従来のタイトルパネルを使用したタイトルのテキストの作成と書式設定

この詳細な Premiere Pro タイトルパネルの使用方法の説明では、ボックス内のパスに沿ってテキストの入力、配置、書式設定およびカスタマイズを行う方法を説明します。

タイトルへのテキストの入力

タイトルにテキストを追加するときは、Type 1(PostScript)、OpenType、TrueType など、システムにある任意のフォントを使用できます。Adobe Premiere Pro(およびその他の Adobe アプリケーション)をインストールすると、Adobe の共有リソースにフォントが追加されます。

注意:

© 記号などの特殊な文字をポイント文字またはエリア内文字に挿入できます。挿入するには、ワードプロセッサーや文字コード表(Windows のみ)から文字をコピーして、タイトルパネルの適切なテキスト位置にペーストします。

書式設定を適用したテキストオブジェクトを、Premiere Pro のタイトルパネルとほかのアプリケーション(After Effects、Photoshop、Encore、Illustrator など)の間でコピー&ペーストできます。

タイトルウィンドウで選択したツールに応じて、ポイント文字またはエリア内文字を作成できます。ポイント文字を作成する場合は、入力を開始する挿入点を指定します。文字は 1 行で入力されます。ただし、折り返し機能を有効にすると、テキストがタイトルセーフエリアの端に達した時点で自動的に改行されます。エリア内文字を作成するときは、テキストを配置するテキストボックスを指定します。テキストボックス内のテキストは、ボックスの境界に従って自動的に折り返されます。

ポイント文字オブジェクトの四隅のハンドルをドラッグするとテキストのサイズを変更できます。エリア内文字の場合は、テキストボックスの四隅をドラッグするとそのテキストボックスに含まれるテキストの改行位置が調整されます。テキストボックスが小さすぎて入力した文字が収まらない場合は、テキストボックスのサイズを変更して表示されていなかったテキストを表示することができます。表示されていないテキストがあるテキストボックスには、右横にプラス記号(+)が表示されます。

パステキストを作成することもできます。パス上文字は、直線のベースラインではなく作成した曲線に沿って表示されます。

テキストは、ベースラインまたはパスに沿って横書きまたは縦書きにできます。

境界のないテキストの入力

  1. タイトルツールパネルを開きます。
    • 横書きのテキストを入力するには、横書き文字ツール をクリックします。

    • 縦書きのテキストを入力するには、縦書き文字ツール をクリックします。

  2. 描画エリアで、書き始める位置をクリックしてテキストを入力します。
    注意:

    初期設定では、テキストは折り返されません。タイトルセーフマージンに達したら折り返されるようにするには、タイトル/折り返しを選択します。「折り返し」がオフの場合は、Enter キー(Windows)または Return キー(Mac OS)を押して、改行します。

  3. 入力を終えたら、選択ツールを選択してテキストボックスエリアの外側をクリックします。

テキストの自動折り返し

タイトルセーフエリア内でテキストが自動的に折り返されるように設定できます。

  1. タイトル/折り返しを選択します。

テキストボックスでの横書きまたは縦書きテキストの入力

  1. タイトルツールパネルを開きます。
    • 横書きのテキストを入力するには、エリア内文字ツール をクリックします。

    • 縦書きのテキストを入力するには、エリア内文字ツール(縦書き) をクリックします。

  2. 描画エリアのタイトルセーフエリアの内側をドラッグしてテキストボックスを作成します。
  3. テキストを入力します。テキストは、テキストボックスの境界に達すると折り返されます。
  4. 入力を終えたら、選択ツールを選択してテキストボックスの外側をクリックします。
    注意:

    テキストボックスのサイズを変更すると、ボックスの表示エリアのサイズのみが変更されます。テキストの大きさは変わりません。

パスに沿ったテキストの入力

  1. タイトルウィンドウで、パス上文字ツール(横書き) またはパス上文字ツール(縦書き) をクリックします。パス上文字ツールの使用方法は、ペンツールでの描画と同様です。
  2. 描画エリアで、テキストを書き始める位置をクリックします。
  3. クリックまたはドラッグして、もう 1 点を作成します。
  4. クリックを繰り返して、目的のパスの形状を作成します。
  5. テキストを入力します。この時点でテキストを入力すると、このパスの上または右端に沿って表示されます。必要に応じて、オブジェクトのアンカーポイントをドラッグしてパスを調整します。
    注意:

    このモードで作成したテキストボックスのサイズを変更した場合、変更されるのは表示エリアのサイズのみで、テキストの大きさは変わりません。

  6. 入力を終えたら、選択ツールを選択してテキストボックスの外側をクリックします。

テキストの編集および選択

  1. 選択ツールを使用して、編集する位置または選択を開始する位置をダブルクリックします。ツールが文字ツールに変わり、カーソルにより挿入点が示されます。
    • 挿入点を移動するには、文字の間をクリックするか、左右の矢印キーを使用します。

    • 1 文字または連続する複数の文字を選択するには、挿入点のカーソルからドラッグして文字を選択します。

    タイトルメインパネルのコントロール、タイトルプロパティパネルまたはメニューコマンドを使用して、選択したテキストの書式を設定できます。テキストオブジェクトまたはグラフィックオブジェクト全体の書式を設定するには、オブジェクトをクリックし、そのプロパティを変更します。

タイトル内のテキストの書式設定

塗りのカラーや影などの一部のオブジェクトプロパティは、タイトルで作成するすべてのオブジェクトに共通ですが、その他のプロパティはテキストオブジェクトに固有です。フォント、フォントスタイル、行揃えのコントロールは、タイトルパネルの描画エリアの上にあります。その他のオプションは、タイトルプロパティパネルと、メインメニューバーのタイトルメニューにあります。

タイトルに使用するフォントはいつでも変更することができます。フォントブラウザーには、インストールされているすべてのフォントで文字のサンプルが表示されます。このサンプル文字セットは変更することができます。

フォントブラウザーでフォントを選択すると、そのフォントがタイトルにすぐに適用されます。フォントをクリックしてもフォントブラウザーは開いたままの状態になるので、別のフォントを選択し直してプレビューできます。

注意:

タイトルファイルを他のユーザーと共有する場合は、共有するタイトルの作成に使用したフォントがそのユーザーのコンピューターにもインストールされている必要があります。

フォントの指定

  1. テキストを選択して、次のいずれかの操作をおこないます。
    • タイトル/フォントを選択して、メニューからフォントを選択します。

    • タイトルプロパティパネルで、フォントファミリーの三角形をクリックしてポップアップメニューを開き、フォントを選択します。

フォントブラウザーに表示される文字の変更

フォントファミリーおよびフォントスタイルのポップアップメニューを開くと、フォントブラウザーが表示され、利用可能な各種フォントのサンプル文字セットが示されます。フォントブラウザーで、使用する文字を指定できます。

  1. 編集/環境設定/タイトル(Windows)または Premiere Pro/環境設定/タイトル(Mac OS)を選択します。
  2. スタイルサンプル(2 文字以内)とフォントブラウザー(6 文字以内)で表示する文字をそれぞれのフィールドに入力します。
  3. 「OK」をクリックします。

フォントサイズの変更

  1. テキストを選択して、次のいずれかの操作をおこないます。
    • タイトル/サイズを選択して、フォントサイズを選択します。

    • タイトルプロパティパネルで「フォントサイズ」の値を変更します。

テキストの向きの変更

  1. テキストオブジェクトを選択します。
  2. タイトル/テキストの向きを選択して、「横書き」または「縦書き」を選択します。

テキストのプロパティの指定

タイトル内の任意のオブジェクトを選択すると、そのプロパティがタイトルプロパティパネルに表示されます。パネル内で値を調整すると、選択したオブジェクトが変更されます。テキストオブジェクトには、行間やカーニングなど、固有のプロパティもあります。

注意:

一部のテキストのプロパティは、タイトルプロパティパネルに表示されません。例えば、フォント、フォントスタイルおよび行揃えは、タイトルパネルとタイトルメニューのどちらでも設定することができます。タイトルメニューには、テキストの向き、折り返し、タブのオプションと、テキストボックスにロゴを挿入するオプションもあります。

  1. 変更するテキストオブジェクトまたはテキストの範囲を選択します。
  2. タイトルプロパティパネルで、「プロパティ」の隣の右向きの三角形をクリックし、値を設定します。次のようなオプションがあります。

    フォントファミリー

    選択したテキストオブジェクトに適用するフォントを指定します。フォントの書体を見るには、フォントブラウザーを使用します。

    フォントサイズ

    フォントのサイズを走査線数で指定します。

    縦横比

    選択したフォントの横方向の倍率を指定します。値は、フォントの標準縦横比に対する比率です。100% 未満の値を設定すると、テキストの幅が狭くなります。100% を超える値を設定すると、テキストの幅が広くなります。

    行間

    行間の幅を指定します。横書きテキストの行間は、文字行のベースラインと次の文字行のベースラインとの間隔からフォントサイズを引いた値で指定します。縦書きテキストの行間は、ある文字行の中心と次の文字行の中心との間隔からフォントサイズを引いた値で指定します。タイトルでのベースラインは、テキストの下側です。同じ段落内で複数の行間を適用することができますが、各行に指定することができる行間の上限は、その行に使用されているフォントの行間の上限になります。

    注意:

    テキストのベースラインのオン/オフを切り替えるには、タイトル/表示/テキストベースラインを選択します。テキストベースラインは、テキストオブジェクトが選択されている場合にのみ表示されます。

    カーニング

    特定の文字が隣り合う場合に広げたり詰めたりする間隔(アキ)の長さを指定します。この値は、対象となる文字間の幅を、文字幅に対する比率で示します。カーニングを調整する位置にカーソルを合わせてください。

    トラッキング

    特定の範囲内にある文字間の間隔を指定します。この値は、対象となる文字範囲に存在する文字間の幅を、文字幅に対する比率で示します。テキストのトラッキング方向は、テキストの行揃えに従って決定されます。例えば、中央揃えのテキストは中央からトラッキングされます。トラッキングの調整は、連続している文字のストロークが太く、文字が重なり合って読みにくくなる場合に便利です。テキストボックスに含まれているすべての文字のトラッキングを調整するには、テキストボックスを選択して「トラッキング」の値を変更します。また、特定の連続した文字列のトラッキングを調整するには、目的の文字列のみを選択して「トラッキング」の値を調整します。

    ベースラインシフト

    ベースラインから文字までの距離を指定します。選択した文字の位置を上下することで、上付き文字または下付き文字を作成することができます。ベースラインシフト値を変更すると、すべての文字に反映されます。テキストボックスに含まれているすべての文字のベースラインシフトを調整するには、変更したいテキストボックスを選択して値を変更します。特定の連続した文字列のベースラインシフトを調整するには、目的の文字列のみを選択して「ベースラインシフト」の値を調整します。

    傾き

    テキストの傾きを角度で指定します。

    スモールキャップス

    このチェックボックスをオンにすると、選択したすべてのテキストが大文字で表示されます。

    スモールキャップスサイズ

    スモールキャップスのサイズを、通常の文字の高さに対する割合(%)で指定します。この値を変更すると、選択したすべての文字のサイズが変更されます。サイズを 100 % に指定すると、選択したすべての文字が標準の大きさになります。

    下線

    このチェックボックスをオンにすると、選択したテキストに下線が付きます。このオプションはパス上文字には使用できません。

エリア内文字の操作

タイトルツールを使用すると、エリア内文字のサイズ変更や整列が簡単にできます。

段落行揃えの変更

  1. タイトルパネルの上部にある段落テキストオブジェクトを選択して、次のいずれかをおこないます。

    • テキストをテキストボックスの左に整列させるには、左 をクリックします。

    • テキストをテキストボックスの中央に配置するには、中央 をクリックします。

    • テキストをテキストボックスの右に整列させるには、右 をクリックします。

エリア内文字の文字列の調整

  1. エリア内文字オブジェクトを選択します。
    • エリア内文字を囲むボックスの任意のハンドルをドラッグしてボックスのサイズを変更します。

タイトル内のタブルーラーの作成

テキストボックスでは、ワープロソフトと同じようにタブを使用できます。タブは、特にプロフェッショナルなローリングクレジットを作成するときに便利です。テキストボックスに複数のタブを設定し、Tab キーを押すと、カーソルを次のタブストップに移動することができます。タブストップごとに異なる行揃えオプションを指定することができます。

注意:

タブを使用して整列できるのは、テキストオブジェクトに含まれている文字のみです。テキストオブジェクトまたはグラフィックオブジェクト全体を揃えるには、「オブジェクトの整列」コマンドを使用します。

タブルーラーの設定または調整

  1. テキストボックスを選択します。
  2. タイトル/タブルーラーを選択します。
  3. タブルーラーの「0」の線を、選択したテキストボックスの左端に揃えます。
  4. タブルーラーの数値の上の部分をクリックするとタブストップが作成されます。位置を調整するにはタブストップをドラッグします。ドラッグするときは、黄色い縦線(タブマーカー)が、選択したテキストボックス内のタブの位置を示します。
    • テキストを左揃えにするタブストップを作成するには、左揃えタブマーカー をクリックします。

    • テキストを中央に配置するタブストップを作成するには、中央揃えタブマーカー をクリックします。

    • テキストを右揃えにするタブストップを作成するには、右揃えタブマーカー をクリックします。

  5. 「OK」をクリックしてタブルーラーダイアログボックスを閉じます。選択したテキストボックスに、指定したタブルーラーが表示されます。
    注意:

    タブマーカーを(タブルーラーダイアログボックスが開いているときではなく)選択するたびに表示されるようにするには、タイトル/表示/タブマーカーを選択します。

タブストップの削除

  1. タブルーラーダイアログボックスで、タブをタブルーラーの上、下または外へ移動します。

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