修復ツールの使用

修復ツールを使用して、シンプルな手順で写真の不要な部分を除去します。

注意:

Lightroom Classic バージョン(13.3)の 5 月リリース以降、修復ツールの名前は削除に変更されました。 
ジェネレーティブAI (Adobe)Fireflyが、Lightroom ClassicのGenerative Removeで使用できるようになりました。 この機能を使用すると、不要なオブジェクトを画像から素早く簡単に削除できます。特定された気になる部分は、ブラシマスクによってハイライトして調整できます。Adobe Firefly は自動的にオブジェクトを削除し、完璧にフレームとブレンドします。詳しくは、「生成 AI の使用方法」を参照してください。

修復ツールについて

Lightroom Classic に搭載された修復ツールを使用すると、特定の部分や同じ画像の別の領域からサンプリングすることにより、画像の選択範囲を修復できます。例えば、不要なオブジェクト(人物や頭上の電気配線など)を除去して、風景画像をクリーンアップできます。

Lightroom Classic CC でスポット除去ツールを使用して風景写真から人を消す
風景写真に人が写っています(画像左)。修復ツールを使用して、シーンから人物を消すことができます(画像右)。

修復ツールの使用

  1. ルーペ表示の編集パネルで、「削除」アイコンを選択します。

  2. 次のいずれかを選択します。

    除去

    Adobe Firefly の生成 AI を使用してスポットとオブジェクトを除去し、生成されたコンテンツで選択範囲を塗りつぶします。

    修復

    選択領域のテクスチャおよび陰影をサンプル領域と同じにします。

    コピースタンプ

    選択した領域に、サンプル画像領域を複製します。

  3. 必要に応じて、選択した修復ツールのサイズ、ぼかし、または不透明度を変更します。

    • サイズ:ブラシの先の径をピクセル単位で指定します。
    • ぼかし:ターゲット領域のブラシがあたった領域とその周りのピクセルとの間の、エッジをぼかした移行部分を調整します。このオプションは、「修復」と「コピースタンプ」のみで使用できます。
    • 不透明度:ターゲット領域に適用される不透明度を調整します。
    注意:

    上/下にスクロールすると、ツールの半径を大きく/小さくすることができます。あるいは、キーボードの括弧キーを使用すると、ブラシサイズを変更できます。

    • 左括弧([)を使用すると、ツールの半径が小さくなります。
    • 右括弧(])を使用すると、ツールの半径が大きくなります。
  4. 写真内で、レタッチする部分をクリックしてドラッグします。

    • 白色マーキー領域は選択範囲を示します。
    • 修復とコピースタンプの場合、選択範囲を指す矢印の付いた別の白色マーキー領域はサンプル範囲を示します。 
    Lightroom Classic CC のスポット除去ツールを使用した写真のレタッチ
    画像内でクリーンにする部分(この場合、人物)を特定し、スポット除去ツールを使用して該当する範囲をペイントします。ピン(画像右)を使用して選択範囲またはサンプル範囲の位置を変更します

  5. (オプション)初期設定で選択されているサンプル範囲を変更するには、次のいずれかの操作を行います。

    • 自動 選択範囲のハンドルをクリックして、スラッシュキー(/)を押します。新しい範囲がサンプルされます。最適なサンプル範囲が見つかるまでスラッシュキーを押します。「更新」をクリックして、新しい領域で自動的にサンプリングすることもできます。
    • 手動 サンプル範囲のハンドルを使用してドラッグし、新しい範囲を選択します。この機能は、「修復」および「コピースタンプ」でのみ使用できます。「コンテンツに応じて削除」を使用する場合は、「コンテンツに応じたスポット除去」を選択している間に、Cmd/Ctrl を押しながら画像の特定の領域をドラッグします。
    注意:

    長いストロークで画像の広い部分を選択した場合、適切なサンプル範囲の一致はすぐに見つかりません。様々なオプションを試すには、スラッシュ(/)をクリックすると、ツールでさらに多くの範囲を自動的にサンプルできます。

  6. 修復ツールを使用して実行した調整をすべて削除するには、ツールストリップの下のリセットボタンをクリックします。

キーボードショートカットと修飾キー

丸いスポット:

  • シングルクリックにより丸いスポットを作成すると、自動でソースが見つかります。
  • Control/Command キーを押しながらクリックして、丸いスポットを作成します。ドラッグしてスポットのソースを設定します。このオプションは、「修復」と「コピースタンプ」のみで使用できます。
  • Control/Command + Option/Alt キーを押しながらクリックして、丸いスポットを作成します。ドラッグしてスポットのサイズを設定します。
  • Command/Control + Option/Alt + Shift キーを押しながらクリックして、丸いスポットを作成します。ドラッグしてスポットのサイズを設定します。

選択範囲またはスポットの削除:

  • ピンを選択し、Delete キーを押してその調整を削除します。
  • Option/Alt キーを押し、スポットをクリックすると、削除されます。
  • Option/Alt キーを押し、マウスをドラッグしてマーキーを描くと、マーキー内のスポットが自動で削除されます。

スポットを可視化機能で写真をクリーンアップ

フル解像度で写真をプリントすると、コンピューターの画面では見えなかった多数の不具合がプリント出力に現れる場合があります。これらの不具合には、カメラセンサーに付いた埃、ポートレートで撮影したモデルの皮膚の傷、青空にたなびく小さい雲など、多数の種類があります。フル解像度では、これらの不具合は視覚的に目立つ場合があります。

スポットを可視化」機能を使用すると、プリントする前にこれらの不具合を確認して修正できます。

修復ツールを選択する場合、スポットを可視化オプションとスライダーを画像の下で利用できます。スポットを可視化オプションを選択すると、画像が反転し、不具合がより明瞭に見えます。スライダーを使用してコントラストレベルを変化させて、細部を拡大・縮小して不具合を探すことができます。次に、修復ツールを使用して、注意をそらすような要素を削除します。

  1. ツールストリップから修復ツールを選択し、ツールバーから「スポットを可視化」チェックボックスをオンにします。

    画像が反転し、画像の要素のアウトラインが表示されます。

    Lightroom Classic CC でのスポット除去ツールを選択した場合の「スポットを可視化」オプションの使用
    スポットを可視化オプションをオフ(左)にします。スポットを可視化オプションを選択(右)すると、スポット除去ツールを使用してクリーンアップの詳細が利用可能になります。例えば、写真の帽子にある一片のほこりがこの表示でより明瞭に見えます。

  2. スポットを可視化スライダーを使用して、反転画像のコントラストのしきい値を変更します。スライダーのコントラストレベルを変更して、ダスト、ドット、またはその他の不要な要素などの不具合を表示します。

  3. 修復ツールを使用して、写真の要素をクリーンアップします。結果の画像を確認するには、「スポットを可視化」チェックボックスをオフにします。

  4. 満足できるまで手順 2 および 3 を繰り返します。

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