Camera Raw Filter は 32 ビットファイルでは使用できなくなりました

問題

Photoshop で、HDR Pro に結合を使用して HDR 画像を作成し、HDR Pro に統合ダイアログでモード32 ビットとして選択すると、以下のエラーメッセージが表示されます。

「Camera Raw filter」コマンドは現在使用できません。

32 ビットモードで「HDR Pro に統合」を使用時に表示されるエラーメッセージ

対象の製品バージョン

Adobe Camera Raw 9.10 および Photoshop CC 2017

オペレーティングシステム

macOS および Windows

追加情報

Adobe Camera Raw 9.10 において、Camera Raw と Photoshop に予期しない視覚的な不一致が生じないようにするため、Camera Raw Filter を 32 ビット版 Photoshop の文書に直接適用することができなくなりました。Camera Raw プラグインは、常に 32 ビットソース画像またはスマートオブジェクトを 8 ビット/16 ビットの結果に出します。

回避策

以下のいずれかの方法を使用します。

方法 1: Photoshop でファイル操作の環境設定と画像モードを設定する

Photoshop で Camera Raw フィルターを 32 ビット(HDR)画像に適用するには:

  1. 32 ビット〜 16/8 ビットオプションが有効になっていることを確認します。この設定を有効にするには:
    • 編集/環境設定/ファイル操作を選択します。
    • 環境設定ダイアログの「ファイルの互換性」セクションで、「Adobe Camera Raw を使用して文書を 32 ビットから 16/8 ビットに変換する」ボックスにチェックマークを入れます。
    • OK」をクリックします。
  2. 画像/モード/ 8 ビット/チャンネルまたは画像/モード/ 16 ビット/チャンネルを選択します。

ここで、「HDR Pro に統合」オプションを使用すると、Photoshop で Camera Raw フィルターダイアログが表示されます。必要な調整を行い、「OK」をクリックします。ここで結果として得られる Photoshop 文書は、8 ビット/チャンネルまたは 16 ビット/チャンネルのいずれかになります。

方法 2: Lightroom の内蔵 HDR 機能を使用する

Photoshop で、編集/ HDR Pro に結合ではなく、写真の結合/ HDR のご使用をお勧めします。Lightroom の内蔵 HDR 機能は、結合された HDR DNG Raw ファイルを作成します。このファイルは、現像モジュールの標準 RAW 現像コントロールを使用してトーンマッピングできます。

詳細については、HDR 写真の結合を参照してください。

方法 3: Camera Raw の内蔵 「HDR に結合」機能を使用する

画像を Photoshop から HDR に結合し、Camera Raw プラグインを使用してトーンマッピングを適用するには、Camera Raw の内蔵 HDR に統合機能の使用をお勧めします。Camera Raw の結合機能は、Camera Raw の標準 RAW 現像コントロールを使用してトーンマッピングできる HDR DNG RAW ファイルを作成します。

詳細な手順については、Adobe Camera Raw 9.0 の HDR 写真の結合を参照してください。

方法 4: 32ビット HDR スマートオブジェクト

Camera Raw プラグインを 32 ビット HDR スマートオブジェクトファイルに適用するには、Camera Raw または Lightroom の内蔵 HDR に結合機能の使用をお勧めします。結合機能は、Photoshop でスマートオブジェクトとして開ける HDR DNG RAW ファイルを作成します。 Photoshop でマートオブジェクトレイヤーをダブルクリックすると Camera Raw ダイアログが開き、Camera Raw の標準 RAW 現像コントロールを使用して元の HDR 画像コンテンツでトーンマッピングを行うことが可能です。

方法 5: Photoshop の HDR Pro に結合機能に関する推奨設定を使用する

Photoshop の HDR Pro に結合機能を使用するときは、8 ビットまたは 16 ビットモード(Photoshop の内蔵トーンマッピングオプションを使用)、または Adobe Camera Raw でのトーニングを完了を選択解除した 32 ビットモードのいずれかの使用をお勧めします。現時点で、Adobe Camera Raw でのトーニングを完了ワークフローで問題が発生する可能性があります。アドビでは、今後の Photoshop リリースにおいてこのワークフローの修正を検討しています。

32 ビットオプションを選択すると、その結果として得られる 32 ビット HDR 文書は、前述の方法 1: Photoshop でファイル操作の環境設定と画像モードを設定するを使用して Camera Raw で処理できます。

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