グラフィックプロセッサー(GPU)とグラフィックドライバーの問題に関するトラブルシューティング | Lightroom

概要

以下のいずれかの問題が発生している場合は、グラフィックプロセッサー(グラフィックカード、ビデオカード、あるいは GPU とも呼ばれる)またはグラフィックドライバーについて、欠陥がある、サポート対象外、または互換性がないなどが原因である可能性があります。このセクションに記載の解決策は、以下の問題の解決に役立ちます。

  • Lightroom が起動時に強制終了、一般的に強制終了やフリーズ、原因不明の動作遅延
  • 基本現像スライダーを動かすと、画像の明るさが予期せずにちらついたり、カラーシフトが生じたりします
  • Lightroom の環境設定ダイアログボックスの「パフォーマンス」タブで、「グラフィックプロセッサーを使用」の下に「エラーが発生したため、グラフィックプロセッサーのアクセラレーションが無効になっています」と表示されます。
  • Windows 上で画像プレビューおよびサムネイルがタイル張りまたは破損しているように見える

解決策 1: グラフィックプロセッサーを無効にして問題を素早く絞り込む

以下の手順を実行して、問題がグラフィックプロセッサーまたドライバーに関連しているかどうかをすぐに判別できます。

  1. Lightroom 起動します。

  2. 次のいずれかに移動します。

    • (macOS)Lightroom環境設定一般
    • (Windows)編集環境設定一般
  3. グラフィックプロセッサーを使用」の選択を解除します。

  4. Lightroom を終了した後、再起動します。

問題が解消された場合は、お使いのグラフィックプロセッサーまたはドライバーが問題の原因であると考えられます。トラブルシューティング手順の詳細については、「解決策 4:GPU およびグラフィックドライバーのトラブルシューティング手順」を参照してください。

問題が引き続き発生する場合、グラフィックプロセッサーは問題の原因ではありません。さらにトラブルシューティングを進める場合は、以下の文書を参照してください。

解決策 2: 手動でグラフィックプロセッサーを無効にする

Lightroom を起動できない、または、「グラフィックプロセッサーを使用」チェックボックスを外す前に Lightroom が強制終了する場合は、以下の方法で設定を手動で無効にすることができます。

  1. 次のいずれかに移動します。

    • (macOS)/Users/[ユーザー名]/Library/Preferences/com.adobe.lightroomCC.plist
    • (Windows)C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\Lightroom CC\Preferences\Lightroom CC Preferences.agprefs
    注意:

    (Windows)探しているフォルダーの一部は非表示である場合もあります。これらの非表示のフォルダーを表示するには、スタートコントロール パネルデスクトップのカスタマイズフォルダー オプションを選択します。「表示」タブの「詳細設定」セクションで、「すべてのファイルとフォルダーを表示する」が選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。

    (macOS) Mac OS X 10.7 以降では、ユーザーライブラリファイルはデフォルトで非表示になっています。ユーザーライブラリファイルに一時的にアクセスするには、Option キーを押しながら Finder で、移動ライブラリを選択します。

  2. テキストエディターで Lightroom CC Preferences.agprefs(Windows)または com.adobe.lightroomCC.plist(macOS)を開きます。

  3. useAutoBahn = trueuseAutoBahn = false に変更します。

  4. Lightroom CC Preferences.agprefs(Windows)または com.adobe.lightroomCC.plist(macOS) を保存して閉じます。

  5. Lightroom を再起動します。

解決策 3:Lightroom で Windows DirectX または macOS Metal を使用するよう強制する

クラッシュや再描画の問題が発生する場合は、以下の解決策を試してください。

  1. ヘルプシステム情報に移動し、システム情報ダイアログボックスで「グラフィックプロセッサー情報」セクションまでスクロールします。GPU が OpenGL に設定されていることを確認します。

    OpenGL
    OpenGL

  2. Lightroom を終了します。

  3. Camera Raw GPU Config.txt ファイルを見つけます。

    • (macOS)/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/Adobe/CameraRaw/GPU/Adobe Lightroom/Camera Raw GPU Config.txt
    • (Windows)\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\GPU\Adobe Lightroom\Camera Raw GPU Config.txt

    macOS X 10.7 以降のリリースで、ユーザーライブラリフォルダーはデフォルトで非表示になっています。こちらの手順を使用します。

  4. 手動で Camera Raw GPU Config.txt ファイルを削除します。

  5. Lightroom を再起動します。

解決策 4:GPU およびグラフィックドライバーのトラブルシューティング手順

上記のいずれかの問題に直面した場合、次の解決策を順番に試してみてください。

  1. Lightroom の最新バージョンを使用していることを確認します。

    ヘルプアップデートを選択します。詳細については、「Creative Cloud アプリのアップデート」の記事を参照してください。

  2. ご使用のグラフィックカードが Lightroom と互換性のあることを確認します。グラフィックカードの製造元とモデルを確認するには、「グラフィックカードの製造元とモデルを確認するにはどうすればよいですか」のセクションを参照してください。

  3. グラフィックカードドライバーを更新します。

    上記のいずれかの問題が発生している、またはご使用のグラフィックカードが最小システム要件を満たしているのに Lightroom がグラフィックプロセッサーにアクセスしない場合は、グラフィックドライバーを更新してください。

    macOS:

    グラフィックドライバーはオペレーティングシステムのアップデートを経由して更新されます。最新の macOS アップデートを入手しているかを確認するには、メニューまたは App Store アプリケーションの「アップデート」タブから「ソフトウェアアップデート」を選択します。

    Windows:

    ご使用のグラフィックカード製造元のサイトから最新のドライバーを直接ダウンロードします :

    グラフィックカードドライバーのクリーンインストールの実行

    グラフィックカードドライバーをアップグレードする際に、グラフィックカードドライバーの以前のバージョンをすべて削除してから新しいグラフィックカードドライバーをインストールすることをお勧めします。これはクリーンインストールと呼ばれます。

    ご使用のコンピューターで使用するグラフィックカードの製造元とモデルを決定したら、ご使用のカードの製造元のマニュアルとリソースに記載されている手順に従います。

    アップデートをインストールしたら、Lightroom を再起動します。環境設定で「グラフィックプロセッサーを使用」オプションをオンにし、問題の原因となった手順を再試行します。

    注意:
    • Windows Update を実行しても最新かつ最善のドライバーが入手できるとは限りません。ご使用のカードの製造元 Web サイトに直接移動し、ドライバーアップデートをチェックする必要があります。
    • ドライバーを選択する際は、機種名などに注意してください。デスクトップとノート PC とでは、ドライバーの名称が異なることがあります。
    • 一部ビデオカードでは、ドライバーの他にもソフトウェアのアップデートが必要な場合があります。アップデートの説明をよく読み、手順に不明な点がある場合は、直接ビデオアダプターメーカーにお問い合わせください。
  4. サードパーティ製のグラフィックアクセラレーターを無効にします。サードパーティ製 GPU オーバークロック用ユーティリティおよび haxies はサポートされていません。

  5. 競合するドライバーで複数のグラフィックカードを使用すると、GPU により高速化または有効化される Lightroom の機能で問題が起こる場合があります。最良の結果を得るには、1 つのグラフィックカードに 2 つ(またはそれ以上)のモニターを接続することをお勧めします。

    (macOS)

    システムの環境設定の「省エネルギー」タブにある「自動グラフィック切り替え」を無効にします。

    詳細については、次の Apple 文書を参照してください。https://support.apple.com/ja-jp/HT202043

    (Windows)

    複数のグラフィックカードを使用する必要がある場合は、性能が劣るカードを無効にするか、取り外します。たとえば、2 つの異なるドライバーを使用している 2 つの異なる NVIDIA のグラフィックカードと AMD のグラフィックカードがあると仮定します。この場合、Lightroom が、統合グラフィックカードまたは省電力グラフィックカードではなく、高性能グラフィックカードに割り当てられるようにしてください。

    NVIDIA:

    1. デスクトップ上の任意の場所を右クリックし、NVIDIA コントロールパネルを選択します。
    2. 3D 設定の管理」をクリックします。
    3. プログラムの設定」をクリックし、Lightroom.exe を追加します。優先するグラフィックプロセッサーを「高性能 NVIDIA プロセッサー」に変更します。

    AMD:

    1. デスクトップ上の任意の場所を右クリックし、「AMD Catalyst Control Center」または「スイッチ可能なグラフィックの構成」を選択します。
    2. 参照」をクリックし、「省電力」ではなく「高性能」を選択します。

    Windows で特定のカードをプライマリグラフィックカードとして設定する方法の手順の詳細については、そのグラフィックカードの製造元のドライバーマニュアルを参照してください。

  6. (Windows)直前の手順で問題が解決しない場合は、グラフィックカードを無効にすることを検討してください。

    Windows でグラフィックカードを 1 枚以上使用している場合、ご使用の高画質カードをプライマリカードとして設定できません。Windows で、この 2 枚のカードのうち品質の低い方を無効にするには、デバイスマネージャを使用します。デバイスマネージャで、カードの名前を右クリックして「無効」を選択します。

    グラフィックカードを無効にする
    グラフィックカードの無効化

  7. 仮想マシン(VM)環境で Lightroom を使用しないでください。

    VM 環境でグラフィックプロセッサーに依存する機能に関して既知の問題が存在するため、仮想マシン(VM)環境における Lightroom の実行は、詳細なテストも行われておらず、また公式にサポートもされていません。

    上記のトラブルシューティング手順を実行すると、環境設定にある「グラフィックプロセッサーを使用」オプションを有効にして結果を確認できます。

  8. 上記のトラブルシューティング手順のいずれを行っても問題が解決しない場合、最後のオプションは、互換性のあるグラフィックカードを購入するか、または次の手順を使用してグラフィックプロセッサーを完全に無効にすることです。

    1. Lightroom 起動します。
    2. 次のいずれかに移動します。
      • (macOS)Lightroom環境設定一般
      • (Windows)編集環境設定一般
    3. グラフィックプロセッサーを使用」の選択を解除します。
    4. Lightroom を終了した後、再起動します。

Lightroom(Microsoft Store 版)で発生する GPU の問題に関するトラブルシューティング

Lightroom(Microsoft Store 版)で GPU を使用できない場合は、次の解決策を試してください。

  1. Lightroom を終了します。

  2. 検索ボックスで「グラフィックの設定」と入力して、Enter キーを押します。

  3. 基本設定を指定するアプリを選択します」ドロップダウンメニューから「ユニバーサルアプリ」を選択します。

    ユニバーサルアプリ
    ユニバーサルアプリを選択する

  4. アプリを選ぶ」ドロップダウンメニューから「Adobe Lightroom」を選択し、「追加」をクリックします。

  5. 表示されたダイアログボックスで「オプション」をクリックします。

  6. 高パフォーマンス」を選択して、「保存」をクリックします。

    高パフォーマンス
    「高パフォーマンス」を選択する

  7. Lightroom 起動します。

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