ColdFusion Performance Monitoring Toolset の設定

グローバル Performance Monitoring Toolset サーバー設定

一般

情報 バージョン Performance Monitoring Toolset がすべての指標を収集する ColdFusion のバージョンを表示します。

Performance Monitoring Toolset

サーバープロトコル
  • HTTP
  • HTTPS

HTTPS/SSL でセキュリティ保護された Performance Monitoring Toolset を選択します。

ホスト

Performance Monitoring Toolset を実行するホストの名前。

ポート

Performance Monitoring Toolset サーバーのポート番号。

  セッションのタイムアウト Performance Monitoring Toolset がアイドル状態になってから自動的に終了するまで時間(秒)を指定します。
  更新間隔 Performance Monitoring Toolset でインデックスが更新されるまでに必要な経過時間を指定します。この設定を使用して、インデックス作成の速度を管理できます。
SSL キーストアパス キーストアへのパス(JKS または PKCS12)。例:location/of/keystore/keystore.jks
  キーストアパスワード キーストアの作成時に指定したキーストアパスワード。

データストア

ホスト

データストアを実行するホストの名前。

ポート

データストアサーバーのポート番号。

テーマ   テーマを変更するには、ダークまたはライトを選択します。
注意:

application.properties ファイル(PMT_location/config)で、次のプロパティの値を変更できます。

  • datastore.requestindex.replicacount
  • datastore.requestindex.shardcount

これらの設定は、リクエストのインデックスにのみ適用されます。変更を加えたら、Performance Monitoring Toolset を再起動してください。

変更を加えた後、Performance Monitoring Toolset を再起動する必要があります。

アラート

ここで説明する主な設定は、監視が有効になっているすべてのノード、クラスターおよびグループ、およびアラートで設定していないメール設定に適用されます。

ただし、特定のグループ、ノードまたはクラスターのメール通知設定を変更したい場合は、アラート/設定をクリックして、適宜、値を変更します。

設定

送信者の電子メール

Performance Monitoring Toolset が通知電子メールを送信するアドレス。

 

受信者の電子メール

Performance Monitoring Toolset 通知電子メールを受信する電子メールアドレス。カンマで区切って複数の受信者を入力できます。

 

ユーザー ID

メールサーバーで認証が必要な場合は、ユーザー名を指定します。

 

パスワード

メールサーバーで認証が必要な場合は、パスワードを指定します。

 

ホスト

メールサーバーの URL。

 

ポート

メールサーバーのポート。

Slack

Slack Web フック URL

Slack チームにメッセージや通知を投稿します。

データストア設定

データストアの状態

CPU 使用率のしきい値。(デフォルトは 95%)

 

ディスク使用率のしきい値。(デフォルトは 95%)

 

ヒープ使用率のしきい値。(デフォルトは 95%)

 

メモリ使用率のしきい値。(デフォルトは 80%)

アクション

「メールを送信」を有効にすると、上記の任意のパラメーターが指定されたしきい値を超えた場合に、電子メールアラートを受け取ります。「設定」タブで、メール設定を指定できます。

ColdFusion サーバー

追跡されていないサーバー

ツールセットを初めて起動する際には、ツールセットによって追跡されていなかったサーバーがあります。

ツールセットで検出するサーバーを手動で追加できます。

サーバー名

ColdFusion が動作しているコンピューターの IP アドレスまたはホスト名。

ポート番号

ColdFusion を実行するサーバーのポート。

J2EE コンテキスト

J2EE 環境では、複数の独立した web アプリケーションを 1 台のサーバーインスタンスで実行できます。そのため、サーバーで実行されている J2EE web アプリケーションのルートは、コンテキストルート(またはコンテキストパス)と呼ばれる固有の URL になります。J2EE アプリケーションサーバーは、URL の最初の部分(http://<hostname> の直後の部分)を使用して、受信したリクエストをどの web アプリケーションで処理するかを決定します。

例えば、cf1 をコンテキストルートとして ColdFusion を実行している場合は、http://localhost/cf1/CFIDE/administrator/index.cfm という URL を使用すると ColdFusion Administrator が表示されます。

J2EE サーバーの場合にのみコンテキストを指定します。

共有シークレットの監視

共有シークレットとは、Performance Monitoring Toolset が ColdFusion ノードと通信する際に必要なキーです。

共有シークレットを取得するには、ColdFusion Administrator で をクリックし、「シークレットを表示」オプションを切り替えます。

自動検出に切り替えると、ネットワークに追加された新しい ColdFusion サーバーを検出します。

追跡されているサーバー

起動時にツールセットによって自動検出されたサーバー。

次の操作が可能です。

  • 追跡されているサーバーの検索
  • 追跡されていないサーバーリストへのサーバーの返送
  • Performance Monitoring Toolset の別のインスタンスによって追跡されている他のサーバーリストの確認

グループ

数個のサイトのみを監視するような場合には、それらを別々に監視する代わりに、組み合わせてグループを作ることができます。その後、新しいグループに監視設定を追加できます。

名前

グループの名前。

サーバー

ドロップダウンリストから、グループに追加したいノードを選択します。

グループを変更したり、削除したりできます。

グループを削除した後、削除したグループ内のすべてのインスタンス(スタンドアロンまたは J2EE)は、スタンドアロンノードに戻ります。

1 つのグループに追加できるインスタンス数に上限はありません。

1 つのサイトにノードが2つある場合、サイトを 1 つのグループにまとめてサイトのパフォーマンスを確認できます。

同様に、1 つのグループに複数の必要なノードを追加して、包括的に監視することが可能です。

注意:

グループで、クラスターを追加することはできません。グループに追加できるのは、スタンドアロンノード(ColdFusion または JEE)のみです。

ユーザー

ユーザー名

Performance Monitoring Toolset へのアクセス権を持つユーザーの ユーザー名 。

パスワード

Performance Monitoring Toolset へのアクセス権を持つユーザーのパスワード。

ロール

ユーザーが管理者か通常のユーザーであるかを指定します。

クライアント証明書認証を許可

この方法で認証するには、jvm.config で次の引数を指定します。

  • 最初に、CCA を有効にするため、jvm.config で "-Dpms.security.admin.clientcert.auth=true" を設定する必要があります。
  • 次に、どのヘッダーで関連情報をチェックするかを指定するため、"-Dpms.security.admin.clientcert.subject.header=NPKE_SUBJECT"(値はチェック対象のヘッダー)を設定します。
  • その後、オプションのパラメーターは "-Dpms.security.admin.clientcert.subject.matchcriteria=CN" を設定します。このフィールドを設定すると、ユーザー情報がそのヘッダーの CN フィールドから取得されます。そうでない場合は、デフォルトでヘッダー値全体が取得されます。

設定が有効になると、ユーザー名またはパスワードフィールドがインターフェイスに表示されなくなります。

アーカイブ

時間とともにデータが増加すると、データを適切にアーカイブする必要性も高まります。

アーカイブは、データの定期バックアップを保持したり、組織のデータ保持ポリシーを準拠したりするのに便利です。アーカイブを使用すれば、明確に定義されたプロセスを使用して古くなったデータを削除することができます。Performance Monitoring Toolset では、リポジトリでレコードをアーカイブしたり、アーカイブの頻度はデータ保持期間を設定したりできます。

設定

リポジトリ

名前

作成するリポジトリの名前。

 

 

パス

共有ファイルシステムリポジトリを登録するには、すべてのマスターとデータノード上の同じ場所に同じ共有ファイルをマウントします。

リポジトリへのパス。

  • Windows:パスの形式は C:/path/to/repository です。
  • Windows 以外:パスの形式は /opt/path/to/repository です

データストア設定ファイル(<Performance Monitoring Toolset へのパス>/datastore/config/elasticsearch.yml)に記載されているパスもホワイトリストに含める必要があります。

次に例を示します。

elastricsearch.yml ファイルに、次のプロパティを追加します。

path.repo: ["C:/path/to/repository"]

 

アーカイブスケジュール

 

  • 有効化:選択したリポジトリでアーカイブを有効化するには、このチェックボックスをオンにします。
  • リポジトリ名:作成したすべてのリポジトリをリストします。
  • 次より古いデータをアーカイブ:アーカイブを開始する時点から、データを保持する必要がある日数を入力します。30 日を指定した場合、過去 30 日のデータのみが取得されます。残りはアーカイブされます。
  • 頻度:間隔(日数)を入力して、アーカイブの定期的なスケジュールを設定します。

データストア

データストアからのデータの削除

ここでは、インデックス(日付によってグループ分けされたデータ)に基づいて、すべてのデータを確認できます。インデックスには、丸 1 日のデータが格納されます。また、ディスク容量を解放するためにインデックスを削除することもできます。

データストアのリクエストインデックスを削除できます。

通常、システム容量を解放するためにインデックスを削除します。

データストアからのデータの削除
データストアからのデータの削除

また、リストから特定のインデックスを削除することもできます。

テーブルのインデックスを削除するには、「削除」をクリックします。

スケジュールに沿ったデータの削除

スケジューラーを使用して、定期的にデータを削除できます。「頻度」および「次より古いデータ」オプションで定義した値に基づいて、スケジューラーが実行され、指定された日数よりも古いデータを削除します。

この例では、スケジューラーが毎日実行され、7 日間よりも古いデータが削除されます。

スケジュールされたデータ削除
スケジュールされたデータ削除

デフォルトでは、データ削除スケジューラーの値は、7 日および 1 日です。データ削除スケジューラーは、デフォルトでは無効になっています。

送信」をクリックすると、スケジューラーの実行の詳細が表示されます。

スケジューラーを停止するには、「有効」オプションをオフにします。次に、「送信」をクリックします。

アップデート

ブラウザーインターフェイス自体から製品アップデートを確認および実行できます。

Administrator コンソールの左側のナビゲーションパネルで「更新」をクリックすることで、製品アップデートがあるかどうかを確認します。アップデートには、ColdFusion Performance Monitoring Toolset のホットフィックスおよびセキュリティホットフィックスが含まれる場合があります。

使用可能なアップデート

アップデートを確認」をクリックすると、インストール可能なホットフィックスアップデートがあるかどうかを確認できます。

次のいずれかを選択できます。

  • ダウンロード:後でインストールするために、ファイルをダウンロードして <pmt_home>/hf-updates/ に置いておきます。
  • ダウンロードとインストール:ホットフィックスをダウンロードし、サイレントインストールを実行します。
使用可能なアップデート
使用可能なアップデート

インストール済みアップデート

Performance Monitoring Toolset のすべてのインストール済みホットフィックスアップデートがリストされます。

インストール済みアップデート
インストール済みアップデート

設定

アップデートを通知するかどうかやアップデートを自動的に確認するかどうかなど、アップデートの環境設定を指定するオプションが用意されています。

ローカルアップデートサイトを設定した場合は、そのサイトの URL を指定してアップデートを取得することもできます。

設定
設定

サーバー/ノード/クラスター設定

監視

基本

監視の有効化

このフラグを有効化して監視を開始し、指標を収集します。

 

ColdFusion Administrator の監視を有効にする

ColdFusion Admin ページを監視するかどうかを示すフラグです。

詳細設定

タグや関数の監視の有効化

有効にした場合、ツールセットは ColdFusion タグおよび関数に関する情報を収集します。情報は、特定のタグが呼び出された回数および平均実行時間に関するものです。

注意:外部サービスについてタグ関連のデータをキャプチャする場合、この設定は不要です。指標は、基本監視の一環としてキャプチャされます。

  SQL/NoSQL データベースの監視

有効にすると、ツールセットは、通常のデータソースおよび MongoDB データベースの両方に関する情報を収集します。次の指標がキャプチャされます。

  • 平均応答時間
  • API 呼び出し
  • 上位の低速なサービス
  • ステータスコードの分布
  外部サービスの監視

有効にすると、ツールセットは、外部サービスがリクエストを送信する際に情報を収集します。次の外部サービスの実行時間およびその他の指標を確認できます。

  • CFHTTP
  • CFFTP
  • CFFEED
  • CFLDAP
  • CFMAIL
  • CFPOP
  • CFFILE
  • CFINVOKE
  • CFSHAREPOINT
  • CFOBJECT

メモ:外部サービスの監視を有効にするには、「タグや関数の監視の有効化」チェックボックスをオンにする必要があります。

  クラウドサービスの監視

有効にすると、ツールセットは、次のクラウドサービスの指標を表示します。

  • Amazon S3
  • Amazon DynamoDB
  • Amazon SQS
  • Amazon SNS
  • Microsoft Azure Service Bus
  • Microsoft Azure Blob
  • GCP Storage
  • GCP Firestore
  • GCP PubSub

各サービスにより、平均応答時間、上位の低速なメソッド、トピックまたはキュー、応答などの、時系列のトレンドが提供されます。

  GraphQL モニタリング 有効にすると、GraphQL クライアント操作の指標がツールセットに表示されます。
  応答時間しきい値(ms)

このしきい値を超えるリクエストは、データストアに記録されます。

30 秒を超えているリクエストをキャプチャする場合、このオプションを有効にします。また、データストアのストレージの節約に役立ちます。

エラーを返すすべてのリクエストは、しきい値にかかわらず、常にキャプチャされます。

コネクターの自動調整

自動調整を有効にする

コネクターの自動調整を有効にします .

 

自動調整のしきい値(パーセンテージ)

上記のオプションが有効化されている場合、調整するしきい値を入力します。

 

プールの増加率

非同期プールを増やすパーセンテージを入力します。

  最大プールサイズ この設定は、接続プールで作成できる接続の最大数を決定します。

含めるパス

 

スイートで監視アクティビティに含めるファイルの絶対パス(ファイルが「除外するパス」内にあること)。

除外するパス

 

スイートで監視を制限するディレクトリの絶対パス。

注意:
  • クエリの監視フラグが無効の場合、データはデータベースセクションに表示されず、クエリの監視を有効にするためのメッセージが表示されます。
  • 外部サービスの監視フラグが無効の場合、データは、概要ページにのみ表示されます。
  • クラウドサービスの監視フラグが無効の場合、データは、クラウドサービス/概要ページにのみ表示されます。

状態スコアとベースライン

Performance Monitoring Toolset はシステムの実行状況を測定します。新しいツールセットの様々なページで、ノード/アプリケーション/クラスター/グループの状態スコアを検索できます。これらの状態スコアは、ColdFusion セットアップの様々なコンポーネントの状態を反映します。

状態スコアの計算方法を次に示します。

ノードの状態スコア

状態スコアは、4 つのパラメーター(ART、エラーレート、CPU 使用量、メモリ使用量)によって決まります。次に示すように、ツールセットは、4 つそれぞれのパラメーターのスコアを計算します。

  • ART スコア:ART スコアを計算するには、最後の 5 分間の ART を計算して、ユーザーが指定した ART と比較します。
  • 例えば、Abaseline をユーザーが指定したベースライン ART、Aactual を最後の 5 分間の ART とし、(2*Abaseline - Abaseline) / 5 = diff を計算すると、次のようになります。
    • ART スコア = 100    if Aactual  <=  Abaseline
    • ART スコア = 83      if Abaseline < Aactual  <=   Abaseline + diff
    • ART スコア = 66      if Abaseline + diff    <= Aactual  <=   Abaseline + 2*diff
    • ART スコア = 50      if Abaseline + 2*diff < Aactual  <=   Abaseline + 3*diff
    • ART スコア = 33      if Abaseline + 3*diff < Aactual  <=   Abaseline + 4*diff
    • ART スコア = 16      if Abaseline + 4*diff < Aactual  <=   Abaseline + 5*diff
    • ART スコア = 0        if Aactual  >   Abaseline + 5*diff
  • エラースコア:エラースコアを計算するには、最後の 5 分間のエラー率を計算し、ユーザーが指定したエラー率と比較します。
  • 例えば、Ebaseline をユーザーが指定したエラーベースライン、Eactual を最後の 5 分間のエラー率とし、(Min(5*Ebaseline  , 100) -  Ebaseline) / 5 = diff を計算すると、次のようになります。
    • エラースコア = 100    if Eactual  <=  Ebaseline
    • エラースコア = 83      if Ebaseline < Eactual  <=   Ebaseline + diff
    • エラースコア = 66      if Ebaseline + diff  < Eactual  <=   Ebaseline + 2*diff
    • エラースコア = 50    if Ebaseline + 2*diff < Eactual  <=  Ebaseline + 3*diff
    • エラースコア = 33      if Ebaseline + 3*diff < Eactual  <=   Ebaseline + 4*diff
    • エラースコア = 16      if Ebaseline + 4*diff < Eactual  <=   Ebaseline + 5*diff
    • エラースコア = 0        if Eactual  >  Ebaseline + 5*diff
  • CPU スコア:CPU スコアを計算するには、最後の 5 分間の CPU 使用率を計算し、ユーザーが指定した CPU 使用率と比較します。
  • 例えば、Cbaseline  をユーザーが指定した CPU 使用量、Cactual を最後の 5 分間の CPU 使用率とし、(Min(5*Cbaseline  , 100) -  Cbaseline) / 5 = diff を計算すると、次のようになります。
    • CPU スコア = 100    if Cactual  <=  Cbaseline
    • CPU スコア = 83      if Cbaseline < Cactual  <=   Cbaseline + diff
    • CPU スコア = 66      if Cbaseline + diff  < Cactual  <=  Cbaseline + 2*diff
    • CPU スコア = 50      if Cbaseline + 2*diff < Cactual  <=  Cbaseline + 3*diff
    • CPU スコア = 33     if Cbaseline + 3*diff < Cactual  <=  Cbaseline + 4*diff
    • CPU スコア = 16      if Cbaseline + 4*diff < Cactual  <= Cbaseline + 5*diff
    • CPU スコア = 0        if Cactual  >  Cbaseline + 5*diff
  • メモリスコア:メモリスコアを計算するには、最後の 5 分間のヒープ使用率を計算し、ユーザーが指定したヒープ使用率と比較します。
  • 例えば、Mbaseline をユーザーが指定したヒープ使用率ベースライン、Mactual を最後の 5 分間のヒープ使用率とし、(Min(5*Mbaseline  , 100) -  Mbaseline) / 5 = diff を計算すると、次のようになります。
    • メモリスコア = 100    if Mactual  <=  Mbaseline
    • メモリスコア = 83      if Mbaseline < Mactual  <=   Mbaseline + diff
    • メモリスコア = 66      if Mbaseline + diff  < Mactual  <=  Mbaseline + 2*diff
    • メモリスコア = 50      if Mbaseline + 2*diff < Mactual  <=  Mbaseline + 3*diff
    • メモリスコア = 33       if Mbaseline + 3*diff < Mactual  <=  Mbaseline + 4*diff
    • メモリスコア = 16      if Mbaseline + 4*diff < Mactual  <= Mbaseline + 5*diff
    • メモリスコア = 0        if Mactual  >  Mbaseline + 5*diff
  • ノードの状態スコア = (ART スコア * ART 加重値 + エラースコア * エラー加重値 + CPU スコア * CPU 加重値 + メモリスコア * メモリ加重値) / (ART 加重値 + Error 加重値 + CPU 加重値 + Memory 加重値)

エラースコアには拒否権があります。エラースコアがゼロの場合、状態スコア全体がゼロになります。

アプリケーションの状態スコア

状態スコアは、2 つのパラメーター(ART およびエラーレート)によって決まります。次に示すように、ツールセットは、2 つそれぞれのパラメーターのスコアを計算します。

  • ART スコア:ART スコアを計算するには、最後の 5 分間の ART を計算して、ユーザーが指定した ART と比較します。
  • 例えば、Abaseline  をユーザーが指定した ART ベースライン、Aactual を最後の 5 分間の ART とし、(2*Abaseline  - Abaseline) / 5 = diff を計算すると、次のようになります。
    • ART スコア = 100    if Aactual  <=  Abaseline
    • ART スコア = 83      if Abaseline < Aactual  <=   Abaseline + diff
    • ART スコア = 66      if Abaseline + diff < Aactual  <=   Abaseline + 2*diff
    • ART スコア = 50      if Abaseline + 2*diff < Aactual  <=   Abaseline + 3*diff
    • ART スコア = 33      if Abaseline + 3*diff < Aactual  <=   Abaseline + 4*diff
    • ART スコア = 16      if Abaseline + 4*diff < Aactual  <=   Abaseline + 5*diff
    • ART スコア = 0        if Aactual  >  Abaseline + 5*diff
  • エラースコア:エラースコアを計算するには、最後の 5 分間のエラー率を計算し、ユーザーが指定したエラー率と比較します。
  • Ebaseline をユーザーが指定したエラーベースライン、Eactual を最後の 5 分間のエラー率とし、(Min(5*Ebaseline  , 100) - Ebaseline) / 5 = diff を計算すると、次のようになります。
    • エラースコア = 100    if Eactual  <=  Ebaseline
    • エラースコア = 83      if Ebaseline < Eactual  <=   Ebaseline + diff
    • エラースコア = 66      if Ebaseline + diff  < Eactual  <=   Ebaseline + 2*diff
    • エラースコア = 50    if Ebaseline + 2*diff < Eactual  <=   Ebaseline + 3*diff
    • エラースコア = 33      if Ebaseline + 3*diff < Eactual  <=   Ebaseline + 4*diff
    • エラースコア = 16      if Ebaseline + 4*diff < Eactual  <=   Ebaseline + 5*diff
    • エラースコア = 0        if Eactual  >  Ebaseline + 5*diff
  • アプリケーション状態スコア = (ART スコア * ART 加重値 + エラースコア * エラー加重値) / (ART 加重値 + エラー加重値)

エラースコアには拒否権があります。エラースコアがゼロの場合、状態スコア全体がゼロになります。

クラスターの状態スコア:クラスターの状態スコアは、クラスター内のすべてのノードの単純平均です。

グループの状態スコア:グループの状態スコアは、グループ内のすべてのノードの単純平均です。

別のパラメーターにベースラインを設定:設定の「状態スコア」および「ベースライン」セクションでは、管理者は、様々な状態スコアを計算するためのベースラインや加重値を設定できます。

クラスターノードの場合

クラスターの状態スコア
クラスターの状態スコア

アプリケーションの場合

アプリケーションの状態スコア
アプリケーションの状態スコア

アラート

アラートのオプションでは、アラートを生成するしきい値を指定できます。アラートは、低速サーバーや無応答サーバーを含む、潜在的な問題を警告します。無応答サーバーのアラートは、サーバーの平均応答時間が、指定された制限を超えると発生します。無応答サーバーのアラートは、指定された数を超えるスレッドが、指定された秒数よりも長い間ビジーになったときに発生します。無応答サーバーのアラートによってスナップショットファイルが作成されます。このファイルを使用すると、リクエストスレッドが応答しない場所を特定できます。

どちらのタイプのアラートでも、アラートがトリガーされた際にカスタム CFC を実行できます。また、この CFC を使用すると、アラート状態に対して独自の自動応答を返すことができます。アラートが 発生 したときに電子メールを送信するかどうか、および送信する際の宛先を指定できます。

CFC はアラートをトリガーします。CFC には、次の関数が含まれます。

  • onAlertStart:この関数は、アラートがアクティブになると実行されます。この関数に渡される構造体には、アラートがアクティブになったときの設定情報が格納されています。
  • onAlertEnd :この関数は、サーバーがアラートから復旧したときや、アラートが無効となったときに実行されます。この関数に渡される構造体には、アラートが無効になったとき、または復旧されたときのアラート設定が格納されています。

アラートの削除

上部のメニューにある通知アイコンをクリックすることで、すべてのアラートを削除できます。アラートを削除する方法は次のいずれかです。

  • アラートを選択して「削除」ボタンをクリックすると、特定のアラートを削除できます。
  • 一度に最大 100 件のアラートを選択して一括で削除することができます。
  • 特定のアラートを選択せずに、すべてのアラートを削除することができます。「削除」ボタンをクリックするだけです。

すべてのアラートのリストで、アラートを削除するには、各アラートの近くにある「削除」をクリックします。

アラートの削除
アラートの削除

削除」をクリックすると、確認のポップアップメッセージが表示されるので、「OK」をクリックしてアラートを削除します。

JVM アラート

ColdFusion はエンタープライズ Java アプリケーションなので、パフォーマンスに最も影響するソフトウェアコンポーネントは JVM(Java Virtual Machine:Java 仮想マシン)です。異なるベンダーの JVM や、同じベンダーでもバージョンの異なる JVM は、パフォーマンスについて異なる特性を持っています。ColdFusion とともに使用している JVM を変更することで、パフォーマンスが向上する可能性があります。

異なる JVM を使用するように ColdFusion を設定するには、cf_root/runtime/lib/ jvm .config ファイルをテキストエディターで編集します。使用する JVM のルートディレクトリを指定するには、java.home の値を変更します。または、ColdFusion Administrator の Java と JVM の設定ページで別の JVM に切り替えることもできます。

JVM を切り替えるとソフトウェアの環境が大幅に変更されるので、最初に開発環境またはテスト環境で切り替えてください。

JVM はメモリ管理を行っているので、JVM の設定方法によってパフォーマンスに大きな影響が出ることがあります。JVM の最も重要な設定は、初期ヒープサイズと最大ヒープサイズです。初期ヒープサイズは JVM が開始時に使用するメモリ量を表し、最大ヒープサイズは JVM が使用できるメモリ量を表します。これらの設定は、ColdFusion Administrator の Java と JVM の設定ページで変更できます。「初期メモリサイズ」の設定に初期ヒープサイズを指定し、「最大メモリサイズ」の設定に最大ヒープサイズを指定します。

初期ヒープサイズと最大ヒープサイズを指定する JVM 引数は、それぞれ(XmsNm および)XmxNm です。N にはメガバイト(MB)単位のヒープサイズを指定します。JVM 引数は、jvm.config ファイル内の java.args 設定の値として保存されます。

「アラート」セクションでは、次の JVM 設定を調整できます。

  • JVM CPU 使用量。
  • JVM メモリ旧世代。
  • JVM メモリメタスペース。
  • JVM メモリコードキャッシュ。
  • JVM ヒープ使用量。

システムアラート

低速サーバー

サーバーの平均応答時間が指定した値よりも大きい場合、低速サーバーが作成されます。

タイムアウト

タイムアウトで指定したリクエスト数が、平均して、または特定の間隔で常に予測される場合は、タイムアウトが作成されます。

無応答サーバー

しきい値の数が、以下で指定した時間以上実行されない場合、サーバーは無応答になります。

システム CPU 使用量

ある間隔内で、CPU 使用量が定義されたしきい値を超えたときのトリガーを定義します。

システムメモリ使用量

メモリ使用量が定義されたしきい値を超えたときのアクションを定義します。

その他

コネクタ

ビジー接続数が、指定した接続合計数を超えたときのトリガーを定義します。

設定

送信者の電子メール

Performance Monitoring Toolset が通知電子メールを送信するアドレス。

受信者の電子メール

Performance Monitoring Toolset 通知電子メールを受信する電子メールアドレス。カンマで区切って複数の受信者を入力できます。

ユーザー ID

メールサーバーで認証が必要な場合は、ユーザー名を指定します。

パスワード

メールサーバーで認証が必要な場合は、パスワードを指定します。

ホスト

メールサーバーの URL。

ポート

メールサーバーのポート。

Slack Web フック URL

Slack チームにメッセージや通知を投稿します。

  • 接続を確認:メール設定と Slack Web フックに対して指定した接続の詳細を確認できます。
  • クリア:フォームをクリアし、詳細をすべて再入力できます。

注意:

  1. JVM フラグ(-Dmailserver.security=ssl/ tls )を Performance Monitoring Toolset の JVM 設定で指定します。
  2. Performance Monitoring Toolset で JVM に SSL 証明書を追加します。

Performance Monitoring Toolset を再起動します。

破棄

クラスターの一部であるアクティブな ColdFusion インスタンスをすべてリストします。また、以下も確認できます。

  • クラスターの一部であるサイト。
  • クラスターの一部であるアプリケーション。

サーバー」タブでクラスターの削除アイコンをクリックすると、そのクラスター内のすべてのインスタンスが削除されます。このプロセスを元に戻すことはできません。該当するクラスターの監視も停止します。

同様に、

コネクタ」タブではサイトを削除することができ、監視も停止します。

アプリケーション」タブでアプリケーションを削除すると、監視するためにアプリケーションをロールバックすることはできません。

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2025 年 2 月 13 日
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