Adobe セキュリティ速報

Adobe ColdFusion に関するセキュリティアップデート公開 | APSB23-47

情報 ID

公開日

優先度

APSB23-47

2023年7月19日

1

要約

ColdFusion バージョン 2023、2021 および 2018 に関するセキュリティアップデートが公開されました。 これらのアップデートにより、恣意的なコード実行とセキュリティ機能のバイパスにつながる可能性があるクリティカル  な脆弱性と中度の脆弱性が解決します。

アドビは、Adobe ColdFusion を標的とした限定的な攻撃で CVE-2023-38205 が実際に悪用されていることを確認しています。

対象のバージョン

製品名

アップデート番号

プラットフォーム

ColdFusion 2023

アップデート 2 以前のバージョン    

すべて

ColdFusion 2021

アップデート 8 とそれ以前のバージョン

すべて

ColdFusion 2018

アップデート 18 とそれ以前のバージョン

すべて

解決策

アドビは、これらのアップデートを次の優先度評価に分類しており、対象製品をご利用のお客様に最新バージョンへのアップグレードを推奨します。

製品名

アップデートバージョン

プラットフォーム

優先度評価

入手方法

ColdFusion 2023

アップデート3

すべて

1

ColdFusion 2021

アップデート9

すべて

1

ColdFusion 2018

アップデート19

すべて

                 1

注意:

今後、パッケージ内でデシリアライゼーションに関する脆弱性が見つかった場合は、<cfhome>/lib フォルダー内の serialfilter.txt ファイルを使用して、そのパッケージを拒否リストに追加してください(例:!org.jgroups.**;)。

脆弱性に関する詳細

脆弱性のカテゴリー

脆弱性の影響

深刻度

CVSS 基本スコア 

CVE 番号

信頼されないデータのデシリアライゼーション(CWE-502

任意のコード実行

クリティカル

9.8

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H

CVE-2023-38204

不正なアクセス制御 (CWE-284)

セキュリティ機能のバイパス

クリティカル

7.5

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N

CVE-2023-38205

不正なアクセス制御 (CWE-284)

セキュリティ機能のバイパス

中度

5.3

CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N

CVE-2023-38206

謝辞:

この問題を報告し、ユーザーの保護にご協力いただいた以下の研究者の皆様に対し、アドビより厚く御礼を申し上げます。   

  • Rahul Maini 氏、Harsh Jaiswal @ ProjectDiscovery Research - CVE-2023-38204
  • MoonBack (ipplus360) - CVE-2023-38204
  • Stephen Fewer 氏 - CVE-2023-38205
  • Brian Reilly 氏 - CVE-2023-38206

注:アドビは、HackerOne と非公開で招待制のバグバウンティープログラムを実施しています。アドビの外部セキュリティリサーチャーとして働くことに興味がある方は、次のステップをお知らせしますので、このフォームにご記入ください。

謝辞

この問題を報告し、ユーザーの保護にご協力いただいた以下の研究者の皆様に対し、アドビより厚く御礼を申し上げます。

  • Fortinet の FortiGuard Labs の Yonghui Han 氏 - CVE-2023-29308、CVE-2023-29309、CVE-2023-29310、CVE-2023-29311、CVE-2023-29312、CVE-2023-29313、CVE-2023-29314、CVE-2023-29315、CVE-2023-29316、CVE-2023-29317、CVE-2023-29318、CVE-2023-29319

注:アドビは、HackerOne と非公開で招待制のバグバウンティープログラムを実施しています。アドビの外部セキュリティリサーチャーとして働くことに興味がある方は、次のステップをお知らせしますので、このフォームにご記入ください。

注意:

ColdFusion JDK/JRE LTS バージョンを最新リリースにアップデートすることをお勧めします。 サポートされている JDK のバージョンについては、以下の ColdFusion サポートマトリックスを参照してください。

ColdFusion サポートマトリックス:

CF2023: https://helpx.adobe.com/pdf/coldfusion2023-suport-matrix.pdf

CF2021: https://helpx.adobe.com/pdf/coldfusion2021-support-matrix.pdf

CF2018: https://helpx.adobe.com/pdf/coldfusion2018-support-matrix.pdf

対応する JDK アップデートを行わずに ColdFusion アップデートを適用しても、サーバーは保護されません。  詳細については、関連するテクニカルノートを参照してください。

また、ColdFusion セキュリティページに記載したセキュリティ構成設定を適用するとともに、該当するロックダウンガイドを確認することを推奨します。

ColdFusion JDK 要件

COLDFUSION 2023(バージョン 2023.0.0.330468 以降)
アプリケーションサーバーの場合

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内で「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**」という JVM フラグを設定します。

例:
Apache Tomcat アプリケーションサーバー:「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します。
WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します。
スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します。

 

COLDFUSION(バージョン2021.0.0.323925)以降

アプリケーションサーバーの場合   

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内で「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**

という JVM フラグを設定します。

以下に例を示します。

Apache Tomcat アプリケーションサーバーは、「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します

WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します.  

 

COLDFUSION 2018 HF1 以降  

アプリケーションサーバーの場合   

JEE のインストール環境で、使用しているアプリケーションサーバーのタイプに応じて、各起動ファイル内で「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**;!org.jgroups.**;!com.sun.rowset.**

という JVM フラグを設定します。

以下に例を示します。

Apache Tomcat アプリケーションサーバーは、「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します

WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します.  


詳しくは、https://helpx.adobe.com/jp/security.html を参照するか、PSIRT@adobe.com 宛てに電子メールでお問い合わせください。

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