プレゼンテーション用の PDF の設定

フルスクリーンモードでの開き方の定義

フルスクリーンモードは、プレゼンテーションに使用する PDF に設定できるプロパティです。フルスクリーンモードでは、PDF のページが画面全体に表示され、Acrobat のメニューバー、ツールバー、ウィンドウコントロールは表示されません。他の開き方も設定でき、文書や文書コレクションの開き方に一貫性を持たせることができます。どの開き方でも、ページ効果を追加して、文書に目を通すときの視覚効果を高めることができます。

PDF 内の移動方法を制御する(例えば、ページを自動的に先に進める)には、環境設定ダイアログボックスのフルスクリーンモードのオプションを使用します。この環境設定は、PDF 文書ではなくシステムに固有であり、そのシステムで開くすべての PDF に影響します。したがって、システム全体のプレゼンテーションを設定する場合は、この環境設定を使用できます。

標準ビューとフルスクリーンビュー

開き方の定義

ユーザーが PDF 文書または PDF ポートフォリオを開く場合、PDF の開き方の定義に従って表示されます。開き方の定義には、表示したい表示倍率、ページ、ページレイアウトを設定できます。PDF がプレゼンテーションである場合は、開き方をフルスクリーンモードに設定できます。Acrobat Pro では、「アクションウィザード」を作成して、複数の文書のデフォルト設定を変更できます。

PDF の開き方を定義したら、選択したページまたは文書全体にページ効果を追加できます。

注意:

Acrobat は、Microsoft PowerPoint の「画面切り替え」および「スライドイン」アニメーション効果をサポートしています。

開き方の定義

  1. ファイル/プロパティを選択します。
  2. 文書のプロパティダイアログボックスで、「開き方」をクリックします。
  3. 必要なオプションを設定し、「OK」を選択します。ファイルを保存して再び開くと、効果を確認できます。

フルスクリーンモードでの開き方の定義

PDF の開き方をフルスクリーンモードに設定するときは、文書の開き方を定義する必要があります。

  1. ファイル/プロパティを選択します。
  2. 文書のプロパティダイアログボックスで、「開き方」を選択します。
  3. 最適な結果を得るには、次の操作をおこないます。
    • 表示メニューで「ページのみ」を選択します。

    • ページレイアウトメニューで「単一ページ」を選択します。

    • 開くページ」に、プレゼンテーションを開始するページを設定します。

  4. フルスクリーンモードで開く」を選択すると、メニューバー、ツールバー、ウィンドウコントロールが表示されず、文書が画面全体に表示されます。「OK」をクリックします。(設定を確認するには、ファイルを保存して開き直す必要があります。)
    注意:

    環境設定ダイアログボックスの「フルスクリーンモード」で「Esc キーで取り消し」を選択している場合は、Esc キーでフルスクリーンモードを終了できます。ただし、フルスクリーンモードでは、ショートカットキー以外の方法でコマンドやツールを使用できません。このような場合は、ページ開閉時の動作を文書内に設定することにより、コマンドやツールを使用可能にできます。

Initial View options for document properties

文書のプロパティの「開き方」オプションは、「レイアウトと倍率」、「ウィンドウオプション」、「ユーザーインターフェイスオプション」の 3 つの領域で構成されています。

レイアウトと倍率

文書の外観を指定します。

 

注意:

次の 2 つの場合に、ページのレイアウトおよび倍率が変更されることがあります。1)ファイル/プロパティで、別の開き方として個別の PDF が既に設定されている。2)編集/環境設定/文書で、「文書を再び開くときに前回のビュー設定を復元」オプションを設定している。

表示

ナビゲーションパネルに表示するパネルを指定します。

ページレイアウト

文書のページの配置を指定します。

倍率

文書を開いた後、文書のズームレベルを設定します。「デフォルト」を選択すると、ユーザーが設定した倍率を使用します。

開くページ

文書を開いたときに表示されるページを指定します。

 

注意:

「倍率」オプションと「ページレイアウト」オプションで「デフォルト」を選択すると、ページ表示の環境設定で指定した、ユーザーごとの設定が使用されます。

ウィンドウオプション

ユーザーが文書を開いたときにウィンドウの表示が画面内でどのように調整されるかを指定します。「ウィンドウオプション」は、ユーザーのモニターの画面領域と関連して、文書ウィンドウ自体に適用されます。

ページにウィンドウサイズを合わせる

「文書のオプション」で選択したオプションに従って、開いたページに合わせて文書ウィンドウのサイズを調整します。

ウィンドウを画面中央に配置

ウィンドウを画面の中央に配置します。

フルスクリーンモードで開く

文書ウィンドウが最大化され、文書が画面全体に表示されます。メニューバー、ツールバーおよびウィンドウコントロールは表示されません。

表示:ファイル名

ウィンドウのタイトルバーにファイル名が表示されます。

表示:文書のタイトル

ウィンドウのタイトルバーに文書のタイトルが表示されます。文書のタイトルは、文書のプロパティダイアログボックスの概要パネルから取得されます。

ユーザーインターフェイスオプション

インターフェイスのどの部分(メニューバー、ツールバーまたはウィンドウコントロール)を非表示にするかを指定します。

 

注意:

 メニューバーとツールバーを非表示にした場合、ショートカットキーを知らないと、コマンドを使用したり、ツールを選択したりできなくなります。ページが表示されている間、一時的にインターフェイスコントロールを非表示にするページアクションを設定できます(詳しくは、サムネール画像と共にアクションを追加を参照してください)。

ページ効果の追加

ページ効果を使用して、ページが進むたびに生じる効果を作成することができます。

また、Acrobat Pro でアクションウィザードを使用すると、複数の文書に対してページ効果を設定できます。

  1. 以下のいずれかの操作を行います。
    • ツール/ページを整理/詳細/ページ効果を選択します。

    • ページサムネールパネルで、効果を適用するページサムネールを選択し、オプションメニュー から「ページ効果」を選択します。

  2. ページ効果ダイアログの効果メニューから、ページ効果を選択します。設定できる効果は、フルスクリーンモードの環境設定で設定できる効果と同じです。

  3. ページ効果が生じる方向を選択します。利用できるオプションは効果によって異なります。
  4. 効果の速度を選択します。
  5. 「自動切り替え」を選択し、自動的にページを切り替えて表示する間隔の秒数を入力します。このオプションを選択しない場合は、キーボードコマンドまたはマウスを使用してページを送ります。
  6. 「ページ範囲」で効果を適用する範囲を選択します。

    注意:

    ユーザーがフルスクリーンモードの環境設定で「すべての効果を無視」を選択した場合は、設定したページ効果は表示されません。

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