PDF の表示方法は、その文書の作成者が設定したプロパティによって異なります。例えば、特定のページが開くようにしたり、開いたときの表示倍率を指定したりすることができます。
PDF を閲覧モードで表示
文書を開いているときに、すべてのツールバーおよびタスクパネルウィンドウを非表示にして、画面上の表示エリアを最大化することができます。
ページナビゲーションやズームなどの基本的な読み取りコントロールがウィンドウの下部にある半透明なフローティングツールバーに表示されます。
閲覧モードを開くには、表示/閲覧モードを選択するか、またはフローティングツールバーの閲覧モードボタン をクリックします。
作業エリアを前のビューに戻すには、表示/閲覧モードをもう一度選択します。フローティングツールバーの閉じるボタン をクリックすることもできます。
PDF をフルスクリーンモードで表示する
フルスクリーンモードでは、文書のみが表示され、メニューバー、ツールバー、タスクパネルウィンドウ、ウィンドウコントロールは表示されません。PDF 文書の作成者は、PDF を開いたときにフルスクリーンモードになるように設定できます。文書を読むユーザー自身がフルスクリーンモードに設定することもできます。フルスクリーンモードはプレゼンテーションで使用する場合が多く、自動ページ切り替えやページ効果と併用することもあります。
フルスクリーンモードでもポインターは使用できるので、リンクを選択したりポップアップノートを開いたりすることができます。フルスクリーンモードで PDF を進めていくには、2 つの方法があります。ナビゲーションコマンドと表示倍率コマンドにキーボードショートカットを使用できます。また、ページを変更するかフルスクリーンモードを終了するかを選択するフルスクリーンナビゲーションボタンを表示するように、フルスクリーンモードの環境設定を設定することもできます。
Acrobat の 2019 年 10 月リリースでは、フルスクリーンモードでレビュー用 PDF ファイルを開くことができるようになりました。このため、コンテンツと受信したコメントに集中して作業ができるようになります。フルスクリーンモードに切り替えるには、キーボードショートカットの Ctrl + L キーを使用します。
フルスクリーンナビゲーションバーの環境設定
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環境設定ダイアログボックスの「分類」から「フルスクリーンモード」を選択します。
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「ナビゲーションバーを表示」を選択し、「OK」をクリックします。
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表示/フルスクリーンモードを選択します。
フルスクリーンモードのナビゲーションバーには、前のページ 、次のページ 、フルスクリーンモードを終了 の各ボタンが含まれています。これらのボタンは、作業エリアの左下隅に表示されます。
フルスクリーンモードで文書を読む
フルスクリーンナビゲーションバーが表示されていない場合は、PDF 内を移動するためのショートカットキーを使用できます。
マルチモニター環境で、フルスクリーンモードのページが一方のモニターにのみ表示されることがあります。その場合、文書のページを切り替えるには、フルスクリーンモードで表示されている方の画面でページをクリックします。
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表示/フルスクリーンモードを選択します。
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次のいずれかの操作をおこないます。
次のページに移動するには、Enter キー、Page Down キー、下向き矢印キー、または右向き矢印キーを押します。
前のページに移動するには、Shift+Enter キー、Page Up キー、上向き矢印キー、または左向き矢印キーを押します。
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フルスクリーンモードを終了するには、Ctrl キーを押しながら L キーを押すか、Esc キーを押します(Esc キーを使用するには、フルスクリーンモードの環境設定で、「Esc キーで取り消し」を選択している必要があります)。
一般的なツールツールバーで、フルスクリーンツール を表示するには、ツールバー領域を右クリックして、ページ表示ツールを表示/フルスクリーンモードを選択します。フルスクリーンツールをクリックして、フルスクリーンモードに切り替えます。
Acrobat Reader でツールパネルウィンドウの現在の状態を保持
このアーティクルの手順に従って、Acrobat のツールパネルウィンドウの現在の状態を保持します。
Acrobat の表示サイズ
お使いのデバイスに合わせて PDF の表示サイズを調整し、読みやすくすることができます。表示/表示サイズに移動し、必要に応じて「小」、「標準」、または「大」を選択します。
Acrobat の表示テーマ
表示テーマを設定すると、Acrobat の全体的な外観を変更できます。テーマを選択するには、表示/表示テーマの順に選択し、次のいずれかのテーマを選択します。
- システムテーマ - 「システムテーマ」を選択すると、Acrobat は OS テーマに従って UI を変更します。Acrobat の実行中に OS テーマを変更すると、Acrobat のテーマも更新されます。
- ライトグレー - Acrobat が使用するデフォルトのテーマはライトグレーです。すべての UI 要素と文書の背景がライトグレーで表示されます。
- ダークグレー - テーマをダークグレーに設定すると、バッテリー電源を節約しながら、目の負担を軽減し、暗い環境での画面の使用を改善することで、視覚的な人間工学が向上します。ダークテーマが拡張され、トップメニュー、ページ上のコンテキストメニュー、スクロールバー、コメントパネルが含まれるようになりました。
PDF の表示に関する環境設定
環境設定ダイアログボックスを使用して、デフォルトのページレイアウトの設定や、アプリケーションに対する様々なカスタマイズができます。PDF の表示に関して、「文書」、「フルスクリーン」、「一般」、「ページ表示」、「3D とマルチメディア」の環境設定オプションを調べます。
環境設定はアプリケーションの動作をコントロールするもので、特定の PDF 文書に関する設定ではありません。環境設定ダイアログにアクセスするには、編集/環境設定(Windows)または Acrobat / Adobe Acrobat Reader/環境設定(macOS)を選択します。
サードパーティのプラグインをインストールした場合、このプラグインの環境設定を行うには「サードパーティの環境設定」を使用します。
文書の環境設定
開き方の設定
- 文書を再び開くときに前回のビュー設定を復元:1 回の作業セッションの間に同じ文書を再び開くと、自動的に前回表示していたページから再開します。
- 他のファイルへのリンクを 同じ ウィンドウで開く:現在の文書を閉じて、リンク先の文書を同じウィンドウで開き、開いているウィンドウの数を最小限にします。ただし、リンク先の文書が別のウィンドウで既に開いている場合は、リンクをクリックしても現在の文書は閉じません。このオプションを選択解除すると、別の文書へのリンクをクリックするたびに新しいウィンドウが開きます。
- 文書内のレイヤーの初期状態を使用:レイヤーがある PDF 文書を開くとき、レイヤーの表示および非表示の状態を、文書の作成者が指定したとおりに設定します。
- メニューバー、ツールバー、ウィンドウコントロールの非表示を許可:PDF 文書を開くとき、メニューバー、ツールバー、ウィンドウコントロールを非表示にするかどうかを設定します。
- 常にファイル名を文書のタイトルとして使用:文書タイトルにファイル名を使用できます。(デフォルトでは選択されていません)。
- 最近使用した文書にリストする数:ファイルメニューに一覧表示する文書の最大数を設定します。
保存の設定
- 文書の変更を一時ファイルに自動保存する間隔:開いている文書への変更を自動的に保存する間隔を指定します。
- Web 表示用に最適化して保存:PDF 文書を再構築し、web サーバーから 1 ページ単位でダウンロードできるようにします。
- 10 MB 超過のファイルのサイズを毎回縮小:ファイルサイズが 10 MB を超えている場合は、PDF のサイズを自動的に小さくします。
PDF/A 表示モード
- PDF/A モードで文書を表示:PDF/A 表示モードの適用条件として、「適用しない」または「PDF/A 文書のみ」を選択します。
非表示情報
メタデータ、添付ファイル、コメント、非表示のテキストとレイヤーなど、見た目ではわからない項目について PDF を検索します。検索結果はダイアログボックスに表示され、任意の種類の項目を削除できます。
- 文書を閉じるときに非表示情報を検索して削除(デフォルトでは選択されていません)。
- 文書を電子メールで送信するときに非表示情報を検索して削除(デフォルトでは選択されていません)。
墨消し
- 適用された墨消しマークを保存するときにファイル名を調整:墨消しを適用したファイルを保存するときに使用する接頭辞または接尾辞を指定します。
- テキストを検索して削除パターンのロケールを選択:パターンに使用するインストール済みの Acrobat 言語バージョンを指定します。例えば英語とドイツ語のバージョンをインストールしている場合、パターンにいずれかの言語を選択できます。検索と墨消しダイアログボックスに「パターン」オプションが表示されます。
フルスクリーンモードの環境設定
フルスクリーンモードの設定
- 現在の文書のみ:表示中の PDF にのみフルスクリーンモードを適用します。
- 1 ページ全体をフルスクリーン表示:単一ページ単位で、ページを全体表示にします。
- 文書がフルスクリーンモードを要求時に警告:フルスクリーンモードに入る前にメッセージを表示します。このオプションを選択すると、このメッセージでの「次回から表示しない」に対する以前の選択は無視されます。
- 使用するモニター:フルスクリーンモードで表示するモニターを指定します(マルチモニター環境で作業するユーザー向けのオプションです)。
フルスクリーンモードの切り替え方法
- Esc キーで取り消し:Esc キーを押すとフルスクリーンモードが終了するようにします。このオプションを選択していない場合は、Ctrl キーを押しながら L キーを押して終了できます。
- ナビゲーションバーを表示:文書の設定に関係なしに最小限のナビゲーションツールバーを表示します。
- 左クリックで次のページ、右クリックで前のページを表示:マウスで Adobe PDF 文書をクリックすると表示ページが切り替わるようにします。このオプションを解除している場合は、Return キー、Shift + Return キー(前のページに戻る)、または矢印キーを押して文書内を移動することもできます。
- 最初のページへ戻る:PDF 文書を最後のページまで表示した後にページを切り替えると、最初のページに戻るようにします。このオプションは、広告の表示によく使用されます。
- 表示ページを切り替える間隔:表示するページを自動的に切り替える間隔を秒単位で指定します。自動切り替えを選択している場合でも、マウスやキーボードによる手動のページ切り替えは可能です。
フルスクリーンモードの表示
- 背景色:フルスクリーンモードのときウィンドウの背景に使用する色を指定します。カラーパレットからカラーを選択して背景色をカスタマイズできます。
- マウスカーソル:フルスクリーンモードの動作中にポインターを表示するかどうかを指定します。
フルスクリーンモードの効果
- ページ効果を無効にする:フルスクリーンモードのプレゼンテーションで、ページ切り替え時の表示効果を使用しないようにします。
- デフォルトの効果:ページ切り替え時の表示効果が指定されていない文書をフルスクリーンモードで表示する場合に、ページ切り替え時に使用する表示効果を指定します。
- 方向:「下へ」、「左へ」、「横」など、選択されたデフォルトの表示効果の流れを決定します。使用できるオプションは効果によって異なります。方向オプションが選択されたデフォルトの効果に効果がない場合、そのオプションは使用できません。
- ナビゲーションコントロールの方向:プレゼンテーションにおける画面切り替え効果を模倣します。例えば、次のページに進むときに上からページが下りてきて、前のページに戻るときには下からページが上がってくるような効果を出します。方向オプション付きの効果の場合にのみ使用できます。
一般環境設定
基本ツール
- 単一のショートカットキーでツールを使用可能にする:単一のキーストロークでツールを選択できるようにします。このオプションはデフォルトでは選択されていません。
- URL からリンクを作成:Acrobat を使用して作成されていないリンクを PDF 文書内で自動的に識別し、クリック可能なリンクにするかどうかを指定します。
- 手のひらツールでテキストと画像を選択可能にする:手のひらツールが Adobe PDF
内のテキスト部分の上ではテキスト選択ツールとして機能するように設定します。 - アーティクルの上でカーソルを変える:アーティクルスレッドの上に置いたときに手のひらツールのポインターの外観を変更します。最初のクリックで、アーティクルが文書パネルウィンドウの横方向に合わせてズームされ、その後のクリックではアーティクルスレッドがたどられます。
- マウスホイールでズームを可能にする:マウスホイールの動作をスクロールからズームに変更します。
- 選択ツールでテキストの前に画像を選択:選択ツールでの選択順序を変更します。
- テキスト選択でクイックアクションを表示:テキストまたはイメージ選択時にクイック操作ツールバーを表示します。
- ファイルを開くときにオンラインストレージを表示:ファイルを開くダイアログボックスにクラウドストレージを表示します。
- ファイルを保存するときにオンラインストレージを表示:ファイルの保存中にクラウドストレージを表示します。
- Acrobat の起動時に最後のセッションから PDF を再び開く:Acrobat の起動時に、最後のセッションから PDF を再び開きます。
- 同じウィンドウの新しいタブとして文書を開く(再起動が必要):開く際に、複数の文書をタブでグループ化します。タブを個別のウィンドウとしてスナップする(引き出す)こともできます。タブを選択してドラッグします。ツールバーから離れるとサムネールが表示されるので、タブを放します。
- 複数のタブを閉じる前に確認する:Acrobat を閉じる前にユーザーに確認します。
- 最近使ったタブに星付きファイルを表示:星付きファイルをホームビューにカードとして表示します。
- スナップショットツール画像に固定解像度を使用:スナップショットツールで取り込んだ画像をコピーするときの解像度を設定します。
- Windows Explorer で PDF サムネールのプレビューを有効にする:このオプションを選択すると、Windows エクスプローラーで PDF をサムネールとして表示します。
- タッチモード:タッチ機能が有効なデバイスに対して、Acrobat でタッチモードを有効にする方法を設定します。タッチモードでは、ツールバーボタン、パネル、メニューは、指で選択できるように、少し離して配置されます。タッチ閲覧モードは表示を最適化し、最も一般的なジェスチャをサポートします。
- 画面解像度に合わせて調整 (再起動が必要):画面解像度を自動検出して PDF を拡大・縮小するか、画面解像度に関係なく PDF を表示します。
警告
- 編集の警告を表示しない:リンク、ページ、サムネール画像、しおりなどを削除するときに表示される警告を無効にします。
- すべての警告をリセット:デフォルトの警告設定に戻します。
アドビからのメッセージ
- Adobe Acrobat の起動時にメッセージを表示:文書を開かずにアプリケーションを起動する場合に、アドビからのプロダクトマーケティングメッセージがスタートアップスクリーンに表示されるようにします。メッセージをクリックすると、機能、更新、オンラインサービスに関する情報を取得したり、タスクパネルウィンドウなどのアプリケーションの要素を開いたりすることができます。オプションの選択を解除すると、製品内マーケティングメッセージが表示されなくなります。
アドビオンラインサービスを容易にするトランザクションメッセージはオフにできません。
アプリケーションの起動
- 承認されたプラグインのみを使用:アドビ承認のサードパーティのプラグインだけを読み込みます。「承認済みモード」には、その状態により「はい」または「いいえ」のいずれかが表示されます。
- 2D グラフィックアクセラレーターを確認(Windows のみ):使用しているコンピューターのハードウェアが 2D グラフィックスアクセラレーションをサポートしている場合にのみ表示されます。選択すると、最初の文書が開く際にハードウェアアクセラレーションの使用が許可されます。選択解除すると、最初の文書が開いた後でハードウェアアクセラレーションの使用が開始されます。このオプションを使用すると、起動時間が遅くなるので、デフォルトでは選択解除されています。
このオプションは、ページ表示の環境設定で「2D グラフィックスアクセラレーションを使用」オプションを選択した場合にのみ使用できます。
- デフォルトの PDF ハンドラーを選択(Windows のみ):Reader または Acrobat のどちらのアプリケーションを使用して PDF を開くかを指定します。この設定は、コンピューターに Acrobat と Reader の両方がインストールされている場合に適用されます。Windows 7 以前では、PDF ファイルの表示にアドビのプラグインまたはアドオンが使用されている場合のみ、ブラウザーがこの設定を使用します。Windows 8 では、この設定によりシステム(ブラウザーを含む)でどちらのアプリケーションをデフォルトの PDF アプリケーションとするかが制御されます。Windows 8 では、システムに適用する前にこの変更を許可するかどうかを確認するメッセージが表示されます。設定されると、Windows 8 ではプレビュー、サムネールの表示、ファイル情報の表示など PDF ファイルに関連するタスクにおいても、選択された PDF アプリケーションが使用されます。
- Adobe Acrobat がデフォルトの PDF アプリケーションではない場合に通知(Windows のみ):Acrobat がデフォルトの PDF ハンドラーとして設定されていない場合は、Acrobat を起動するたびに、Adobe Acrobat をデフォルトの PDF アプリケーションにするかどうかを確認するダイアログが表示されます。
ページ表示の環境設定
デフォルトレイアウトとズーム
- ページレイアウト:文書を最初に開いたときの、スクロール用のページレイアウトを設定します。デフォルト値は「自動」です。ファイル/プロパティ/開き方のページレイアウト設定は、この値より優先されます。
- ズーム:PDF 文書を開いたときに使用する表示倍率を指定します。デフォルト値は「自動」です。ファイル/プロパティ/開き方で設定した倍率は、この値より優先されます。
次の 2 つの場合に、ページのレイアウトおよびズームが変更されることがあります。1)ファイル/プロパティで、別の開き方として個別の PDF が既に設定されている。2)編集/環境設定/文書で、「文書を再び開くときに前回のビュー設定を復元」オプションを設定している。
解像度
- システムの設定を使用:モニターの解像度にシステムの設定を使用します。
- カスタム解像度:モニターの解像度を設定します。
レンダリング
- テキストのスムージング:適用するテキストのスムージングの種類を指定します。
- ラインアートのスムージング:スムージングを適用して、線がギザギザにならないように補正します。
- 画像のスムージング:スムージングを適用して、画像内の段差が目立たないように補正します。
- ローカルフォントを使用:使用しているシステムにインストールされたローカルフォントを、アプリケーションで使用するか無視するかを指定します。選択していない場合、PDF に埋め込まれていないフォントには代替フォントが使用されます。フォントの置き換えができない場合は、そのフォントのテキストが黒丸で表示され、エラーメッセージが表示されます。
- 細い線を拡張:選択すると、細い線が強調表示されて見やすくなります。
- ページキャッシュを使用:現在のページを表示するより前に、次のページをバッファ内に用意しておき、ページの切り替えに要する時間を短縮します。
- 2D グラフィックスアクセラレーションを使用(Windows のみ):使用しているコンピューターのハードウェアが 2D グラフィックスアクセラレーションをサポートしている場合にのみ表示されます。ページコンテンツのズーム、スクロールおよび再描画の処理速度を高速化します。また、2D の PDF コンテンツの描画や操作も速くなります。このオプションはデフォルトで選択されています。
ページ表示の環境設定でこのオプションが表示されない場合、このハードウェア機能を有効にするには、GPU カードドライバーを更新する必要がある可能性があります。更新されたドライバーについては、カードのベンダーかコンピューターのメーカーにお問い合わせください。
ページコンテンツと情報
- データ量の多い画像を表示:データ量の多い画像も省略せずに表示します。システムの処理速度が遅くて画像の多いページをすばやく表示できない場合は、このオプションの選択を解除できます。
- スムーズズーミングを使用(Windows のみ):選択解除すると、アニメーション効果がオフになり、パフォーマンスが向上します。
- アートサイズ、仕上がりサイズ、裁ち落としサイズを表示:文書内に定義されたアートサイズ、仕上がりサイズおよび裁ち落としサイズをすべて表示します。
- 透明グリッドを表示:透明オブジェクトの背景にグリッドを表示します。
- 論理ページ番号を使用:PDF 内のページ通し番号をページに印刷される番号と一致させるために、「ページ番号」コマンドを有効にします。ページナビゲーションツールバー、ページ指定ダイアログボックスおよび印刷ダイアログボックスで、ページ番号の後に括弧で囲まれたページ通し番号を表示します。例えば、最初のページに印刷される番号が i の場合は i (1/1)と表示します。このオプションが選択されていない場合、ページには 1 から始まるアラビア数字で番号が付けられます。このオプションを選択すると、web ブラウザーで「戻る」をクリックしたときの予期しない動作を防ぐことができます。
- 常に文書ページサイズを表示:水平スクロールバーの近くにページの寸法を表示します。
- オーバープリントプレビューを使用:オーバープリントプレビューモードを、PDF/X ファイルに対してのみオンにするか、まったくオンにしないか、常にオンにするか、自動的に設定するかを指定します。「自動」に設定すると、文書にオーバープリントが含まれる場合に、オーバープリントプレビューモードがアクティブになります。オーバープリントプレビューモードを使用すると、印刷出力のインキのエイリアス効果を画面で確認できます。例えば、文書内に 2 つの類似した特色があって一方のみが使用される場合に、プリンターまたはサービスプロバイダーはインキのエイリアスを作成することがあります。
- デフォルトの透明の変換用カラースペース:透明の変換用に、デフォルトのカラースペース(「作業用 RGB」または「作業用 CMYK」)を設定します。
参照 XObject 表示モード
- 参照 XObject ターゲットを表示:参照 XObject を表示できる文書の種類を指定します。
- 参照されるファイルの場所(オプション):参照された文書の場所を指定します。
タブレットとモバイルデバイス用のタッチモード
タッチモードは、Acrobat や Acrobat Reader をタッチデバイスで使いやすくします。ツールバーボタン、パネル、メニューは、指で選択できるように、少し離して配置されます。タッチ閲覧モードは表示を最適化し、最も一般的なジェスチャをサポートします。タッチ操作対応デバイスでは、Acrobat および Acrobat Reader は自動的にタッチモードに切り替わります。タッチモード用のデフォルトの環境設定を変更できます。
タッチモード環境設定の変更
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編集/環境設定(Windows)または Acrobat / Adobe Acrobat Reader/環境設定(macOS)を選択します。
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「分類」から「一般」を選択します。
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「基本ツール」で、タッチモードメニューから適切なデフォルト設定を選択します。
PDF/A 表示モードの変更
PDF/A は電子文書を長期にわたって保存するための ISO 規格です。スキャンして PDF に変換した文書は PDF/A 準拠です。この表示モードで文書を表示するかどうかを指定できます。
PDF/A 表示モードで PDF/A 準拠文書を開くと、文書が変更されないように読み取りモードで開かれます。メッセージが文書メッセージバーに表示されます。文書への変更および注釈の追加をおこなうことはできません。PDF/A モードをオフにすると、文書を編集できます。
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環境設定ダイアログボックスの「分類」から「文書」を選択します。
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「PDF/A モードで文書を表示」のオプションとして、「適用しない」または「PDF/A 文書のみ」を選択します。
この環境設定を変更すると、PDF/A 表示モードと他のモードを切り替えることができます。
図面用に表示ビューでの PDF の表示
図面用に表示ビューでは、PDF 内で定義された線幅で線が表示されます。図面用に表示をオフにすると、表示倍率に関係なく一定の線幅(1 ピクセル)を線に適用します。文書を印刷すると、線幅は実際の幅で印刷されます。
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表示/表示切り替え/定規とグリッド/図面用に表示を選択します。図面用に表示を終了するには、表示/表示切り替え/定規とグリッド/図面用に表示をもう一度選択します。
PDF を web ブラウザー内で表示している場合、「図面用に表示」をオフにすることはできません。
ナビゲーションパネル、ツールパネルウィンドウ、ツールバー項目などの表示と非表示の切り替え
PDF を表示しているとき、次の要素を Acrobat に表示するかどうかを表示/表示切り替えメニューから選択できます。
- ナビゲーションパネル:ナビゲーションパネルは、様々なナビゲーションパネルを表示できるワークスペース内の領域です。このオプションを選択すると、ナビゲーションメニュー項目の表示と非表示を切り替えることができます。ナビゲーションパネルについて詳しくは、「PDF ページのナビゲーション」を参照してください。
- ツールパネルウィンドウ:Acrobat の右側のペインには、頻繁に使用するツールが表示されます。右側のツールパネルウィンドウを閉じるには、表示/表示切り替え/ツールパネルウィンドウを選択します。
- ツールバー項目:すべてのツールバーを非表示にするには、表示/表示切り替え/ツールバー項目/ツールバーを非表示(Windows)またはツールバーを隠す(Mac OS)を選択します。ツールバーをデフォルト設定に戻すには、表示/表示切り替え/ツールバー項目/ツールバーをリセットを選択します。
- ページコントロール:「幅に合わせて連続表示」、「1 ページ全体を表示」、フローティングツールバーなどのページコントロールの表示と非表示を切り替えることができます。表示/表示切り替え/ページコントロール/ページコントロールを表示を選択します。フローティングツールバーを非表示にするには、表示/表示切り替え/ページコントロール/ドッキング解除
を選択します。 - メニューバー:メニューバーを表示または非表示にするには、表示/表示切り替え/メニューバーを選択します。キーボードのファンクションキー F9 も使用できます。
- ボタンラベル:選択したツールボタンのラベルを表示します。ボタンのラベルを表示または非表示にするには、表示/表示切り替え/ボタンラベルを選択します。
- 定規とグリッド:グリッドを使用すると、文書内のテキストやオブジェクトを正確に配置することができます。グリッドを表示または非表示にするには、表示/表示切り替え/定規とグリッド/グリッドを選択します。グリッドを表示すると、このコマンド名の隣にチェックマークが表示されます。詳しくは、「PDF のグリッド、ガイド、ものさし」を参照してください。
- カーソル座標:カーソル座標は、文書ウィンドウ内でのポインターの座標位置を示します。X 座標と Y 座標を表示するには、表示/表示切り替え/カーソル座標を選択します。詳しくは、「カーソル座標の表示」を参照してください。
修正後の PDF と前のバージョンとの比較(Acrobat Pro)
ファイルを比較機能を使用して PDF の 2 つのバージョン間の相違点を表示します。比較結果を表示するオプションの多くをカスタマイズできます。詳しくは、PDF ファイルの 2 つのバージョンの比較を参照してください。