Adobe セキュリティ速報

Adobe ColdFusion に関するセキュリティアップデート公開 | APSB23-52

情報 ID

公開日

優先度

APSB23-52

2023年11月14日

3

要約

ColdFusion バージョン 2023、 および 2021 に関するセキュリティアップデートが公開されました。 これらのアップデートにより、恣意的なコード実行とセキュリティ機能のバイパスにつながる可能性があるクリティカル重要、および中度の脆弱性が解決します。

対象のバージョン

製品名

アップデート番号

プラットフォーム

ColdFusion 2023

アップデート 5 とそれ以前のバージョン
  

すべて

ColdFusion 2021

アップデート 11 とそれ以前のバージョン

すべて

解決策

アドビは、これらのアップデートを次の優先度評価に分類しており、対象製品をご利用のお客様に最新バージョンへのアップグレードを推奨します。

製品名

アップデートバージョン

プラットフォーム

優先度評価

入手方法

ColdFusion 2023

アップデート 6

すべて

3

ColdFusion 2021

アップデート 12

すべて

3

注意:

安全でない Wddx デシリアライゼーション攻撃からの保護の詳細については、  https://helpx.adobe.com/coldfusion/kb/coldfusion-serialfilter-file.html
を参照してください。

脆弱性に関する詳細

脆弱性のカテゴリー

脆弱性の影響

深刻度

CVSS 基本スコア 

CVE 番号

信頼されないデータのデシリアライゼーション(CWE-502

任意のコード実行

クリティカル

9.1

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:N

CVE-2023-44350

不正なアクセス制御 (CWE-284)

セキュリティ機能のバイパス

クリティカル

7.5

 CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N

CVE-2023-26347

信頼されないデータのデシリアライゼーション(CWE-502

任意のコード実行

クリティカル

9.8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2023-44351

クロスサイトスクリプティング (Reflected XSS)(CWE-79

任意のコード実行

重要

6.1

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N

CVE-2023-44352

信頼されないデータのデシリアライゼーション(CWE-502

任意のコード実行

重要

5.3

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N

CVE-2023-44353

不適切な入力検証(CWE-20

任意のコード実行

中度

4.3

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:L/A:N

CVE-2023-44355

謝辞:

この問題を報告し、ユーザーの保護にご協力いただいた以下の研究者の皆様に対し、アドビより厚く御礼を申し上げます。   

  • Brian Reilly 氏 - CVE-2023-44350、CVE-2023-44355
  • Daniel Jensen 氏 - CVE-2023-44351
  • pwnii 氏(pwnwithlove)- CVE-2023-44352
  • McCaulay Hudson 氏 - CVE-2023-44353
  • Matthew Galligan 氏、Jon Cagan 氏、CISA - CVE-2023-26347

注:アドビは、HackerOne と非公開で招待制のバグバウンティープログラムを実施しています。アドビの外部セキュリティリサーチャーとして働くことに興味がある方は、次のステップをお知らせしますので、このフォームにご記入ください。

注意:

ColdFusion JDK/JRE LTS バージョンを最新リリースにアップデートすることをお勧めします。 サポートされている JDK のバージョンについては、以下の ColdFusion サポートマトリックスを参照してください。

ColdFusion サポートマトリックス:

CF2023: https://helpx.adobe.com/pdf/coldfusion2023-suport-matrix.pdf

CF2021: https://helpx.adobe.com/pdf/coldfusion2021-support-matrix.pdf

対応する JDK アップデートを行わずに ColdFusion アップデートを適用しても、サーバーは保護されません。  詳細については、関連するテクニカルノートを参照してください。

また、ColdFusion セキュリティページに記載したセキュリティ構成設定を適用するとともに、該当するロックダウンガイドを確認することを推奨します。

ColdFusion JDK 要件

COLDFUSION 2023(バージョン 2023.0.0.330468 以降)
アプリケーションサーバーの場合

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内で「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**」という JVM フラグを設定します。

例:
Apache Tomcat アプリケーションサーバー:「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します。
WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します。

 

COLDFUSION(バージョン2021.0.0.323925)以降

アプリケーションサーバーの場合   

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内で「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**

という JVM フラグを設定します。

以下に例を示します。

Apache Tomcat アプリケーションサーバーは、「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します

WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します.  


詳しくは、https://helpx.adobe.com/jp/security.html を参照するか、PSIRT@adobe.com 宛てに電子メールでお問い合わせください。

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