Adobe Captivate でスウォッチを操作する
    12. 非インタラクティブオブジェクトのサイズと位置の変更
    13. Adobe Captivate プロジェクトにアニメーションを追加する
  14. 詳細な編集とプロジェクトのレビュー
    1. Adobe Captivate のプロジェクトをリンクする方法
    2. コンテンツの読み込み、書き出し、削除
    3. スキン
    4. Adobe Captivate でアクセシブルプロジェクトを作成する
    5. Adobe Captivate で目次を作成する
    6. Adobe Captivate プロジェクトのサイズを変更する
    7. プロジェクトとその環境設定
    8. Adobe Captivate でプロジェクトをプレビューする方法
  15. 変数および高度なアクション
    1. Adobe Captivate の変数
    2. Adobe Captivate でユーザー定義変数を作成する方法
    3. Adobe Captivate の高度なアクション
    4. Adobe Captivate プロジェクトの共有アクション
    5. ユーザー定義変数を Adobe Captivate で編集または削除する方法
    6. イベントに高度なアクションを割り当てるには
  16. プロジェクトの記録
    1. インタラクティブビデオの作成
    2. Captivate による自動記録と手動記録
    3. Adobe Captivate の録画設定を変更する
    4. Adobe Captivate でのビデオデモンストレーションの記録
    5. Adobe Captivate でソフトウェアシミュレーションを記録する方法
    6. 録音を一時停止する方法
  17. プロジェクトをパブリッシュ
    1. レスポンシブプロジェクトのプレビューとパブリッシュ
    2. Adobe Captivate Prime にプロジェクトを公開する
    3. Adobe Captivate で HTML5 ファイルとしてプロジェクトをパブリッシュする
    4. 実行ファイルとしてのプロジェクトのパブリッシュ
    5. Adobe Captivate で MP4 ファイルとしてプロジェクトをパブリッシュする
    6. Adobe Captivate で公開設定を設定する
    7. Adobe Captivate での Adobe Fonts の使用
    8. 内部サーバーへのクイズ結果の報告
  18. Adobe Captivate と他のアプリケーションとの連携
    1. Captivate での PowerPoint プレゼンテーションの読み込みと編集
    2. Adobe Captivate プロジェクトの学習管理システムへのアップロード
    3. Adobe Captivate の共通 JavaScript インターフェイスについて学習する
    4. Adobe Captivate プロジェクトを Microsoft Word 形式でパブリッシュする方法
    5. Captivate で Adobe Connect を使用する方法
    6. Captivate のプロジェクトを RoboHelp のオンラインヘルプシステムに追加する方法
    7. Adobe Multi-SCORM Packager を使用して複数の SCO をパッケージ化する方法
  19. Adobe Captivate でトラブルシューティングを行う
    1. Adobe Captivate、Adobe FrameMaker、Adobe RoboHelp の最新バージョンにおける既知の問題および制限事項を解決します。
    2. MacOS ビッグ Sur (macOS 11) の Captivate 用初期ビルド (2019 リリース)
    3. デバイスで VR コンテンツが再生されない問題の Hotfix
    4. デバイスでライブプレビュー向けの SSL 設定を行う
    5. macOS Catalina における Captivate (2019 release) のライセンス認証の問題
    6. Captivate のレスポンシブコースが、ブラウザーで自動的に再生されない
    7. Adobe Captivate (2019 release) でのアセットパネルの問題
    8. Adobe Captivate のインストール中にエラー 103 が発生する
    9. Captivate プロジェクトのプレビュー時の問題
注意:

Flash アドビでは 2020 年 12 月 31 日以降、Flash Player がサポート対象外となります。このためアドビは 2021 年 1 月 12 日以降、Flash Player から実行される Flash コンテンツをブロックします。システムを保護するために、アドビは Player をアンインストールすることをすべてのユーザーに強く勧めます。 

詳細については、Flash Player のサポート終了に関するアナウンスを参照してください。

アクセシビリティと Adobe Captivate Classic

視聴覚障害、可動性障害、またその他の障害を持つユーザー向けに、第 508 条規格準拠の出力を作成することができます。また、 障害のある人が Adobe Captivate Classic プロジェクトを見るために妨げになるものを、 設計段階で取り除くことも可能です。

これらのソリューションは、政府機関が第 508 条規格準拠によりユーザーのニーズを満たすことをサポートします。また、アクセシビリティの改善を公約する企業もサポートします。

世界のアクセシビリティ基準

米国、オーストラリア、カナダ、日本および EU の国々を含む多くの国では、World Wide Web Consortium(W3C)によるアクセシビリティ規格を採用しています。W3C の Web コンテンツアクセシビリティガイドラインは、Web コンテンツをアクセス可能にするために、設計者が実施するべきアクションの優先順位を示しています。Web アクセシビリティ構想について詳しくは、W3C の Web サイト(www.w3.org/WAI)を参照してください。

米国では、アクセシビリティを規制する法律として、米国リハビリテーション法第 508 条が一般に知られています。第 508 条は、障害のある人が利用できない電子情報技術の購入、開発、保守管理、または使用を連邦政府機関が行うことを禁じています。規格準拠の執行に加えて、第 508 条は公的機関や政府機関で働く障害者が、連邦裁判所に対して不服を申し立てる権利を認めています。

第 508 条について詳しくは、下記の Web サイトを参照してください。

第 508 条規格準拠とは?

1973 年に定められたリハビリテーション法の一部である第 508 条では、連邦政府機関が開発、保守管理、購入または使用する電子情報技術が障害のある人でも利用できるものであることを義務づけています。第 508 条の最新版(1998)では、この規格が政府機関全体に義務付けられました。

アクセシブルとは?

一般的に、単一の感覚や能力に依存せずに多様な方法で利用できるようにすれば、障害がある人も情報技術のシステムにアクセスできます。例えば、ユーザーはマウスだけでなくキーボードを使用しても移動できます。また、ユーザーインターフェイスの視聴覚面では、目や耳が不自由なユーザーに対応する必要があります。

このほかにエンドユーザーが必要な支援ソフトウェアは?

アクティブウィンドウのコンテンツ、メニューオプション、または入力したテキストを読み上げる、スクリーンリーダーまたはスピーチテキストユーティリティや、スクリーンレビューエイドでは、画面上のテキストを音声出力したり、リフレッシュ機能のある点字で表示します。この支援技術により、キーボード支援またはショートカット、音声のキャプション、およびフラッシングツールバーなどのビジュアルな忠告を提供できます。Window-Eyes および JAWS などのツールを利用できます。

第 508 条規格に準拠するために Adobe Captivate Classic で何ができますか?

「アクセシビリティを有効にする」オプションを選択すると、Adobe Captivate Classic プロジェクト内の特定の要素がアクセシブルになるか、またはアクセシビリティ技術に対応するようになります。例えば、「アクセシビリティを有効にする」を選択して、プロジェクトの環境設定にプロジェクト名とプロジェクト詳細情報を入力しておくと、Adobe Captivate Classic SWF ファイルが再生されるときにスクリーンリーダーが名前と詳細情報を読み上げます。

「アクセシビリティを有効にする」オプションを選択すると、次の Adobe Captivate Classic 要素がアクセシブルになります。

  • プロジェクト名(プロジェクトのプロパティから引き出されます)

  • プロジェクト詳細(プロジェクトのプロパティから引き出されます)

  • スライドアクセシビリティテキスト

  • スライドラベル(スライドプロパティから引き出されます)

  • ボタン

  • 再生コントロール(スクリーンリーダーが各ボタンの機能を読み上げます)

  • パスワード保護(Adobe Captivate Classic SWF ファイルがパスワード保護されている場合、 スクリーンリーダーがパスワードを促します)

  • 質問スライド(タイトル、問題、答え、ボタンのテキスト、スコアの報告をスクリーンリーダーが読み上げます)

次のインタラクションにもアクセスできます。

  • Accordion
  • プロセスタブ
  • Process Circle
  • Pyramid Stack
  • Pyramid Matrix
  • タイムライン
  • Circle Matrix
  • Glossary
  • 証明書
  • テキスト領域
  • ラジオボタン
  • チェックボックス
  • リストボックス
  • ドロップダウン

アクセシビリティを有効にする」オプションで生成される出力は、サポートされるすべてのブラウザーで表示可能です。しかし、Internet Explorer で表示しない限り、出力は第 508 条規格に準拠しない可能性があります。Internet Explorer は MSAA(Microsoft Active Accessibility)をサポートする唯一のブラウザーです。

スクリーンリーダーを使用して Flash ファイルにアクセスする場合、ユーザーのコンピューターに Flash Player 9 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。

連邦アクセス委員会(Access Board)は、障害を持つ人のアクセシビリティを遂行する独立した連邦機関です。 

アクセシブルコンテンツの作成

第 508 条規格準拠プロジェクトの作成

出力を視聴およびテストするには、 「第 508 条規格準拠」オプションを使用して Adobe Captivate Classic プロジェクトを作成します。Adobe Captivate Classic プロジェクトの情報が含まれるソースファイルを更新し、 ユーザーのためにパブリッシュできる 出力ファイルを作成します。オーサリングに関してのヒントを読んで、次の手順に従います。

  1. 第 508 条規格準拠としてパブリッシュするプロジェクトで、 編集/環境設定(Windows)または Adobe Captivate Classic/環境設定 (Mac OS)を選択します。

  2. カテゴリーパネルで「プロジェクト」を展開し、「パブリッシュ設定」を選択します。

  3. プロジェクトパネルで「アクセシビリティを有効化」を選択します。

    プロジェクトパネルでアクセシビリティを有効化する
    プロジェクトパネルでアクセシビリティを有効化する

第 508 条規格に準拠する Adobe Captivate Classic SWF/HTML5 ファイルを作成する際のヒント

Adobe Captivate Classic 第 508 条規格出力で、 移動要素が規格に準拠している場合でも、 プロジェクトのほかの要素が準拠しているかをさらに確認します。支援ソフトウェアは視覚障害のあるユーザーのために、画面上にある要素を「読み上げる」必要があります。アクセシブルなプロジェクトを設計する場合、以下のヒントを活用してください。

  • プロジェクトの環境設定には、 Adobe Captivate Classic プロジェクトについて有意義な名前と説明を入力します。

  • 聴覚に障害があるユーザー向けに、音声エレメントに代わるテキストを追加します。例えば、ナレーション音声を引き出す場合、キャプションも同時に提供することが重要です。1 つのオプションとして、スライドに透明のキャプションを固定し、タイムラインを使用してそのテキストと音声を同期化することができます。

  • 視覚的なマルチメディアがプロジェクトに含まれている場合は、マルチメディアに関しての情報を視覚障害のあるユーザー向けに提供します。視覚要素に名前と説明があれば、Adobe Captivate Classic で スクリーンリーダーから その情報をユーザーに送ることができます。Adobe Captivate Classic プロジェクトの 音声によってスクリーンリーダーの 聞き取りが妨げられないようにします。

  • スクリーンリーダーが読み取れるテキストを各スライドに追加します。

  • 色だけでなく他にも情報を伝える手段を工夫します。例えば、アクティブなリンクを青で表示するだけでなく、ボールド、イタリック、下線などの他の視覚的な手掛かりを提供します。また、色覚障害および視力の弱いユーザーのために、前景と背景のコントラストが十分であることにも配慮します。

  • 視覚または可動性の障害があるユーザーのために、コントロールが独立したデバイスであること、またはキーボードでのアクセスが可能であることを確認します。

  • 多くの場合、認識障害のあるユーザーには、簡単に移動できるシンプルなデザインで最良の対応ができます。

  • Adobe Captivate Classic プロジェクトでマウスの動作が重要である場合は、 ポインターの大きさを通常の 2 倍にして見やすくします。

  • ユーザーのためにアクセシビリティの方法を文書化します。

  • オブジェクトのループ(繰り返し)を避けます。スクリーンリーダーが Flash Player 用のコンテンツを検出した場合、ユーザーに「読み込んでいます...読み込みが完了しました」などの音声で知らせます。プロジェクト内のコンテンツが変更された場合、Flash Player からスクリーンリーダーにイベントが送出されて変更が通知されます。スクリーンリーダーは、イベントに応じてページの先頭に戻り、最初から読み上げを開始します。例えば、ページ上にテキストアニメーションのループを設定すると、スクリーンリーダーが繰り返しページの先頭に戻る場合があります。

  • すべてのスライドにインタラクティブなコンテンツを使用すると、 Adobe Captivate Classic デモのアクセシビリティが向上します。JAWS 6.1 以降を使用している場合、JAWS で Microsoft Active Accessibility(MSAA)ツリーがクリアされないことがあります。その結果、スライドが連続している場合に、前のスライドのコンテンツが再生されることがあります。この問題は JAWS 4.5 では発生しません。

  • アクセシビリティダイアログボックスが空白であることを確認します。スライドメモを読み込むか、アクセシビリティダイアログボックスに適切な指示を入力します。

  • スライドとオブジェクトのタイミングを適切に設定します。ユーザーやスクリーンリーダーがスライドでコンテンツを読み上げられるよう、十分な時間を取ります。インタラクティブオブジェクトを使用できます。インタラクティブオブジェクトは、ユーザーが操作するまでムービーを一時停止します。

    十分な時間を取らなかった場合は、すべてのオブジェクトが読み上げられる前にムービーが次のスライドに進んでしまいます。この場合は、スクリーンリーダーが次のスライドの一部のオブジェクトを読み上げられない場合があります。

  • 画像の代替テキストを指定します。指定しない場合は、スクリーンリーダーは画像を単なる「画像」として読み上げます。

プロジェクトおよびオブジェクトの言語の追加

HTML で、lang 属性を使用して、Web ページ上のテキストコンテンツの言語を識別します。 この情報は、検索エンジンが言語固有の結果を返すのに役立ちます。また、スクリーンリーダーが言語プロファイルを切り替えて正しいアクセントと発音を提供するためにも使用されます。

Captivate Classic(2019 release)では、lang 属性は、プロジェクトレベルにもオブジェクトレベルにも提供できます。

プロジェクトレベル

1. 環境設定ダイアログを起動して、編集/環境設定をクリックします。

2. パブリッシュ設定ダイアログで、言語ドロップダウンリストを選択します。 必要な言語を選択します。

パブリッシュ設定のドロップダウンから必須の言語を選択する
プロジェクトレベルの言語

オブジェクトレベル

1. スライド上でオブジェクトを選択し、プロパティインスペクターパネルで「アクセシビリティ」をクリックします。

スライドのオブジェクトに対するアクセシビリティボタン
アクセシビリティボタン

2. アイテムのアクセシビリティダイアログの、言語ドロップダウンリストから、必要な言語を選択します。

項目のアクセシビリティのドロップダウンから必須の言語を選択する
オブジェクトレベルの言語

インタラクティブなオブジェクトと非インタラクティブなオブジェクト用に Tab 順序を指定する

スクリーンリーダーを使用すると、次の操作を実行できます。

  • Tab キーを使用してインタラクティブなオブジェクトをナビゲートします。上下の矢印をクリックして Tab 順序を指定します。Tab キーは、非インタラクティブのオブジェクトに対しては機能しません。質問は非インタラクティブなため、Tab 順序が使用されます。
スクリーンリーダーやキーボードナビゲーションの順序を指定する
インタラクティブなオブジェクト用の Tab 順序

  • 矢印キーを使用してインタラクティブおよび非インタラクティブなオブジェクトをナビゲートします。HTML5 については、上下の矢印キーを使用します。
矢印キーを使用してインタラクティブおよび非インタラクティブなオブジェクトを移動する
矢印キーを使用してインタラクティブおよび非インタラクティブなオブジェクトを移動する

コースでインタラクティブなオブジェクトのみに移動する必要がある場合は、適切な指示をアクセシビリティテキスト(アクセシビリティダイアログボックス)として含めることができます。

デフォルトでは、インタラクティブなオブジェクトはその順序に基づいて読み取られます。ユーザーがタブキーを押すときにスクリーンリーダーがインタラクティブなオブジェクトを読み取る順序を変更できます。

  1. スライドのプロパティインスペクターでタブ順序をクリックします。

    クリックボックスやロールオーバーオブジェクト以外のすべてのインタラクティブオブジェクトは、タブ順序ダイアログボックスにリストされます。クリックボックスはランタイムに表示されないため、タブ順序ダイアログボックスにリストされません。ロールオーバーオブジェクトの場合は、アクセシビリティテキストをロールオーバー領域に追加すると、ユーザーは矢印キーを使用してオブジェクトを移動できるようになります。

  2. タブ順序ダイアログボックスで、矢印キーを使用して、読み取りたい順序でコンポーネントを配置します。

スライドへのアクセシビリティテキストの追加

スクリーンリーダーは、コンピューターの画面に表示されるテキストを音声で読み上げることができます。スクリーンリーダーは、視覚障害のあるユーザーに役立ちます。Adobe Captivate Classic では、 各スライドを説明するテキストを追加し、スクリーンリーダーで読み上げることができます。

  1. アクセシブルテキストを追加するスライドを開きます。

  2. プロパティインスペクターで「アクセシビリティ」をクリックします。

  3. スクリーンリーダーで読み上げるためのテキストを入力します。

  4. スライドメモを使用するには(読み上げおよびクローズドキャプションを含みます)、「スライドメモを読み込み」、「OK」の順にクリックします。

オブジェクトのアクセシビリティテキストのカスタマイズ

スライドの個別のオブジェクトにアクセシブルテキストを追加できます。オブジェクトがムービーに表示されると、そのテキストをスクリーンリーダーが読み上げます。オブジェクトのアクセシブルテキストを指定しない場合、スクリーンリーダーはデフォルトのテキストを読み上げます。例えば、オブジェクトが画像の場合は、「グラフィック画像」と読み上げられます。通常、デフォルトテキストは障害があるユーザー向けとしては十分でない場合があります。また、テキストキャプションおよびテキスト入力ボックス以外のオブジェクトにはテキストは含まれていません。このようなオブジェクトにアクセシブルテキストを追加すると、ムービーでのオブジェクトの目的がわかりやすくなります。

  1. アクセシビリティテキストをカスタマイズするオブジェクトを選択します。

  2. プロパティインスペクターで「アクセシビリティ」をクリックします。

  3. 「自動ラベル」を選択解除します。「自動ラベル」が選択されていると、オブジェクトのテキストがスクリーンリーダーによって読み上げられます。

  4. 項目のアクセシビリティダイアログボックスで、次の操作を実行します。

    アクセシビリティの名前

    アクセシビリティの名前を入力します。テキストキャプションの場合は、「これはテキストキャプションです」などと入力できます。

    アクセシビリティの説明

    スクリーンリーダーを使用するユーザー向けにわかりやすい説明を追加します。例えば、「ファイル/画像編集を選択します」の代わりに、「ファイルメニューから画像編集コマンドを選択してください。このコマンドはスライドで画像が選択されている場合にのみ使用できます」というテキストを使用します。

アクセシブルコンテンツのテスト

テストのヒント

Adobe Captivate Classic プロジェクトでスクリーンリーダーをサポートする場合は、 複数のスクリーンリーダーをダウンロードします。次に、スクリーンリーダーを有効にしてブラウザーでプロジェクトを再生してテストします。プロジェクト内の別の音声が挿入されている箇所で、スクリーンリーダーが「音声出力」しないことを確認します。いくつかのスクリーンリーダーのアプリケーションは、デモ版の無料ダウンロードを提供しています。できる限り多くのソフトウェアを試して、様々なスクリーンリーダーとの互換性を確認します。

インタラクティブなコンテンツを作成する場合、ユーザーがキーボードのみを使用して効果的にコンテンツ内を移動できるかをテストして確認します。キーボードからの入力を処理する方法はスクリーンリーダーごとに異なるので、この条件を満たすことは簡単ではありません。キーボードからの入力に対して、 Adobe Captivate Classic のコンテンツが意図どおりに反応しない場合もあります。すべてのキーボードショートカットをテストして確認します。

スクリーンリーダー技術の説明

スクリーンリーダーは Web サイト内を移動して Web コンテンツを読み上げるプログラムです。この技術は、視覚障害のあるユーザーを支援します。

スクリーンリーダーとして、Freedom Scientific 社の JAWS®(Job Access with Speech)などがあります。Freedom Scientific 社の Web サイトでは、この URL(http://www.freedomscientific.com/products/fs/JAWS-product-page.asp)から JAWS ページにアクセスすることができます。よく使用されているもう 1 つのスクリーンリーダーは GW Micro® の Window-Eyes® です。Window-Eyes の最新情報は GW Micro 社の web サイトで入手可能です。Windows ユーザーには、Microsoft がスピーチテキストコンポーネントを含んだ Microsoft Reader の無料ダウンロードを提供しています。詳しくは、Microsoft 社の Web サイト(www.microsoft.com)をご覧ください。

スクリーンリーダーごとに情報を音声化する方法が異なり、ユーザーにコンテンツを提示する方法も異なる場合があります。アクセシブルなプロジェクトを設計する場合、スクリーンリーダーの動作はコントロールできないことを留意してください。コントロールできるのはプロジェクトのコンテンツのみで、スクリーンリーダーのコントロールはできません。スクリーンリーダーに特定のテキストを特定のタイミングで読み上げるように強制することはできません。またどのようなスタイルで読み上げるかなどもコントロールできません。作成したプロジェクトを複数のスクリーンリーダーでテストし、期待どおりに動作するスクリーンリーダーを選ぶことが重要です。

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クリエイターの祭典

2025 年 2 月 13 日
東京ビッグサイト