環境設定について
環境設定には、パネルの位置、単位オプション、グラフィックやタイポグラフィの表示オプションなどに関する設定が含まれています。
環境設定とデフォルトの違う点は、それぞれが適用される領域です。環境設定では、特定の InCopy 機能の初期状態のアピアランスとビヘイビアーを指定します。デフォルト設定は、InCopy ドキュメントに適用されます。
InCopy の環境設定は、すべてスクリプト作成が可能です。ユーザーグループ間で同一の環境設定を共有するには、環境設定を指定するスクリプトを作成して、各ユーザーが自分が使用するコンピューター上でそのスクリプトを実行します。ユーザーの環境設定ファイルを別ユーザーのコンピューター上にコピーしないでください。アプリケーションが不安定になる可能性があります。
デフォルトの設定
ドキュメントを開いていないときに設定を変更すると、その設定が次回より作成される新しいドキュメントのデフォルト設定になります。ドキュメントが開いているときに設定を変更すると、変更時に開いていたドキュメントにだけ適用されます。
同様に、オブジェクトを選択していないときに設定を変更すると、その設定が新しいオブジェクトのデフォルト設定になります。
新規ドキュメントのデフォルト設定の変更
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すべてのドキュメントを閉じる.
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メニュー項目、パネル、またはダイアログボックスの設定を変更します。
作成するドキュメントがほとんど同じ用紙サイズや言語である場合には、デフォルト設定を指定することで設定する手間を省くことができます。例えば、デフォルトのページサイズを変更するには、すべてのドキュメントを閉じて、ファイル/ドキュメント設定を選択し、適切なページサイズを選択します。デフォルトの辞書を設定するには、すべてのドキュメントを閉じて、編集/環境設定/辞書(Windows)または InCopy/環境設定/辞書(Mac OS)を選択し、言語ポップアップメニューからオプションを選択します。
ドキュメント内での新しいオブジェクトのデフォルト設定の指定
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ドキュメントを開いた状態で、編集/選択を解除を選択します。
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メニュー項目、パネル、またはダイアログボックスの設定を変更します。
画面解像度に基づいてユーザーインターフェイスを均一に拡大・縮小するように、InCopy で拡大・縮小の設定を構成します。設定に応じてユーザーインターフェイスの要素が拡大・縮小されるため、高解像度モニターでも見やすくなります。InCopy を環境設定を更新して起動すると、画面の解像度が特定され、それに応じてアプリケーションの UI スケールが調整されます。
注意:UI スケールは、解像度の低い画面ではサポートされません。
UI の拡大・縮小を設定するには:
- (Win)編集/環境設定/ユーザーインターフェイスの拡大・縮小を選択します。
- (macOS)InCopy/環境設定/ユーザーインターフェイスの拡大・縮小
を選択します。
ユーザーインターフェイスの拡大・縮小ダイアログで、次のオプションを使用してユーザーインターフェイスをカスタマイズします。
- UI:必要に応じて UI サイジングスライダーを調整して、UI の拡大率を増減します。一般に、高解像度モニターでは拡大率を大きくする必要があります。スライダーの横には、拡大率を調整した UI のプレビューが表示されます。InCopy を再起動すると、更新した設定が適用されます。後で再起動する場合は、次回、InCopy を再起動したときに変更が有効になります。
注意:スライダーに表示される目盛りの数は、画面の解像度によって変わります。画面の解像度が高くなるほど、表示される目盛りの数が多くなります。 - 比率を保持してカーソルを拡大・縮小:このオプションをオンにすると(デフォルトではオン)、カーソルのアイコンが UI に合わせて拡大・縮小されます。
- バウンディングボックスの表示サイズ:バウンディングボックスの表示サイズの拡大率をスライダーで調整します。
スケーラブル UI の問題については、よくある質問を参照してください。
すべての環境設定とデフォルト設定の復元
次のいずれかの操作を行います。
- Windows では InCopy を起動後、Shift+Ctrl+Alt キーを押します。環境設定ファイルを削除するかどうか訊ねるメッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
macOS では、Shift+Option+Command+Control キーを押しながら InCopy を起動します。環境設定ファイルを削除するかどうか訊ねるメッセージが表示されたら「はい」をクリックします。
このプロセスにより、アプリケーションに対して行われたすべての設定とカスタマイズがリセットされ、デフォルトの状態に戻ります。
バックアップの作成
Windows
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アプリケーションを閉じます。
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スタートメニューに「%appdata%」と入力し、Roaming/Adobe フォルダーに移動します。
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アプリケーションフォルダーを探して、フォルダー名の後に「_old」を追加して名前を変更します。(例えば、フォルダー名が「InCopy」の場合は「InCopy_old」と名前を変更し)複数のバージョンがある場合は、最新のバージョンを使用します。
macOS
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アプリケーションを閉じます。
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次のいずれかの操作をおこないます。
- Finder を開き、移動/フォルダーへ移動をクリックし、Library/Application Support/Adobe に移動します。
- この Finder で、Option キーを押しながら移動メニューを使用し、ライブラリフォルダーを開きます。
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アプリケーションフォルダーを見つけて、フォルダー名の後に「_old」を追加して名前を変更します。(例えば、フォルダー名が「InCopy」の場合は「InCopy_old」と名前を変更し)複数のバージョンがある場合は、最新のバージョンを使用します。
警告ダイアログボックスのリセット
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編集/環境設定/一般(Windows)または InCopy/環境設定/一般(macOS)を選択します。
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「すべての警告ダイアログをリセット」を選択すると、非表示に設定したすべての警告ダイアログが表示されます(警告ダイアログが表示されたときに、再び警告ダイアログが表示されないようにオプションを選択することができます。)