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XML、IDML およびスクリプティングを利用した自動パブリッシング
Adobe® InDesign では、柔軟な XML オプション、InDesign® Markup Language (IDML)、および充実のスクリプティングサポートにより、様々なシステムや出力メディアに対応するパワフルな自動パブリッシングワークフローを構築できます。ここでは、InDesign の XML、IDML、およびスクリプティングサポートに関する詳細情報を提供しています。個々のパブリッシングの要件を満たすカスタムソリューションのベースの確立にお役立てください。
InDesign ワークフローの自動化をお考えの方は、InDesign がさらに強力、柔軟、かつスケーラブルになった Adobe InDesign Server についてもご覧ください。InDesign Server は、InDesign と同じコードベースを使用しているので、デスクトップバージョンの全機能に加え、サーバーベースの機能も多数備えています。
IDML に関するリソース
IDML は、オープンな XML ベースのファイル形式で、これを使用すると、サードパーティ開発者やシステムインテグレーターは、InDesign を使わずに InDesign ドキュメントの作成、修正、解析をプログラムによって処理できます。IDML には標準的な XML 編集ツールを用いるので、自動ワークフローでも簡単に使用できます。InDesign のマルチスレッドサポートを利用すれば、IDML ファイル形式での作業はさらにスピードアップします。
IDML を使用すると、開発者は以下のことを行えます。
- ドキュメントを動的に生成、修正
- ドキュメントの一部を解析、再利用
- XSLT を使用してドキュメントの要素を変換
- XPath または XQuery を使用して InDesign ドキュメント内のデータを検索、修正
- Adobe Flash® Builder® と Adobe AIR® を使用してカスタムアプリケーションと IDML ワークフローのインターフェイスを作成
ドキュメントワークフローの再設計
IDML は、InDesign のドキュメントを旧バージョン用に保存し使用するために InDesign CS2 に導入された InDesign Interchange (INX)から派生しました。INX は InDesign 単体で使用するように設計されているので、読むのも操作するのも難しく、INX を操作しようとした人は、読みやすさ、堅牢性、拡張性、XML ツールとの互換性などの問題に直面しました。
IDML は、InDesign ドキュメントの XML 表現の変更、アセンブル、リアセンブルを可能にすることで、これらの問題に対処しています。これにより、InDesign を用いずに InDesign ファイルを作成、操作することができるようになりました。作成したファイルは、InDesign に戻し、最終出力形式にレンダリングします。
利点
IDML を利用すると、様々なパブリッシングソリューションをより簡単かつ柔軟に構築、実装できます。具体的には次のような利点が挙げられます。
- 完全性 — 完全なラウンドトリップ機能によって、オブジェクト、属性および環境設定を表示できます。
- 可読性 — XML の読み書きが可能なプログラムやツールなら、ほとんどの場合 IDML の読み書きにも対応します。
- 堅牢性 — デベロッパーがエラーに気付きやすく、より柔軟に対処することができます。
- 後方互換性 — あるバージョン用に作成された IDML ファイルを後継バージョンで開くことができます。
使用例
IDML は XML 形式の一種なので、様々な使用法が考えられますが、ここでは一般的な使用例を紹介します。
XML に関するリソース
InDesign で XML ファイルを読み込んで操作する方法について説明します。
スクリプティングに関するリソース
InDesign のスクリプティングサポートは、画像の配置と移動、テキストの間違いの修正、プリント用ファイルの準備といった面倒な作業の自動化に利用することができます。 これは XML および IDML ベースのワークフローでも重要な役割を果たします。InDesign でスクリプトを追加して使用する方法について説明します。
XMP に関するリソース
XMP — インテリジェントなデジタルメディア管理を実現
アドビの XMP(Extensible Metadata Platform)は、ファイルについてのデータ、つまりメタデータをファイルに埋め込むことができるラベリング技術です。パートナーの XMP 利用法や標準規格としての XMP について詳しくは、XMP の Web サイトをご覧ください。
関連リソース
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