Animate で FLA ファイルを開き、以下のいずれかの操作を行ってフォントの埋め込みダイアログボックスを表示します。
パブリッシュした SWF ファイルが、インターネットを介して様々なコンピューター上で再生される場合、SWF ファイル内で使用されているフォントがそれらのコンピューターで表示できるとは限りません。テキストの外観を意図したとおりに維持するには、フォント全体を埋め込むか、フォントから文字のサブセットを指定して埋め込みます。パブリッシュした SWF ファイルに文字を埋め込むことによって、ファイルを再生するコンピューターに関係なく、必要なフォントが SWF ファイルに表示されるようにできます。フォントを埋め込むと、そのフォントを、パブリッシュした SWF ファイルの任意の場所で使用できます。
テキストを含んでいるテキストオブジェクトで使用されているすべての文字が、自動的に埋め込まれます。独自の埋め込みフォントシンボルを作成すれば、実行時にユーザー入力を受け取ったり、ActionScript でテキストを編集したりする場合などに、テキストオブジェクトに追加の文字を使用できるようになります。テキストオブジェクトのアンチエイリアスプロパティでデバイスフォントを使用するように設定されている場合、埋め込みフォントは必要とは限りません。FLA ファイルに埋め込まれているフォントのうち必要なフォントを指定すると、SWF ファイルをパブリッシュするときに、指定したフォントが埋め込まれます。
次に、フォントを SWF ファイルに埋め込んでテキストを正しく表示する必要のある状況について、典型的な例を 4 つ示します。
- テキストオブジェクトの作成対象となる FLA ファイルが、環境を問わず一貫した外観でテキストを表示する必要があるデザインに含まれている場合。
- 「デバイスフォントの使用」以外のアンチエイリアスオプションを使用している場合にはフォントを埋め込む必要があります。埋め込まないと、テキストが消えたり、正しく表示されない場合があります。
- ActionScript を使用して、FLA ファイル内にテキストを動的に生成する場合。
- ActionScript を使用してダイナミックテキストを作成する場合は、使用するフォントを ActionScript に指定する必要があります。
- テキストオブジェクトを含んだ SWF ファイルが、必要なフォントの埋め込まれていない別の SWF ファイルに読み込まれる可能性がある場合。
フォントの埋め込みダイアログボックスを使用して、以下のことを行うことができます。
すべての埋め込みフォントを統合管理できます。
埋め込みフォントごとにフォントシンボルを作成できます。
フォントを埋め込む文字の範囲は、定義済みの範囲だけでなく、独自の範囲を指定できます。
同じファイル内で、Text Layout Framework(TLF)テキストとクラシックテキストの両方と、それぞれの埋め込みフォントを使用できます。TLF テキストは Animate で使用できなくなりました。詳しくは、「Animate で CS6 ファイルを開く」を参照してください。
SWF ファイルにフォントから文字を埋め込むには:
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テキスト/フォントの埋め込みを選択します。
「ライブラリ」パネルのメニューから、「新しいフォント」を選択します。
ライブラリパネルツリービューで空白部分を右クリックして、「新しいフォント」を選択します。
テキストのプロパティインスペクターで、「埋め込み」ボタンをクリックします。
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フォントの埋め込みダイアログボックスでフォントをまだ選択していない場合は、追加(+)ボタンをクリックして FLA ファイルに新しい埋め込みフォントを追加します。
ライブラリまたはテキストのプロパティインスペクターからフォントの埋め込みダイアログボックスを開いた場合、フォントアイテムは自動的にダイアログボックスに表示されます。
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「オプション」タブで、埋め込むフォントのファミリーとスタイルを選択します。
テキストのプロパティインスペクターまたはライブラリパネルからフォントの埋め込みダイアログボックスを開いた場合は、ダイアログボックスに、現在選択しているファイル内で使用されているフォントが自動的に表示されます。
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「文字の範囲」セクションで、埋め込む文字の範囲を選択します。埋め込む文字が多いほど、パブリッシュする SWF ファイルのサイズが大きくなります。
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特定の文字を追加して埋め込む場合は、「追加する文字を指定」フィールドにそれらの文字を入力します。
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埋め込んだフォントシンボルを、ActionScript コードでアクセスできるようにするには、「ActionScript」タブの「ActionScript 用に書き出し」を選択します。
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「ActionScript 用に書き出し」を選択した場合は、アウトラインフォーマットも選択します。TLF テキストコンテナの場合は、「TLF(DF4)」をアウトラインフォーマットとして選択します。クラシックテキストコンテナの場合は、「クラシック(DF3)」を選択します。
TLF コンテナとクラシックテキストコンテナのそれぞれで埋め込みフォントシンボルを使用するには、それぞれのコンテナごとに埋め込みフォントシンボルを作成する必要があります。TLF(DF4)アウトラインフォーマットは、PostScript Type 1 フォントでは使用できません。TLF(DF4)を使用するには、Flash Player バージョン 10 以降が必要です。
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フォントシンボルを共有アセットとして使用する場合は、「ActionScript」タブの「共有」セクションで、必要なオプションを選択します。共有アセットの使用について詳しくは、共有ライブラリアセット(ファイル間)を参照してください。
埋め込みフォントシンボルのパラメーターを編集するには:
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次のいずれかの操作を行います。
ライブラリでフォントシンボルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステージ上にあるテキストコンテナを選択し、プロパティインスペクターの「文字」セクションにある「埋め込み」ボタンをクリックします。
ライブラリでフォントシンボルを選択し、パネルオプションメニューから「プロパティの編集」を選択します。
ライブラリでフォントシンボルのアイコンをダブルクリックします。
テキスト/フォントの埋め込みを選択し、ダイアログの左にあるツリービューで、編集するフォントシンボルを選択します。
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フォントの埋め込みダイアログボックスで変更を行い、「OK」をクリックします。
フォントの埋め込みダイアログボックスのツリービューに、現在の FLA ファイルに含まれているすべてのフォントシンボルが、フォントファミリーごとに表示されます。ダイアログが表示されている間はどのフォントでも編集できます。「OK」をクリックすると変更内容がコミットされます。