コマンドプロンプトを起動し、AdobeExpiryCheck ツールを実行します。
Creative Cloud または Document Cloud エンタープライズ版のボリュームシリアル番号の有効期限を確認して、アドビ製品の再シリアライズを行う方法について説明します。
Creative Cloud と Document Cloud の 2018 年 10 月のアップデートから、シリアル番号ライセンスによるデプロイができなくなりました。多くのお客様はまた、2020 年 11 月 30 日にシリアル番号も期限切れとなります。アプリケーションの最新バージョンを途切れなく利用できるように、別のライセンスモデルへの移行をご検討ください。詳しくは、こちらのお知らせをご覧ください。
シリアル番号が期限切れになった場合は、指定ユーザーライセンスに移行するか、アドビ製品の再シリアライズを行う必要があります(通常は前者)。
AdobeExpiryCheck ツール
ボリュームシリアル番号の期限が切れると、ライセンス認証またはシリアル番号のエラーが発生します。AdobeExpiryCheck ツールを使用して、ボリュームシリアル番号が既に期限切れか、またまもなく期限切れになるかを確認できます。既に期限切れまたは間もなく切れる場合、新しいシリアル番号で再シリアライズすることをお勧めします。
AdobeExpiryCheck(v1.0.0.3)は、コンピューター上のアドビ製品の有効期限が既に切れているか、まもなく期限切れになるシリアル番号を使用しているかどうかを IT 管理者が確認するためのコマンドラインユーティリティです。IT 管理者はこのツールを使用して、組織で使用しているシリアル番号がまもなく期限切れになるかどうかが不明な場合、またはシリアル番号が既に期限切れのコンピューターを特定できます。
管理者は AdobeExpiryCheck ツールを使用して、製品ライセンス ID(LEID)、暗号化シリアル番号、および有効期限に関する情報を取得できます。Acrobat Professional および Standard のインストールを確認するには、「 Document Cloud のインストールの識別」を参照してください。
管理者はまた、このツールをリモートで実行するときに、コンソールの出力をファイルにリダイレクトすることもできます。まもなく期限切れとなる、または既に期限が切れたボリュームシリアル番号がツールによって検出されなかった場合は、次のメッセージが表示されます。
まもなく期限切れとなるまたは既に期限切れのシリアル番号はシステム上に見つかりません。
アドビ製品のインストールのシリアライズに使用するシリアル番号の有効期限に関する情報が組織内に既にある場合は、AdobeExpiryCheck を実行する必要はありません。
AdobeExpiryCheck を入手する
法的利用条件
お客様は AdobeExpiryCheck ツールをダウンロードすることで、以下の条件に同意したものとみなされます。
- AdobeExpiryCheck ツールは「現状有姿」で提供されます。
- アドビは、黙示か明示かを問わず、第三者の権利非侵害性、商品性、特定目的適合性を含む一切の保証をしません(法律で認められる最大範囲において)。
ダウンロード
以下のリンクをクリックして、Windows または macOS 用の AdobeExpiryCheck ツールをダウンロードできます。
AdobeExpiryCheck ツールを実行する
ローカルの Windows マシンで AdobeExpiryCheck を実行する
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ツールに、製品ライセンス ID、暗号化シリアル番号、有効期限が表示されます。
AdobeExpiryCheck を SCCM 経由でリモート実行する
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AdobeExpiryCheck ツールを使用してパッケージを作成します。
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所定のクライアント上の共通の場所に AdobeExpiryCheck ツールをコピーするプログラムを作成します。
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これとは別に、コマンドプロンプトを起動し、AdobeExpiryCheck ツールを実行するプログラムを作成します。また、このプログラムに redirection コマンドを追加して、コンソール出力をファイルにリダイレクトします。マシンごとに出力を区別するため、マシンのホスト名または IP アドレスに基づいて出力ファイルに名前を付けることができます。
例:cmd.exe /c "<AdobeExpiryCheck ツールのパス>\AdobeExpiryCheck.exe `> C:\%COMPUTERNAME%.txt"
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クライアントマシンから出力ファイルを収集し、有効期限を確認します。
詳しくは、「SCCM によるアドビパッケージのデプロイ」を参照してください。
ローカルの Mac マシンで AdobeExpiryCheck を実行する
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ターミナルを起動し、AdobeExpiryCheck ツールを実行します。
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ツールに、製品ライセンス ID、暗号化シリアル番号、有効期限が表示されます。
AdobeExpiryCheck を ARD 経由でリモート実行する
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所定のクライアント上の共通の場所に AdobeExpiryCheck ツールをコピーします。
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「Send UNIX コマンド」を実行し、これらのクライアントで AdobeExpiryCheck ツールを起動して、コンソール出力をファイルにリダイレクトします。マシンごとに出力を区別するため、マシンのホスト名または IP アドレスに基づいて出力ファイルに名前を付けることができます。
例:~/Downloads/AdobeExpiryCheck/AdobeExpiryCheck > ~/$HOSTNAME-AdobeExpiryCheck.txt
注意:ARD コンソールで出力を確認することもできます。
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クライアントマシンから出力ファイルを収集し、有効期限を確認します。
詳しくは、「ARD によるアドビパッケージのデプロイ」を参照してください。
AdobeExpiryCheck を ssh 経由でリモート実行する
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ssh コマンドを入力して、所定のクライアントにログインします。
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AdobeExpiryCheck ツールをクライアントマシンにマウントします。
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AdobeExpiryCheck ツールを実行し、コンソール出力をファイルにリダイレクトします。
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クライアントマシンから出力ファイルを収集し、有効期限を確認します。
まもなく期限が切れる、または既に期限が切れたシリアル番号のマシンを検索する
すべてのクライアントマシンから出力ファイルを収集したら、そのファイルをフォルダーに保存し、スクリプトを実行して、シリアル番号がまもなく期限切れとなる、または既に期限切れのマシンを特定できます。以下に例を示します。
Windows
- for /f "tokens=1 delims=." %F in ('findstr 20181130 * ^| findstr Acrobat') do @echo %~F
- for /f "tokens=1 delims=." %F in ('findstr 20181130 * ^| findstr CreativeCloud') do @echo %~F
Mac
- grep 20181130 * | grep Acrobat | cut -d" " -f1 | cut -d"." -f1
- grep 20181130 * | grep CreativeCloud | cut -d" " -f1 | cut -d"." -f1
また、すべての出力ファイルを解析し、その結果をファイルに書き出すこともできます。例えば、次のコマンドを使用して、11 月 30 日に期限切れとなるシリアル番号に関する出力ファイルを解析し、その結果を .csv ファイルに書き出すことができます。
Select-String -path <出力フォルダーパス>\*.txt -pattern 20171130 | Export-Csv <ファイル名.csv>(データの書き出し)
アドビ製品を新しいシリアル番号で再シリアライズする
アドビでは、シリアル番号から指定ユーザーライセンスへの移行をお勧めしています。
Document Cloud のシリアル番号
既存のインストールのシリアライズを解除するには、プロビジョニングツールを使用します。
アクティブで有効なシリアル番号をお持ちの場合、prov.xml ファイルと新しいシリアル番号を使用して、既存の製品を再シリアライズできます。詳しくは、「Acrobat の再シリアライズ」を参照してください。
Creative Cloud のシリアル番号
まもなく期限が切れるまたは既に期限が切れたシリアル番号を特定したら、ライセンスパッケージを作成して、組織内のアドビ製品を再シリアル化できます。
アドビエンタープライズサポートへのお問い合わせ
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