Adobe セキュリティ速報

ColdFusion に関するセキュリティアップデート公開 | APSB20-16

情報 ID

公開日

優先度

APSB20-16

2020 年 3 月 17 日

2

要約

ColdFusion バージョン 2016 および 2018 用のセキュリティアップデートが公開されました。これらのアップデートは、任意のコード実行の原因になりかねない、複数のクリティカルな脆弱性を解決します。

対象のバージョン

製品名

アップデート番号

プラットフォーム

ColdFusion 2016

アップデート 13 とそれ以前のバージョン

すべて

ColdFusion 2018

アップデート 7 とそれ以前のバージョン

すべて

注意:

推奨のロックダウンインストーラーを使用してデプロイされた ColdFusion サーバーは、この脆弱性の影響を受けません。

解決策

アドビは、これらのアップデートを次の優先度評価に分類しており、対象製品をご利用のお客様に最新バージョンへのアップグレードを推奨します。

製品名

アップデートバージョン

プラットフォーム

優先度評価

入手方法

ColdFusion 2016

アップデート 14

すべて

                   2

ColdFusion 2018

アップデート8

すべて

2

注意:

ColdFusion JDK/JRE を LTS リリースの最新バージョン(1.8 および JDK 11)にアップデートすることをお勧めします。対応する JDK アップデートを行わずに ColdFusion アップデートを適用しても、サーバーは保護されません。詳細については、関連するテクニカルノートを参照してください。 

JEE アプリケーションサーバー:

JEE ColdFusion のデプロイメント(Tomcat、JBoss EAP など)を行っているユーザーは、https://helpx.adobe.com/jp/coldfusion/kb/coldfusion-2018-update-8.html#jee の手順を参照してください。

ColdFusion 11

ColdFusion 11 ユーザーの皆様には、https://helpx.adobe.com/jp/coldfusion/kb/coldfusion-11-mitigation-steps.html で概説されている緩和手順を適用することをお勧めします。

また、ColdFusion セキュリティページに記載したセキュリティ構成設定を適用するとともに、該当するロックダウンガイドを確認することを推奨します。

脆弱性に関する詳細

脆弱性のカテゴリー

脆弱性の影響

深刻度

CVE 番号

リモートファイル読み取り

Coldfusion インストールディレクトリから読み取る任意のファイル

クリティカル

CVE-2020-3761

ファイルの組み込み

Webroot またはそのサブディレクトリにあるファイルの任意のコード実行

クリティカル

CVE-2020-3794

謝辞

一連の問題を報告し、ユーザーの保護にご協力いただいた Venustech Adlabの Wang Cheng 氏(CVE-2020-3761、CVE-2020-3794)に対し、アドビより厚く御礼を申し上げます。

ColdFusion JDK 要件

COLDFUSION 2018 HF1 以降  

アプリケーションサーバーの場合   

JEE インストールでは、ご使用のアプリケーションサーバーのタイプに応じて、それぞれの起動ファイルで、以下の JVM フラグ「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**」を設定します。

以下に例を示します。

Apache Tomcat アプリケーションサーバーは、「Catalina.bat/sh」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

WebLogic アプリケーションサーバー:「startWeblogic.cmd」ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します

WildFly/EAP アプリケーションサーバー:「standalone.conf」ファイルで JAVA_OPTS を編集します

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します. 

COLDFUSION 2016 HF7 以降

このセキュリティアップデートで、ColdFusion は JDK 8u121 以降である必要があります。ご使用の ColdFusion JDK/JRE を手動で最新バージョンにアップデートすることをお勧めします。JDK/JRE をアップデートしない場合、アップデートを適用するだけではサーバーは保護されません。

アプリケーションサーバーの場合

さらに、JEE インストールでは、ご使用のアプリケーションサーバーのタイプに応じて、それぞれの起動ファイルで、以下の JVM フラグ「-Djdk.serialFilter= !org.mozilla.**;!com.sun.syndication.**;!org.apache.commons.beanutils.**」を設定します。

以下に例を示します。

Apache Tomcat アプリケーションサーバーでは、‘Catalina.bat/sh’ ファイルで JAVA_OPTS を編集します         

WebLogic アプリケーションサーバーでは、'startWeblogic.cmd' ファイルで JAVA_OPTIONS を編集します         

WildFly/EAP アプリケーションサーバーでは、'standalone.conf' ファイルで JAVA_OPTS を編集します 

スタンドアロンインストールではなく、ColdFusion の JEE インストールで、JVM フラグを設定します

免責条項

使用許諾契約

Adobe Incorporated またはその子会社(「アドビ」)のソフトウェアを使用すると、下記の利用条件を承諾したことになります。利用条件を承諾しない場合は、このソフトウェアを使用しないでください。特定のソフトウェアファイルのインストール時またはダウンロード時に付随するエンドユーザ使用許諾契約の条項は、下記の条項よりも優先されます。

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