ダイレクトというラベルの付いた 3 つのシーケンスカラーマネジメントプリセットではすべて、3 つの主要なプライマリカラースペース(Rec.709、HLG、PQ)のメディアに「ダイレクト」パススルーパスを提供します。これらの 3 つのプリセットのいずれの場合も、作業用カラースペースと出力用カラースペースは同じなので、入力カラースペースが一致するクリップがそのシーケンスに編集されると、トーンマッピングやカラースペースの変換は発生しません。これらのプリセットは、Premiere Pro の以前のバージョンに類似した使い慣れたカラーマネジメントワークフローと、Raw カメラ形式のカラーマネジメント、追加のカラースペースのサポート、新しい「入力トーンマッピング」オプションおよび「色域圧縮」オプション、別の形式で配信する必要がある場合に変更できる出力カラースペースなどの新機能の活用とのバランスをとることを目的としています。これらの形式は、使用しているメディアのほとんどが選択したプリセットのカラースペース内にある場合に最適に機能します。
広色域というラベルの付いた 3 つのカラースペースは、広色域の作業用カラースペースと、出力トーンマッピングおよび色域圧縮を使用して、広色域のソースメディアのハイライトとシャドウの詳細の取得を最適化します。これらは、ソースメディアのほとんどが Camera Raw であるかログがエンコードされており、ワークフローを高速化するのにトーンマッピングと色域圧縮を使用してより小さなカラースペースに配信するワークフローを対象としています。3 つの広色域プリセットの違いは、トーンマッピングの処理方法です。出力トーンマッピングのエフェクトが Rec.709 ソースメディアで望ましい場合と望ましくない場合があるので、作業方法に応じて、完全なトーンマッピング、最小限のトーンマッピング、またはトーンマッピングをまったく行わないオプションがあります。