パッケージの作成と送信(InDesign)
理想的な環境の下では、チームのすべての InDesign および InCopy ユーザーがアサインファイルの保存されているサーバーにアクセスできます。共有サーバーにアクセスできないユーザーが 1 人でもいる場合は、そのユーザーのために、圧縮したアサインパッケージを作成して配信できます。InCopy ユーザーは、アサインを使用した後、InDesign ドキュメントに統合するために再パッケージして返送します。InDesign で作成されるパッケージファイルの拡張子は .icap です。InCopy で作成されて返されるパッケージファイルの拡張子は .idap です。
ファイルをパッケージするコマンドには「InCopy 用にパッケージ」と「InCopy 用にパッケージして電子メールを送信」の 2 種類があります。手動で配信する圧縮されたパッケージを作成するには「InCopy 用にパッケージ」を使用します。自動的に電子メールメッセージに添付される圧縮されたパッケージを作成するには「InCopy 用にパッケージして電子メールを送信」を使用します。
アサインパッケージと InDesign のファイル/パッケージコマンドを混同しないでください。ファイル/パッケージは、プリンターに送信するためにドキュメントとそのアセットをバンドルするコマンドです。
手動配信用のパッケージの作成
-
アサインを作成し、パッケージに含めるコンテンツを追加します。
パッケージされたアサインには、チェックインされているコンテンツのみを含めることができます。コンテンツがチェックアウトされていると、コンテンツのチェックインを要求するダイアログが表示されます。
-
アサインパネルでアサインを選択し、パネルメニューから「InCopy 用にパッケージ」を選択します。
-
パッケージファイルの名前と場所を指定して、「保存」をクリックします。
パッケージファイルは、電子メールメッセージに添付するか、FTP サーバーにアップロードするか、またはディスクその他の外部メディアにコピーすることができます。
パッケージを作成した後で編集/取り消しを選択すると、パッケージがキャンセルされ、アサインのアイテムがロック解除されますが、パッケージファイルがコンピューターから削除されたり、電子メールの送信がキャンセルされたりするわけではありません。
電子メール用のパッケージの作成(InDesign)
-
アサインを作成し、パッケージに含めるコンテンツを追加します。
パッケージされたアサインには、チェックインされているコンテンツのみが含まれます。コンテンツがチェックアウトされていると、コンテンツのチェックインを要求するダイアログが表示されます。
-
アサインパネルでアサインを選択し、パネルメニューから「InCopy 用にパッケージして電子メールを送信」を選択します。
圧縮されたアサインパッケージが作成されて、デフォルトの電子メールアプリケーションの電子メールメッセージに添付されます。
注意:別の電子メールアプリケーションを使用する場合は、デフォルトの電子メールアプリケーションを変更します。詳しくは、ご使用のシステムのマニュアルを参照してください。
-
受取人およびその他の指示を追加し、電子メールメッセージを編集します。電子メールメッセージを送信します。
アサインのすべてのアイテムが、アサインされたユーザーに対してチェックアウトされます。ただし、パッケージの内容自体はロックされないため、誰でもパッケージを開いて編集することができます。
パッケージの取り消し
場合によっては、送信したパッケージが返送されないこともあります。例えば、メッセージが失われたり、受取人が該当プロジェクトではもう作業していない場合などです。このような場合は、パッケージをキャンセルできます。
-
アサインパネルでパッケージしたアサインを選択し、パネルメニューから「パッケージをキャンセル」を選択します。
-
「OK」をクリックしてパッケージをキャンセルします。
パッケージをキャンセルしても、パッケージファイルがコンピューターから削除されるわけではありません。
パッケージがキャンセルされると、そのパッケージの内容が編集可能になります。キャンセルされたパッケージが返送されると、矛盾が発生する可能性があることに注意してください。
パッケージの更新
パッケージを作成した後で、アイテムの追加、削除、またはサイズ変更が必要になる場合があります。
-
パッケージされたアサインに対し、1 つ以上のストーリーを追加、削除、またはサイズ変更します。
-
アサインパネルでアサインを選択し、次のいずれかの操作をおこないます。
アサインパネルメニューから「パッケージを更新」を選択します。ファイルの名前と場所を指定します。更新したパッケージを共有サーバーに配置するか、電子メールを送信して、ユーザーがそのパッケージを使用できるようにします。パッケージが更新されたことを必ず InCopy ユーザーに通知してください。
アサインパネルメニューから「パッケージと電子メールを更新」を選択して、メッセージを送信します。
InCopy ユーザーが更新されたパッケージを開くと、新しい内容のみが自動的にアサインに追加されます。このとき、InCopy ユーザーは既存の内容を上書きするかどうかを判断できるので、必要に応じて以前の編集内容を保持することができます。
パッケージの受信(InCopy)
InDesign ユーザーが作成したパッケージや、InCopy ユーザーから転送されてきたパッケージを受信することができます。アサインパッケージを開くと、そのパッケージが解凍され、内容が InCopy のアサインフォルダー内の新規サブフォルダーにコピーされます。
パッケージを開く(InCopy)
-
InCopy パッケージ(*.icap または *.incp)を開くには、次のいずれかの操作をおこないます。
電子メールアプリケーションを使用してパッケージを起動します。例えば、添付ファイルをダブルクリックします。
エクスプローラーまたは Finder を使用してファイルを開きます。例えば、ファイルをダブルクリックするか、InCopy アプリケーションアイコンにドラッグします。
InCopy で、ファイル/開くを選択し、パッケージされたアサインファイルをダブルクリックします。
InCopy で、アサインパネルメニューから「パッケージを開く」を選択して、パッケージファイルをダブルクリックします。
これで、パッケージ内のストーリーを編集できます。ストーリーの編集を開始すると、フレームのコンテンツのチェックアウトを要求するメッセージが表示されます。編集を完了したら、すべてのコンテンツを保存して、パッケージを返送または転送します。
パッケージの返送または転送(InCopy)
パッケージを開いて編集した後、そのパッケージを他の InCopy ユーザーに転送するか、作成元の InDesign ユーザーに返送することができます。他の InCopy ユーザー用に作成されたパッケージファイルの拡張子は .icap です。InDesign ユーザー用に作成された返送パッケージファイルの拡張子は .idap です。
-
パッケージに含めるコンテンツを編集してチェックインします。
-
アサインパネルメニューから次のいずれかを選択します。
InCopy 用に転送
他の InCopy ユーザー用にパッケージを作成します。パッケージファイルの名前と場所を指定し、InCopy ユーザーが使用できるようにします。
InCopy 用に転送して電子メールを送信
別の InCopy ユーザー用にパッケージを作成して、電子メールで送信します。このパッケージは、デフォルトの電子メールアプリケーションで新規メッセージの添付ファイルとして表示されます。受取人と指示を追加し、電子メールメッセージを送信します。
InDesign 用に返送
InDesign ユーザーに返送するパッケージを作成します。
InDesign 用に返送して電子メールを送信
パッケージを作成して、InDesign ユーザーに電子メールで返送します。このパッケージは、デフォルトの電子メールアプリケーションで新規メッセージの添付ファイルとして表示されます。受取人と指示を追加し、電子メールメッセージを送信します。
返送されたパッケージの受信(InDesign)
-
InDesign パッケージ(*.idap または *.indp)を開くには、次のいずれかの操作をおこないます。
電子メールアプリケーションを使用してパッケージを起動します。例えば、添付ファイルをダブルクリックします。
エクスプローラーまたは Finder を使用してファイルを開きます。例えば、ファイルをダブルクリックするか、InDesign アプリケーションアイコンにドラッグします。
InDesign で、ファイル/開くを選択し、パッケージファイルをダブルクリックします。
InDesign で、アサインパネルメニューから「パッケージを開く」を選択して、パッケージファイルをダブルクリックします。
パッケージを開くときに、すべてのリンクを更新するよう要求するメッセージが表示されます。アサインのパッケージ以後に変更されたストーリーがある場合は、InDesign ファイルの内容を更新するかリンクを解除するかを選択できます。ファイルのストーリーが返送されてチェックインされたら、チェックアウトしてその内容を編集することができます。